紫苑S回顧

レース展開

 フィールザオーラが逃げ、その後にソレイユヴィータとアマイ、4番手に人気のヒップホップソウルとグランベルナデットがつける展開。隊列はすんなり決まったが、1000mは58.1のHペース。4コーナーから直線、前にいた馬が総崩れの中ヒップホップソウルが抜け出し、勝ったかと思われたところをモリアーナが差し切り勝利。3着には追い込んできたシランケド。
 結果的にはHペースで11秒代が続く展開は前の馬には厳しく、後方の馬に有利な展開であった。

各馬評価

◎ソレイユヴィータ

 開幕週で雨の影響も残れば前有利と読み、抜群の先行力があると推定した本馬を本命にした。レース展開としては、スムーズに先行し、隊列もスンナリ決まったので展開向くかと思われた。しかし、なぜか2番手争いをアマイと繰り広げ、無駄に消耗したように見えた+58.1のペースで4コーナー前で負けを確信した…笑
 Hペースもあったが、4番手追走のヒップホップソウルにあれだけ突き離された結果を見ると能力的にも足りなかったかな。

◯ヒップホップソウル

 能力はトップクラスの評価をしていたが、脚質、気性面及び内枠であったことを考慮し、対抗とした。レース内容としては内枠を利して先行し、馬群で折り合えており、想定とは良い意味で違った。内容としても本馬の前にいた3頭が2桁着順の中、直線は抜け出し勝ちに等しい2着。春からの成長を感じさせ、当レースで1番強く、秋華賞に期待を持てる内容であった。

モリアーナ

 本レースの勝ち馬。
 Hペースをほぼ最後方からのの追走で展開が向いた感はあるが、距離延長に対応し、馬群を割って差し切ったのは良かった。特筆すべきは上がり34.3・(2位と0.7差は圧巻。展開向いたとはいえ能力はやはり高かった。 
 ヒップホップソウルとは展開次第で逆転ありそうだが、距離延長でマイル路線より末脚が生きた可能性は高いため、秋華賞も期待したい。

シランケド

 展開向いて差してきた。でもコーナーからの加速はかなりズブい感じ。秋華賞では特に用無しかな。
 知らんけど。

グランベルナデット

 忘れな草賞は勝ったが、やはりメンバー弱かっただけで能力は高くなかった。Hペースを先行して次走以降見直し可能ではあるが、現状は上位2頭に全く及ばない。

エミュー

 やはり、時計のかかる馬場でなければ用無しであった。現状は力不足。

キミノナハマリア

 この馬の能力では厳しいと予想していたが、4着まできた。展開的に後方有利で残したので強いと思ったが、レースを見るとルメール騎手の好騎乗であった。序盤は4番手で1000m手前から少しずつ位置を下げ、無理にHペースに付き合わなかった分末脚が伸びたと考える。ヒップホップソウルの後ろにずっとつけていては後方に沈んだであろう。

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