見出し画像

アストラモール

未来の大型商業施設を観光するマップです。


すみません作品を見る前に与太話をさせてください!私はこの作品を作成中、USJを訪れたのですが、そこで一つ、感動したものがあったのです。ハリーポッターのエリアの入り口にあった「車」です。
事故車でした。私がそれを見て感動した理由は、それを見て、ハリーポッター映画シリーズに登場する車のストーリーが浮かんだことです。当たり前のことではあるのですが...その車は本当にそこで事故を起こしたわけではなく、USJがそこに装飾品として置くため作ったものです。本当にハリーポッターの登場人物が事故を起こした車では、本来ない。
しかし私はその車を見て、事故を起こした過程を容易に想像できた。
絵画だってそうです!絵の具の塊が、失恋し悲しむ女性のその過程を想像させたりする。単なる絵が、造形物が、過程を想像させる。
私が作成できるのは結果です。事故を起こした結果の車。失恋をした結果の女性。しかしそれが過程を想像させる。長く積み重なったその過程の時間を感じさせる。

過程があるように見えるのは、「芸術」だと思います。

映画や小説のように直接過程を描くことは、ただメタバース空間を作るだけでは難しい。しかしその過程が存在したかのように描くことはできる。
だからどうか私の作品を見るとき、その過程を想像してほしいです。未来の商業施設、技術が大量に使われた素晴らしい結果を見て、最悪の過程も最高の過程も想像してほしいです!
それが、芸術品の味わい方、すなわち解釈だと思うからです!


アストラモールを見ていこう

とは言いつつも、作者である私の解釈というのもこの記事内には多少述べます。完全に読者の皆様に任せてしまいたいのですが、多少は言ってしまいたい。
さて、最初に見ていくのは (記事内で説明時に付属する写真は時間帯が「朝」になっています)

アストラモール中央広場

中央広場は、表側に大きな塔が建っており、裏側にはベーカリーなどのお店が並ぶ円形の建物です。真ん中には、星に触れる少年という造形物が設置してあります。
さて、この建物の表側は、波の様になっていて規則的なデザインになっているのですが、

裏側は逆にランダムでなんというか子供っぽくて可愛らしいデザインです。

これは、理解できるものと、そうでないものを表現しました。
誰かの気持ちや、深層心理、ダークマターなど、理解できないものは、無数に存在しています。
同時にものが燃える仕組み、音が鳴る理由など、理解できるものも無数です。
この建物は、そんな二つの物を一つに合体させています。ドーナツを平べったくした様な円を組み合わせた様な形をこの建物はしていますが、これはその理解できないものを無視しないでほしいからです。
誰かの気持ちは理解できなくても、よくよく汲み取ってほしいし、深層心理は理解できなくても、これからにかけて研究してほしい。

そして理解できることと組み合わせて考えてほしいのです。理論とは、理解できる事柄を積み重ねてできる物。
しかしそれには、理解できない、原理の不明なものを無視したり、ないがしろにしたりしてしまう危険性がある。
しかしその、原理は理解できなくとも、必ず存在するものを無視せず、折り重ねた末に建つ塔は、きっとすごく良いものだと思いませんか?

中央広場:「星に触れる少年」

この、理解できないことも考えることは、端的に言えば自己研鑽。この少年は、それをしている真っ最中なのです。
そして、その中でも一番重要とも言える、
憧れの意味を、この作品には込めました。


憧れは理解から最も遠いと言います。
そんなものをこの塔に置くのは、おかど違いではないかと、そう思われるかもしれません。
しかし真に最も理解から遠いのは、「無関心」なのです。憧れ、何かを目指すことは、理解することのスタート地点。
憧れたものに触れて、自分との違いを理解していく。それにより、憧れたものを理解することもできれば、自分と比べていくからこそ、自らを深く理解できる。
大谷翔平選手は、「憧れてはいけない。それをこえられないからだ。」
と言います。しかしそれは、スポーツに生きる人だからだと思います。
スポーツにおいて、大切なものの一つは、その体だと私はおもいますが、大谷選手を理解しようと、大谷選手と同じ体を持つ人間であれば、大谷選手を超えられるかも知れませんが、そうでなければ、自分の体に劣等感を感じてしまう結果が訪れるだけになるかもしれません。
しかしもしも芸術に生きるなら、どうか憧れてほしいです!芸術とは、好き嫌いの世界でもあるからです。
宇宙船は好きかな?花は好きかな?着物は好きかな?甲冑は好きかな?様々な好きなものを表現するからこそ、見る人によって好き嫌いが変化する。
もしもこのマップに憧れたなら、どうか観察してください!たくさん触れて、自分のマップも、このマップについても、理解を深めてほしいです!

中央広場:お店について

表側(理論側)には、イートインスペース。


裏側(感覚側)には、二つのお店



この二つのお店でご飯を注文して、イートインスペースで食べる設計になっています。
複雑な物を受け取り、噛み砕き、飲み込む。
まさに理解できないもの、を理解しようとする流れがこの場に流れているわけです。

◉  「うどん屋」


注文をする場所(エントランス)


注文後は2階に登る


2階から1階で作っているうどん(すごくでかい)が見える


受け取るスペース
あれほど大きなうどんが小さくなって出てくる仕組みは...


◉  ベーカリー


注文をする場所
ORDERと書かれた上にある、チケットマシーンの様な機械は注文に使います。どうやって使うのでしょう...


ベルトコンベアにパンが流れていっています
デカめのオーブンがどういった焼き方をしているのか...


大きなコーヒーマシン!これ一台でコーヒーのことならなんでもできる


ベルトコンベアの終点
「味付け」用のシロップ
瓶に入れてパンにかけるみたいです


セルフサービス式のドリンクやコーヒー


こう言った未来の世界でも、古い機械を模した設備があったりするとワクワクしませんか!?
私が作る物は、積み重ねや意図、過程を考えながら作っていますが、大元のアイデアを練る時は基本的に私の理想が詰まった物なんです。

私の創作欲の正体は、理想を求める理想欲です。誰かにぶつけてしまうとその人を傷つけてしまいかねない物ですが、作品にぶつけることで素敵なものに昇華できます。
私の「好き」を詰め込んだ作品だからこそ、私の好みがなんなのか、自分の好みと合うのか、そう言った視点でこのマップを捉えるのは一つ、おすすめです!

◉  ベーカリーの倉庫
何やらシロップの作成機械がある様子
赤色の原料を加工して、あのシロップを作っていたわけですね。残った白色の絞りカスは集めて捨てる様です。


倉庫奥の扉は開きません。何やら白色の液体が流れ出ていますね...


今回はこの扉の中に入っちゃいます!
と言っても扉を開けるのではありません。
構造を十分に観察するとわかるのですが、この場所はちょうど広場の裏側に流れる滝の裏に位置します。

さて...こちらの滝に押し入ってみましょう


わかりますか?シロップを得るための瓶が散乱し、ラベルも剥がれ、散々な容態です。
まるで中毒。しかし白色のシロップ原料は見かけていません。一体何を加工して、「虚無感」のシロップが生まれたのか...

さて、完璧だと思っていた、まるで絵本に登場する架空の理想郷のような様子のこの作品ですが、一度こう言った裏側を覗いて仕舞えば、他の様々な技術的機械の裏側をどうしても感じてしまう様になると思います。

あの加工機械は、どうやら素晴らしい抽出技術を持っていますが、その使い道を誤った結果である「虚無感」のシロップも存在すれば、正しい使い道の結果である、色とりどりのシロップも存在します。

ダイナマイトの様に、トンネルを掘るために使う正しい使い道もあれば、戦争の道具に使われる誤った使い道もある、それと似た様なことが技術には付きまといます。

技術開発とは大きな力を持った物を生み出すことだと思います。その大きな力の使い道は、議論と手探りの積み重ねでより正確になっていきます。
使い道というのは、無数に存在していて、その中でダメな使い方もイイ使い方も、両方存在しているのです。

あのうどん屋に明確に描写した裏は存在しません。しかし、どんな技術が加わってあのうどんができるのかの過程の想像により、使い道を試行錯誤して失敗した事例も、思い浮かぶのではないのでしょうか?

このマップに存在する様々な技術を解釈することは、このマップにおける重要な一面を生みます。気になる部分を少しでも感じたら、技術的な側面から、マップを捉えてみてください!

周囲の施設:白

このマップは中央広場で、黒と白に分かれていて、それぞれの色が持つイメージに合わせたお店が展開されています。(マップメモリ残量や締切に間に合わせるためでお店は二店舗のみ開いています。もっと作りたかった...)


◉  ラムネ専門店
清涼感のある水をイメージした真ん中にラムネのある惑星が目に鮮やか!


店内は百貨店形式でラムネを売っています。


◉  ケーキ屋
店の屋根が売っているケーキに合わせて変化しているのがこだわりポイント!


周囲の施設:黒

◉  夜アイス専門店
老舗です。流行り物は時の流れとともにレギュラーな存在に少しづつ立場を変えていきます。
今では飲み会の締めにアイスを食べるという少しマイナー、流行り物な文化も、未来には当たり前になっていたりするのではないかと思い作ったお店です。


照明がアイスの形になっているのがこだわりポイントです。奥側が夜だけ開いているアイス屋。メニューは日替わり。
そして昼と夜で違う顔を見せてくれる看板。


以上がこの作品の全容です。この作品を読んで、何かを得られたならば幸いです!
■夜バージョンのショッピングモール

■代表者:まずまんが

まずまんがのロゴです。入り口の辺りにあります


■マップコード:ありません!新人の部の者です。

■ますまんがのTwitter

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?