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しごとのヒント:フェイクスイーツ作家 あやぺこさん

みなさん、こんにちは! オンラインレッスン CLASS101(クラスワンオーワン)です。本日はCLASS101でフェイクスイーツのクラスを開講している、フェイクスイーツ作家のあやぺこさんにインタビューをしました。

テーマは『女性クリエイターの仕事/時間術』。フェイクスイーツ作家になったきっかけや、今後挑戦したいこと、そしてやりたいことを叶えるヒントなど盛りだくさんな内容です。

2013年にフェイクスイーツと出会い、百貨店などでの作家活動を経て、2016年兵庫でフェイクスイーツ教室を開講。現在は大阪教室の他、東京出張教室、動画やオンラインでの講座を開催中。のべ1万人以上の受講生がいる。作家や講師の育成にも力を入れており、現在130名以上の作家/講師を輩出。著書『あやぺこの粘土で作るプチかわスイーツ』。

Q1. 元々は女優の活動をされていたそうですが、フェイクスイーツとの出会いと、作家活動をはじめたストーリーを教えてください。

フェイクスイーツとの出会いは、10代から続けていた舞台の小道具で誕生日ケーキが必要となり、『7公演分のホールケーキを買うのはもったいない、何かで作れないかなあ』とネットで検索してみたのがきっかけでした。

『粘土でこんな美味しそうに作れるんだ!』油粘土や紙粘土しか知らなかった私は、フェイクスイーツという世界を知り衝撃が走りました。子供の頃から食品サンプルに憧れていたこともあり、たまらず粘土や絵の具を買いに走りました。

粘土に触れるのは小学生以来のことでしたが、白い粘土が形を変えていく様が面白くて、夢中になって作りました。役者やお客様が作ったケーキを褒めてくれたのが嬉しくて、公演後も作り続けました。当時参考にさせてもらったのは、フェイクスイーツ作家としてご活躍中の作家さんのブログ。そこから『私も販売してみたい!』と夢を持ち、3か月後には雑貨屋さんへアプローチして、作家デビューを叶えました。

Q2. 作品の世界観はどのようにして生まれたのでしょうか?

気付くと身の回りのものが全てピンクになっいてるくらい、ピンクは大好きな色なんです! 作品は本物を追求すればするほど個性が出しにくくなると考え、美味しそうだけれども『かわいい!』と第一声に行ってもらえるような、スイーツやフード作りを目指しました。

『かわいい』はデザインのみならず、優しい色合い・プチサイズ・やや丸みのある形、投稿文や写真などでも表現していきました。まずは自分がとびきり『かわいい』と思えるものを妥協なく作る、それを思い切って発信する、それが始まりだったと思います。

その後はフォロワーさんの反応を敏感に受け止めながら、私が作ることのできる『かわいい』で喜んでいただけるものに絞っていくことで、世界観を創っていきました。

Q3. フェイクスイーツの講師として、新たな作家・講師への育成にも取り組もうと思ったきっかけはありますか?

私はおせっかいな性格で。美味しいものを食べれば『早くこれを家族に食べさせたい!』、面白い本を読めば『早く誰かに読んでもらいたい』と、もういてもたってもいられなくなるんです(笑)。

作家活動や講師活動を経て『作品を購入してもらえるってこんなに嬉しいんだ!』『レッスンを楽しんでいただけることはこんなに幸せなんだ!』と感じ、その喜びを生徒さんたちにも味わってもらいたい!と作家養成講座、講師養成講座を作りました。

作品をお迎えいただいて喜ばれている作家卒業生や、作品作りを楽しんでもらって感激されている講師卒業生の姿が嬉しくて。今わたしは、さらにもう一段上の喜びを味わわせていただいています。


Q4. 育成を通じて実現したいことはありますか?

実は粘土を始めた頃、家族3人の入院と大好きな父の死が続き、家に1人になると悲しみや不安が押し潰されそうな時期でした。しかし粘土と触れ合っている時間は不思議とその不安や悲しみから解放されました。
『どうやったらできるかな』と粘土と格闘し、没頭する時間はそんなわたしの救いとなりました。一筋縄ではいかないからこそ『できた!』という達成感は格別で、周囲が褒めてくれることで少しずつ自信も湧いてきました。

できた作品は飾って目にする度に頬がゆるみ、写真に撮ってスマホを開いてはにやにやして、投稿すると『わー、かわいい!』とフォロワーさんが喜んでくださる。粘土のお菓子の未来は笑顔しかない!と確信しました。 その時から、フェイクスイーツを通じて仲間を作ることを決心していたんだと思います。

家事や育児や介護やお仕事と女性は本当に役割が多くて、その分心労も多いかと思います。昔の私がそうだったように、粘土が心のもつれた糸をほどくような、安らぎの時間となれば…。粘土のお菓子作りを通して、まずは目の前の女性に笑顔になってもらうこと、それを伝える仲間を作り、笑顔を浴びてより輝いてもらうことが私のミッションです

Q5. 女性だと様々な役割があるがあるがゆえに、自分の好きなことをするための時間のやりくりが重要かと思います。したいことを実現するためのヒントやコツがあれば教えてください。

したいことを実現するためのコツは3つのステップがあると思っています。

ステップ1は、自分だけの時間を30分間取り、自分はどうなりたいのか、夢や目標を制限なく思いっきりノートに書き出してみること。
夢がぼんやりとしていたら向かう先も決まらないし、何かをはじめても続きにくく、日常の忙しさの中でそのまま夢を忘れてしまうことも多いので、ぜひ忙しい人こそやってみてください。『いやいやどうやって?』『無理でしょ』という心の中のつっこみを全力で無視して、自分のこうなったら最高!を書いてみてください。

ステップ2は書きだしたら、小さくステップを踏むこと。
例えば『フェイクスイーツ作家になりたい』であれば、いきなり販売作品を作ろうと意気込むと心折れてしまいがちです。なので、地元の雑貨店やイベントを検索してみる、好きな作家さんが販売初期にどんな動きをしていたか投稿を見にいく、Twitterアカウントを作ってみる、など1日10分でもできることはあります。小さくても動くことがポイントです。

ステップ3は小さなステップを積み重ねながら、行動日を決めること。これはハードル高く感じてしまうかもしてませんが、日を決めないといつまでも先延ばしにできてしまいます。自分で決めるのが難しければ何かイベントに申込む、周囲に言う、SNSで宣言する、などもう逃げられない状況を作ってしまう(笑)。そこから見えないスイッチが入ります。全力で『できる方向』に自分が走り出すに違いないです。

実はこのステップ1〜3は、私自身はもちろん、身近で夢を叶えたママさん達がやってきたことなんです。ぜひみなさんもやってみてください。

Q6. お仕事や日々の生活との両立に多忙を極めていると思いますが、救世主的モノ・コト・サービスはありますか?

時短については講師達と最近話題となったテーマなんです! 意外とみなさん『知っているけれれど活用していなかった』というのが、音声入力(スマホ)と、辞書登録(スマホ・PC)でした。地味ですが『ちりつも』で大きな時短となります。実は音声入力はCLASS101の講座の台本作りの時に利用し始めて、作業時間が1/3か1/4となりました! その後もブログを書く時やLINEの返信でも使用しています。

その他活用しているのは、Uber Eats。今年デビューをしまして、その便利さに驚きました。また、来月引っ越しを控えているのですが、その際には乾燥機付き洗濯機とルンバのデビュー予定です^^ また『マネーフォワード』という家計簿アプリを使うことと、銀行を全てネットバンクに変えること。アプリと銀行・カード・楽天ポイント等が全て連携されているので、個人のお金の管理がとても楽になりました。

Q7. お仕事スペースのこだわりなどはありますか?

最近思い切って断捨離をして、机の上をシンプルに、そして必要最小限のものしか置かないと決めました。道具も必要な時に出す、終わったら片づける、PC以外のものも目に見えないところへ片づけました。目に入るものが少なくなることで、頭にも心にも余裕ができて、作業がはかどります

Q8. これが手元にあると仕事が捗る!っといったお気に入りのアイテムはありますか?

コーヒーカップやノート、文房具や洋服など、身の回りのものを好きな色・好きなモノで揃えることです。その為には『これ、欲しいーっ』と心から思えるモノだけ購入すること。目に入るものは、余白と大好きなものだけにすると、PC前に座る心持ちがかわりますね。あと仕事の相棒として今探しているモノは疲れにくいデスクチェアです。(おススメがあれば教えてください!)


あやぺこさん、貴重なお話をありがとうございました!