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ニーハオ!!!!『FOUR!!!!』での共作について

ニーハオ!!!!の新アルバム『FOUR!!!!』が先日発売になりました。
アルバム中2曲トラック制作というか、共作をしています。

Twitterとかでもちょいちょいあれやこれや言っていたんですが、記録する意味でもやはりこちらにも書いておこうかなと思います。

「MATSURI-SHAKE」
6曲目の曲です。音楽的にはインダストリアルガバ音頭みたいな事をやってみたかったんですよ。インダストリアルガバ音頭。
ここ数年は民謡をよく聴いたり歌ったりしてたんですが、その中でも労働歌(ワーク・ソング)と呼ばれる種類の唄は産業革命によって衰退した、という事がよく言われるんですよね。ならば工業的な機械音でもってそれを復活させてみたい、とは以前から温めていたアイデアなんですが、ニーハオ!!!!にやってもらったらバッチリはまって凄くよかったです。

もう一つのコンセプトとして「アメノウズメ」というのがありました。詳細はニーハオ!!!!のインタビューでも語られています。
変幻自在、軽やかにしなやかに──“チアパンク”バンド、ニーハオ!!!! 新体制後初のフル・アルバム『FOUR!!!!』
 https://ototoy.jp/feature/2020042401

自分なりに改めて経緯を説明してみると、ニーハオ!!!!と共作をするにあたってどういう曲を作ろうか、という事を考えた時に「ニーハオ!!!!はアメノウズメ的な存在だ」という事を思ったんです。で、過去の音源を聴き直していたら確かに歌詞でも「天照大御神も出ておいで」と歌っている。これは確信犯か!しからば是非ダイレクトにアメノウズメ的存在感に似合う曲を作らなければいけない!と思って拵えた、という流れです。アメノウズメっていうのは「裸で滑稽な踊りを踊って皆を笑わせる事により隠れた天照大御神を引き出した」というような説明をされたりするんですが、これをただのギャグとは捉えず、「トランス状態で踊った事によって皆が笑った」とニーハオ!!!!が咀嚼して解釈している事に共感します。

10曲目「FUTURE」は元々バンド側にアイデアがあった曲です。ミドルテンポのスタジオ音源をいただいて「これをなんとかしてほしい。アメリカの西海岸のアイスクリーム屋の女の子のイメージです。」と投げられたんです。最初はとりあえず今っぽくするといいかな?と思って色気を出して808的なキックやスネアの音を使っていました。しかし気付いたらそのキックもスネアもいつの間にかなくなってまして(笑)、しかも歌い出しから「チャイナ」になっていた(笑)。全然思惑通りにも予定通りにも仕上がってなくてゾクゾクした喜びがありましたね。でもしっかりフレッシュでカッコイイものになっていて素晴らしい。結果的に歌詞も現在にドンピシャになりまして、インタビューでもゆかりさんが似たような事を仰ってましたが、このバンドは未来を見てるんだな~と。

どちらも個人的にずっとやりたかった「半分人間、半分機械」って感じの理想的なサウンドになっており大変満足しています。
アルバム全体は、ハードコアパンクとガレージパンクが散りばめられたチアパンクって感じになってるんですが、その中でも浮きすぎずに馴染みつつ、埋没しすぎず色が出せていて、とにかく関われてよかったなと思っています。このアルバムは有事でも平時でも聴けます。

こちらから通販ができるようです。
ゆかり商店
https://yukari-show-ten.stores.jp

サブスクも解禁されています。
Apple Music
https://music.apple.com/jp/album/four/1506606092

Spotify
https://open.spotify.com/album/1kE5FvdIrQVOvfaMCcrYJ4?si=_eeIH6X1TDmGOMRe-otGMQ


また、4月29日のレコ発生配信ワンマンライブ(@下北沢THREE、¥500)が5/6までアーカイブ視聴可能のようです。
https://store.toos.co.jp/collections/basementbar-three-digital-contents

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