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『子どもを伸ばす為に大切なこと①』

   
   〜 足し算よりも引き算で 〜

 サッカー指導をはじめて約20年、10,000人以上の幼児〜大人迄を指導して現在感じていること、経験や知識を少しずつ発信していこうと思います。
(全ての物事に正解、不正解が明確にあるわけではないので、あくまで『私はこのように感じています』ということを文章にします。あまり事例も出しませんが何かに困っているどなたかが考えるきっかけになればよいという想いで感じるままに書きたいと思います)

 クレールでは『個を伸ばす』ということを指導のコンセプトのひとつとして掲げていますが、実際は『伸ばす』というよりも子どもひとりひとりが『伸びる環境づくりを行う』ということが大切だと思っています。

子どもは本来、大人以上に五感が研ぎ澄まされていますが、日常生活に不必要と脳が感じた能力はどんどん閉じていくことが検証結果として分かっています。(小学生年代から特に顕著に)

『甘やかし』という言葉がありますが、私は大人が子どもにできることをやらせないことが甘やかしだと考えています。できることをやらせないは脳を甘やかします。
甘やかさないとは、できることは基本的に子どもにやらせること、できそうなこと、やってみたいと思ったこともやらせること、そして行ったことにはどのようなことでも責任を持たせる、負わせることです。(陰でフォローするのが大人の役割)

それは子どもを子ども扱いせず、ひとりの人間として認めることでもあります。表面的な褒めるの繰り返し指導では、一時的な成長は見込めても長い目で見た時に逞しく育つとはかけ離れていきます。

子どもが困った時には大人が助ける、教えるというのがよくある傾向ですが、ここが大切なポイントです。そこで手助けすると結局は困ったら誰かが助けれくれるという思考になるのでそこでもできるだけ助けません。

かわいい子には旅をさせろではないですが、本当に子ども本人が困って誰も手を貸してくれないから、自分で何とかするしかないという決意や覚悟を持った時の行動が大切です。

覚悟を持てば自分で解決できることは沢山あるし、本気の取り組みには仲間が自然に手を差し伸べてくれます。そこまでの段階に大人の出番はあまりありません。

大人から見れば小さなことでも、ひとつひとつの行動には不安が付き纏い一歩踏み出す勇気が必要なのが子どもです。
そこに沢山の大人がストレスをかけ続けるとどうなるか。。

覚悟を持つ。

このような心理状態になった時には子どもは物事を吸収しやすい状態になっていますから、状況を観て子どもの考え方を深めて広げて上げるために、はじめてここで、たまに、大人の出番かなと思います。

子どもは本来伸びる力を持っていますが、現在の社会環境の中で大人への依存や甘やかしが子どもの力を制限していると感じる場面が沢山あります。

私はサッカーのチームやスクールの指導だけでなく整体やパーソナルトレーニング、栄養指導等も行なっていますが、トレーニングの考え方の基本は、足し算的に何かをプラスして付け加えていく前に、成長を妨げている不安要素(ストレス、環境、身体・心理的バランス、脳や自律神経を整える)をできるだけ取り除き本来の力を引き出す、引き算的なトレーニングが今の子ども達には大切なのではと考えています。

私はteachingの時はかなり厳しく指導しますが、一方でcoachingとのバランス感覚を常に意識しています。

もちろん状況によりますから、あくまで基本的な考え方としてですがクレールではこのようなことを大切にし、これからもよりよい環境づくりを目指していきます。

クレールサッカーコーチング
河野 隼人






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