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MRしながら、医療経営士を取得して思ったこと。

業界の一部の方には有名な「医療経営士」という資格について、この資格を活用している立場から感想なんかを書いてみたいと思います。

HPよりその定義を引用させて頂きますと、「医療機関をマネジメントする上で必要な医療および経営に関する知識と、 経営課題を解決する能力を有し、実践的な経営能力を備えた人材です。長らく“経営不在”と指摘されてきた医療界において、「医療経営士」は、これからの医療現場を担う重要な人材と位置づけられます。」となります。

医療関連企業を中心に、資格取得者が一気に伸びていき、病院勤務されている方や、仕業を営む方、様々な方が資格を取得されておられます。

そんな状況の医療経営士の世界ですが、「資格取ったけど役に立たない」という声を結構耳にすることもあり、気が付いたら「資格維持するのやめた」なんて話まで聞くこともあります。

医療経営士の資格をとって良かった!なんて話も、よく聞きます。

役に立っている人、そうでない人の違いは、何なのかな?と思った時に、2つほど思いつくことがありました。

1つは、医療経営士間のネットワークを持っている人たちは、とても活躍しているということです。普段一緒に話すことのない他職業の仲間ができ、互いの情報交換からビジネスチャンスをつかむことができます。MRとしては、ここで地域連携の生の声、クリニックの税務、など大変多くの学びを得ています。例えば、所属している支部の勉強会などの参加が、よい機会かもしれません。

2つめは、資格取得自体をgoalにした方々は、その後資格を役立てていないように感じています。例えば、過去問を活用しテキストを十分に読み込んで理解できていない、取得後の学ぶ環境を整えられていない、身に付いた知識を今どのように役立てていいか分からない、というケースを身近でお見受けすることがありました。

製薬会社ですと、会社から使用許可されたもの以外を日々の営業活動で使うことはできません。そうなると、なおさら日々の活動にはこの資格が役に立たないように思えるかもしれません。

しかし、この1つめと2つめは、とても深く関わっているポイントでもあると思っています。医療経営士間のネットワークで互いに情報交換することで、「今どんな情報があり、どんな情報が必要とされているのか」が理解できます。

そうなってくると、自身の日々の活動の中で、収集した情報を「話のネタ」として役立つ場面はとても増えてきます。しかも、各領域の専門家たちの意見を聴いてわけですので、質は間違いありません。つまり自信をもって話せる話題を、自身の武器にできるのではないかと思います。

武器を持てたことで顧客とのコミュニケーションが深くなり、もっと深く情報を収集・理解し、さらに学びを深めるために、仲間と協力をしていく。こんなサイクルにいる私は、「医療制度や医療政策、地域連携についてとても詳しい」というポジションを社内外で持つことができたと感じています。

同じ資格を持つ多くの方と、よりよい学び、仕事へ活かせるよう努めていきければ、、、と考える日々です。


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