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「SPACE DIVE !! 2020 -GUMI 10th anniversary LIVE-」に行ってきました

久々のライブレポでございます。
9/6(日)開催、史上初のGUMIによる単独ライブ、「SPACE DIVE !! 2020 -GUMI 10th anniversary LIVE-」、参加してきました。

事の起こりは遡ること3ヶ月ほど前、GUMI生誕11周年にさきがけてリリースが発表されたコンピレーションアルバム「SPACE DIVE!! 2020 feat.GUMI from Megpoid」の告知の中での一節。

「DISC1はライブ予習盤。」

ライブ予習盤!?!?!?!?!?
え、ライブあるの?と、GUMI推しなら誰もが思ったことは想像に難くない。
そしてそのざわめきは、後日予感から確信に変わることになります。

配信ライブきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!1


恐らく公式ではこれまで数あるライブ・コンサートイベントにも姿を見せることのなかったGUMIが。
デビュー12年目にして初の!
単独ライブ決定!!

いかにも大器晩成型のGUMIらしい展開。
そして、インタネ組推しのリスナーの方なら、まさに待ちに待ったと言うべきライブでしょう。
VOCALOIDの祭典、「マジカルミライ」が定期開催されるようになって久しいものの、所属会社の関係から無条件で出演の適わなかったGUMIと、GUMIにより歌われた往年の名曲の数々。
今回のステージでついに、日の目を見るのです。

とはいえ、昨今のコロナ禍における情勢を鑑みて、配信という形での今回のライブ。
これが生ライブだったら…という少しばかりの無念と共に、わたし自身は配信ライブというものへの参加が今回で初めてでしたので、若干の戸惑いもあったのは否めないところです。
やっぱり、ライブの臨場感と一体感は"現場"ならではのものだということは、誰しも異存のない事実かと思うので。

もちろん、楽しみな気持ちの方が圧倒的に強かったですが!
残念5分、楽しみ9割5分くらいの感じで(???)
いよいよライブ当日の9月6日18時。自宅PC前で開始待機。
(余談かつ蛇足ですがお酒をお供に観賞しました。これができるのは配信ライブのメリットといえるかもしれない)


1曲目、コンピアルバムでも冒頭を飾る「セツナトリップ」からスタート。
ライブの一発目としても、GUMIの天真爛漫な側面をライトアップするキャラソンとしても正解な出だし。
ってか、GUMIが、動いている!踊っている!モデルはたまさんのイラストベースだろうか。GUMI推しとして、ずっと見たかったものが見えた瞬間。
ここでのっけからテンション上がっちゃいますよね。

場が即座に温まってからの2曲目は「モザイクロール」。それまでいまいち脚光を浴びていなかったGUMIが、一躍注目の的となるに至った起爆剤といえる曲(と、自分は捉えています)。畳みかけてくるなー、という印象。

3曲目、「ケッペキショウ」。言われてみれば、これもGUMIの代表曲たりえる曲だったなと。リアルタイムではあまり聴いてこなかった曲ですが、前2曲のボルテージを受け継ぐには十分な流れ。

4曲目は「ECHO」。はっきり言います、これ曲自体はそんなに好きではなかったりします。が、そうした楽曲でも臨場感を持って響いてくるのがライブの魔法。やっぱりここまで歴代のGUMIの重要曲が立て続けに並んできているので、その流れがあってのことかもしれないです。GUMIの残した轍を感じられる選曲だなと思いました。



ここでMC。GUMIがシャァベッタァァァァァァァ!! 自分だけでなく観客一同狂喜乱舞したのは言うまでもありません。これもまた、GUMIライブを心待ちにしていたファンがずっと見たかったものであったはず。
MCを挟んで5曲目、「チェックメイト」。ポーカーフェイスに次ぐゆちゃPの代表曲であり、もちろんGUMIにとってもそれは同様。1曲目からまったくテンションが落ちません。

6曲目「アイラ」。実は当方ナブナさんはかじる程度にしか通ってきてないのでこの曲は実質初見でした。が、新旧リスナー双方のニーズに応える痒いところに手の届くセトリだなと感じました。場のテンションがさらに高まったのは言わずもがな。

7曲目「心做し」。ここでかねてより告知のあったゲストPの蝶々Pが満を持して登場。バックバンドが加わることでライブ感がぐっと高まりましたね。ラインナップ的にはここまでずっとハイボルテージできていたので、バラードを置いたのは一息つく点でいいタイミングだったのかなと。


8曲目「夜もすがら君想ふ」。ここからは「かわいいGUMIさん」のターン?
西沢さんPもGUMIを語る上で絶対に外すことのできないPの一人。ご本人登場こそなくても、GUMIの歴史を彩ってきた要人の楽曲が所狭しと顔を出すセトリ。ぐっときますね。

9曲目は「告白予行練習」。前の曲の流れを踏襲するあざといGUMIさん。
時々ウインクしたりと自分の可愛さをわかってる系GUMIさん、けしからんですね…だがそれがいい

10曲目、2人目のゲストPが登場。buzzGさんの「星の唄」。
赤髪モヒカンのコワモテなアンチャンが急に出てきてビビりますが、曲がその先入観を払拭してくれます。自分の中ではGUMIといえばbuzzGさん、buzzGさんといえばGUMIという等式イメージが強くて、ゲストPの中では一番「キタァァァァァ」と思いましたね。

11曲目、「会いたい」。いや鉄板ですね。投稿時期的には2曲目の「モザイクロール」の翌月の曲。「モザイクロール」が耕した土壌を固めた、GUMIの歩みの中でも極めて重要な楽曲群のひとつではないかと思います。
今でこそ神調声に耳慣れした我々ですが、当時のこのアベレージの高さはかなり衝撃的だったことも記憶に根深いです。

そして12曲目「フラジール」。本セトリ中、もっとも観客が予想外の選曲に嬉しい悲鳴をあげた瞬間ではなかったでしょうか。
や、「アイラ」の時も感じましたが往年の名曲も、比較的新しい人気曲も手広くカバーするナイス選曲。10周年という謳い文句の何たるかをわかってる、と思わず鼻息が出そうになるチョイスでした。



興奮冷めやらぬ中2回目のMC。お、ゲストくるか…やっぱそうだよなマジミラでもくるもんな…と、ここまでは予測可能な展開。
やってきたのは音街ウナ。そうなんです、今回のライブはGUMI初の単独ライブであると同時に、インタネ組としても初の主演ライブ。GUMIの10周年をお祝いするという形でインタネ組の他ライブラリがゲスト参加してくるという流れは、ファンにとって待たれる展開であったはず。

「ねーねー、せっかくだからあの曲、一緒に歌おうよー」
「いいねー!歌おうか」
「やったー!それでは聴いてください、音街ウナと、」
「GUMIで、」
「「再演」」

!?!?


なんかカラオケみたいなノリではじまりましたが、明らかにそういう曲じゃねぇwww
13曲目「再演」。なぜこの曲???という問いには様々な仮説がありそうですが、GUMIとウナのデュエット曲で一番伸びてるのが単純にこれだからなのかな…というのが自分の予想です。いやもっと深い理由があるんだと思いますけど!てかGUMIウナコンビの曲って、ほぼRINGOさんの寡占状態だったんですね…
14曲目「はやくそれになりたい!」いや、待ってましたと言わんばかりの選曲。こんだけライブ映えしそうな曲、一体どれだけの人がライブでのお披露目を待ちわびていたことか。ウナがゲストに登場した時点で、なんとなく想像できてはいましたが、あまりにも正しすぎる選曲だと思いました。

次いで15曲目「カンデンさせちゃうぞ」。すみませんこれ未聴でした。しかしサイゼPときいて納得。キノシタさんとサイゼP、ウナの絶頂期を築いた立役者という観点からしてこの組み合わせ意外あり得ないですよね。「ちがう!!!」じゃなかったのは所属会社のからみですかね…


さながら「ウナちゃん、ありがとう!」とGUMIのお見送りMCが始まりそうな流れの中、しれっと登場した神威がくぽによる16曲目「ダンシング☆サムライ」。!?!?(2回目)
インタネ初VOCALOIDとしての底意地を見せておきたかったんでしょうか、しかしファンなら無論嬉しい展開。終始真顔で歌い踊るがくぽさんがツボでした。



「来るなんて、きいてないよ~!…まぁいっか☆」
いいんだ…。MCもなく1曲だけ歌って去っていったがくぽを適当にあしらいつつ、ゲストコーナーは終了。GUMIのターンに戻ります。
17曲目は3人目のゲストP、164さんによる「天ノ弱」。誰もが口を揃えるGUMIの代表曲のひとつ。ゲストPによる演奏の中では一際生音感が引き立っていた気がします。これぞライブ、という感じでしたね!

18曲目、「きょうもハレバレ」。様々なGUMIのライブラリを取り入れた、合唱系GUMI曲のアンセム。個人的にはそれほどでもないんだけど、ライブのセトリにこれを入れるのは大正解。

19曲目「シリョクケンサ」。コンピアルバム未収録曲ながらもGUMIのキャリアにおいて外せない名曲。あっと声が出ました。これも超有名曲なのにずっとライブで演奏されることのなかった曲の一つだよなぁ…

20曲目、「十面相」。4人目のゲストP、YMさんが登場。「モザイクロール」以前の、GUMIの人気沸騰を示唆する重要曲のひとつ。ベース弾きだけあって、ブリブリと鼓膜に直接届くベース音がとりわけ気持ちよかった。

21曲目「バレリーコ」。ド定番ですね。こんなん盛り上がらないわけないじゃない。みだらな歌詞観をカバーするかのごとく、曲になぞらえて優雅に踊るGUMIが印象的でした。


再びMC。「次の曲でラストです!
えぇ~~~~~~??という幻聴が聴こえてきそうな中、はじまった(名目上の)ラスト、22曲目「敗北の少年」。kemuさんもまた、GUMIの活躍を担ったボカロPであったことをリマインドさせてくれる曲。P本人としても、この曲を最後に長い活動休止期に入ったので、「最後の曲」としては妙な説得力をもって響いてくる曲でありました。



さぁ恒例のアンコール準備!などと意気込んでいたら、画面右上に「アンコール準備中…」の文字。
ズコーwってなったのは俺だけじゃないはず。できることなら、生ライブよろしく「アンコール、ありがとー!」ジャーンジャーンジャーン!ドコドコドコ(←バックバンドによる賑やかし)的なのをやりたかったですねw
アンコール1曲目は、今回の「SPACE DIVE!! 2020」テーマソングでもある164さんの「GALAXY(Under my identity)」。ライブのコメント欄で曲タイトルのイニシャルが「GUMI」だということに初めて気づいた私です。
ゲストPの164さんが2度目の登場。やっぱテーマ曲で、アンコール1曲目となると、響き方が動画で聴くのとはまるで違いますね。

アンコール2曲目、「だれかの心臓になれたなら」。コンピアルバム予習組なら、この曲がアンコールにくることは予想できていたはず。だって「ライブ予習盤」のDISC1の中で、唯一まだ演奏されてない楽曲だったんですから。
今回のセトリの中では比較的投稿日時の新しい曲でありながら、歴代のGUMIの有名曲に比肩する再生数を誇るこの曲。"予測可能回避不可能"な、存在感あるアンコール曲と言えるでしょう。


さて、いよいよ本当に本当のラスト曲!何がくるのか…とざわつく中、最後に演奏されたアンコール3曲目はkemuさんの「拝啓ドッペルゲンガー」。

ご存じ、先に披露された同氏の「敗北の少年」から、4年の沈黙を破って投稿された曲です。そして、これが現状氏の最新作となっています。
そんな背景から、「敗北の少年」も「拝啓ドッペルゲンガー」も終わりを思わせる曲ではあるものの、後者は前者に対してよりリスタートを想起させる曲であるような気がします。独断と偏見でこの曲がラストに持ってこられた理由を無理やりこじつけて解釈するなら、そんなところでしょうか。
いや、その後結局投稿ないやん。などと野暮ったいことを言ってはならない。あくまで「敗北の少年」からの「拝啓ドッペルゲンガー」における時間軸についての話をしているんです(言い訳)
しかし、こんなハイカロリーなトリ曲が未だかつてあったでしょうか…?冒頭からハイテンションでスタートした今回のセトリ、アップダウンはあれど最終的に冒頭のテンションをさらに塗り替えるハイテンションで終了してしまいました。圧巻。


総括

あっという間の2時間弱、MCを挟みつつの全25曲。
往年の名曲から最近の人気曲まで、GUMIの歩んだ10年を手早く網羅するには十分なラインナップでした。
そして何よりGUMIが動く!踊る!喋る!これを楽しめるのはなんといってもライブの醍醐味かと。
今回、配信ライブであることが少し残念…と書きましたが、捉えようによっては次はもっとよりよいものがそこにある、という期待を得ることができるのではないでしょうか。
そう、生ライブです。

え、次があるのかって?
あるに違いないでしょう。
GUMIさんも、「この先の10年も、どうぞよろしくお願いします」と言ってくれたんですから。


次は生ライブでGUMIの晴れ舞台に立ち会えること、楽しみにしています。

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