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効果音の速さとか同期とか

このキャッチに表示されたシャツ、1000円だったのでつい買いました。
まだ届いてないんですが、一部のアホなオトナにモテまくると思います。
まあもう冬が近いんですけどね!

えーさて、声優のセリフの息遣いや、おセックス様の進行に伴いどんどん激しくなったりさせたいとかそういう事をやるさい、概ねみんな白いクマだの淡水のプランクトンぽい素材集、または自分で録ったものにタイムストレッチなどの機能を使う事が多いと思います。が、あれは波形を縮めたり伸ばしたりするうちに音の情報が破壊されがちで「これ以上伸ばしたり縮めたりしてはいけないライン」が存在しています。じゃあそういうときはどうしようというお話。

まず、スコスコスコ…といった感じの手コキの音や、にちゃにちゃと粘液の音があったとして、誰しもがやるようにフィニッシュ時にスピードアップしたいとします。しかしタイムストレッチを掛けた際、テンポが速くなったはいいものの、擬音でいうところの一文字を構成する音まで短くなってしまって、なんとなく聞いていて違和感があるとかそういうときに、これから挙げるループスライサードラムマシンが役に立ちます。こいつらは何かというと、読み込んだ音のファイルを編集者の好きな時に呼び出せるサンプラーの一族です。
一個一個の構成音の長さを変えずに鳴るタイミングを狭めたり広げたりできるので、タイムストレッチで見られるような音のキャラクタの変質がありません。

あと、長尺の効果音を出だしでキッチリ並べて鳴らしても、途中でズレて聞こえてしまうとか、終わりのタイミングが合わないとか、そういった経験を持った人は結構いると思いますが、これらはDAWないしは自分に設定されたテンポに沿って音が出せます。
なので2つ以上の音を重ねて規則性を保って鳴る効果音を作る場合は特に真価を発揮します。例をあげるとベッドのきしみ+出たり入ったりする音+布団のバフバフ音などです。

-ループスライサー-

ループスライサーとは何ですか?というと、予めリズムを持って進行するドラムやベースなんかの楽器の音のワンフレーズを1音1音分解して再構築するために使うツールまたはプラグインです。ドラムンベースだとかブレイクコアとかをやる人はよく使うと思います。

有名なソフトではpropellerhead社のRecycleやIMAGE-LINE社のSliceXなどがあり、個人的にはSliceXがFLSTUDIOとの機能統合具合がよくておすすめです。単品で買うと結構高いですけど。

RecycleでもSliceXでも、WAVEファイルを読み込んだ瞬間にテンポを解析し、自動的に音が分解されますが、手動で「ここらから切ってね」とか区切り線を入れたり、もうちょっと緩めのタイミングで…などと設定することが可能です。
他にもぶった切られた音の尻尾を自然に補完するとか、音が終わる瞬間にプチっとクリックが鳴らないようにするなどの設定ができ、Audacityで手動でやるよりは圧倒的に効率がいいです。

スコスコスコという音を「スコ」か「ス」「コ」単位まで分解して、そこらへんの動画サイトのDTM動画でおなじみのシーケンサのピアノロールに打ち込んでいきます。概ねこういったループスライサーは、音階にそれぞれ違う音を割当ができ、MIDI鍵盤を押すと手コキの構成音が1個出ると言った感じでわかりやすいです。鍵盤がない人はMIDIをLAN経由でやりとりできるiOSやAndroidのアプリを使うとイイです。気分はミュージシャンです。出るのはエロ効果音だけどな。

残念ながらAudacityはシーケンサを扱えないので、DAWを持ってない人はオーディオインターフェイス付属の廉価版DAWのDVDを探してきたり、ProtoolsStudioOneの無料版を使うと良いでしょう。もっともループスライサーがこれらのDAWには付属してていないので、都合よくフリーのループスライサーを発見するか、Recycle!やSliceXを買うと良いでしょう。

-ドラムマシン-

ループスライサーと基本的に同じことをしますが、これは沢山のファイルを読み込んで鍵盤に割り当てて鳴らすためのプラグインです。予め一個一個のファイルとして切り出された音声ファイルを鍵盤に一個づつ(物によっては何個も割りてられます)割り当てて使うことができ、一度自分専用のキットを保存しておけば使いまわせて便利です。だいたいのDAWについており、Audacityその他のソフトで効果音の構成音を切り出したものをドラッグアンドドロップで割り当てればMIDI鍵盤で気分はミュージシャンです。やっぱり出るのはエロ効果音だけどな。

また、ループスライサーでも出来る場合がありますが、一個一個の音にエフェクトをかけたり、ボリュームを調整できたりする場合が多いので小さめの音を大きく、大きめの音をコンプレッサーで抑えるなどと言ったことも可能です。また、長尺の音と構成音を使い分ける際にもいいです。
耳かきなんかはセリフに同期して鳴らす必要があったりするため、僕はNative Instruments社のBATTERYというドラムマシンでいれています。

-セリフに同期-

例えばおねーさんに耳クソをほじられる場合、概ねオノマトペで「かりかり」なんて言ったりするのに合わせて耳かき音がするとか、そういう編集になっているのを聞いたことがあると思います。あれは上の2つを利用するといとも容易く実装できたります。
やり方は至極かんたんで、単にセリフの波形に合わせてピアノロールを打ち込むだけです。なるべくベロシティをいじって強弱をつけたり、上のループ効果音でもそうですが、ある程度ランダムにすることによって自然に聞こえるようになったりします。ランダマイザなんつって完全にランダムにピアノロールに打ち込んでくれるものがDAWについていたりしますが、あれをやると何故か自然に聞こえない不思議。
自然現象は完全にランダムというわけではなく、人間の目からランダムに見えるだけというお話。

☆まとめ
レコード会社から出るような、アニメサントラのおまけトラックに入れるようなボイスドラマも殆どは音楽用の機材でつくられるもんだったりします。なのでそういった新製品やセールのお誘いが豊富なKVRICONなどのポータルサイトを時々見ておくと作風が広がるかもしれません。

そんなことよりnoteに不満があったりする。画像を3枚くらいアップロードできるようにならんかね?図解なしで説明しようとすると本当に大変なんだ。

まあ、このネタが溜まってきたら同人誌でも出そうかという感じなので、そのときにでも図解をいれましょうかね。

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