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Audacityで編集するとノイズが増えるのか

どこぞの誰ぞが言ったことだが、「Audacityで編集するとノイズが増えるので良くない」だそうで、実際そうなのかというと確かにデフォルトでは増える設定になっているのではあるけど、それは決してノイズと呼ぶべきものではなく、敢えてノイズをくわえている機能が存在するせい。

なぜそんなことをするのかというと、例えば96kHz24bitや48kHz24bitで録音されたファイルを編集し、44.1Khz16bitのCD音質でリリースするとして、サンプルレートを下げる際に音を構成していた信号がハショられ、なんだか生々しさが失われたり、小さい出力が切り捨てられてしまったりする、そういった"波形が雑になったように感じる"劣化を防ぐ、防ぐというかノイズを加えることによって、それを原音の成分にバケさせてごまかす機能があるのだ。

その機能のことをディザというけど、詳しい説明を入れると長くなるので各自専門書なりWikipediaのわりとわかりやすい解説を読むなりしていただくといい感じ。

実はあらゆるDAWにはこういった機能はついていて、それらは32bit floatや64bit floatのミキサーで音を処理して最終出力段階で16や24bitにするわけなので、デフォルトではAudacityと同じくディザを入れる設定になっていたりもする。
だからそこら辺の設定をいじらない限りは概ねあらゆる環境で入るものなのだけど、高いDAW付属のディザは概ねノイズとして聞こえないように改良されたものが多いのであんまり気にならなかったりもする。

個人的にディザで一番好きな製品はSonalksisのUltimate-Dなんだけど、-∞dBの音の空白に対しても自動的にずべーっと入れてしまうという古い設計なのでこのあとに更にゲートを突っ込む方法でどうにかしている。

Audacityでそのディザとかいうのを入れない設定ってある?


A.ある

まず編集→設定→品質をひらくとサンプリング、リアルタイム変換、高品質変換と並んでいるのがわかると思うがそこの2つのディザリングを「なし」に設定すれば書き出される際にディザ、ようするにノイズは入らない。

https://yadi.sk/i/n80ekB9R3R9CuQ

Audacityディザの問題点はディザとしての機能が問題なくとも、ソフトウェアの設計上の問題でカット編集しては書き出し、エフェクトをかけては書き出しのそれらを重ねていくごとにノイズ成分が重複し、雪だるま式にノイズが増えていくこと。さらに素材集や声のファイルなどをAudacityに投げ込む際にも、作業用サンプルレート以下のファイルは自動的にダウンサンプルされ、やっぱり入ってしまう。まあそこはAudacityのデフォルトでは32bit floatだし、もっとでかいファイルのほうが現時点では珍しいから大丈夫か。

Audacity、というかあらゆるDAWでもそうだが、ディザは最後に一回かかってりゃいいものなので、声や効果音などの素材として使うファイルの編集時ディザリングの設定なしにしておくことがおすすめ。

というか、こういう記事書いても微塵もモテないので異世界からくさそうなダークエルフとか俺の家に来ねえかな。

元旦から毒電波を受信しております。

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何見てんだ。
コメント (1)
おぉ、勉強になりました。ありがとうございます。
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