構図に困ったときには○3つ描いてるの話
バストアップ絵の構図に困った時のお手軽打開メモ。
以前大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校さんで行った講義の一部再録&去年のfanboxの記事の再編再録です。アイキャッチのイラストはSkebで描かせて頂いたものです。ありがとうございます!
最初にまとめ
画面のどこかに大きめの丸を描く
↓
丸に顔描く
↓
中、小の丸を一個づつ画面に描く
↓
中、小の丸に目立たせたいオブジェクトを配置
↓
つないで完
ハイ終わり!
具体的な手順と作例@1~1.5hr
『バストアップ絵を描きたいけど構図が決まらない…』という時の絞り込み法です。見せたいところ、その説明になるオブジェクトを大中小の丸(これがアイキャッチ、画面の中で一番~三番までに目立つところ)として扱って、構図をシンプルに考える方法です。扱うアイキャッチの数が少ないので、バストアップぐらいの絵で使うのが扱いやすいと思います。
なお、このやり方で解決出来るのは構図の案出しだけで、それを埋めるためにはもちろん別のスキル(人体描くとか、服飾とか、ポーズの説得力のための武術や体捌きやetc…)が必要です。
いつも思うんですが絵を描くのに必要なスキル多すぎです。
1)画面の好きなところに顔を置く
特に記事に書く事がなかった。好きな顔描きます。
2)大中小の丸を画面に描く
下の段は悪い例です。キャンバスに沿う形や、キャンバスの角から角のライン上にオブジェクトを配置すると、悪目立ちしちゃう。
キャンバスの端や対角線で既にその向きに画面に線が存在するので、二本以上その向きに線が並ぶと、その向きに視線が強く引っ張られて、何か意味ありげに見えたり、視線が画面の外に抜けて閲覧終了してしまうんです。人物単体をメインに、背景ナシで構図考えているときは、これは避けて配置してくださいね。
3)丸に、キャラクタの人物像を表すアイテムを入れる
2~3単語ぐらいでコンセプトをここで立てて、画面の横とかにメモすると
迷走減ってオススメです。これやって迷う時は、そのコンセプトを満たすための引き出しが足りないとわかる。そういう時は無理に仕上げようとせずに、まずは引き出しを埋める作業をやるか…
今これは自分に無い/力不足と割り切って、資料などを参照して仕上げます。他の記事に書きましたが、資料は人の迷惑にならないように扱ってくださいね。
4)ラフをどんどん詰める
大中小の丸をどんどん繋いでいきます。このへんはもう、構図決めとは別のスキルなので、『ここが埋まらない!』というときは構図とは別の問題が原因です(人体が描けない(解剖学とかスケッチ不足)、ポーズがわからない(体の使い方の知識不足、ポーズ自体の引き出しが足りない)、オブジェクトのデザインが詰められない(オブジェクトの知識不足、歴史や装束などの知識不足)、etc…)
5)ペン入れ、レイヤーわけしてひとまずおわり
ここまで埋まっていればあとは仕上げたり微調整だけ。自分なら@+30分~1時間ぐらいで絵が仕上がると思います。
もちろん、何も資料を引かずに描いている絵でこの速度なので、鎧がわからんとか、ポーズがわからんとか、他に調べ物や考える事が必要ならその分時間が上乗せされてくるのですが…。
ひとまず構図で悩む時間は減らせるよ、という一案でした。
他にもこういったノウハウ公開されている方沢山おられますので、覚えて置くと困った時に役立ちます。良いおえかきを!(おわり)
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