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絵本の選び方

近所のイオンモールでちょっとだけウインドウショッピング。夫と手を繋いでゆったりゆっくり歩いててもちょっとだけ固くなってくるお腹に気を配った。
先日プレゼントしたセーターに合わせるようなパンツがあるかな?なんて服屋さんを冷やかしたり、KALDIでこれは美味しそうだねなんて見て回ったり。
夫は慣れないゆったり速度で歩くことと目的のない買い物(ではないのだけど)にちょっと疲れてきて、私はお腹が張ってきて疲れてきた頃に本屋さんに入った。

まだお腹の中の子に絵本を用意するのは早いのだけど、私の思い出の絵本が置いてあるお店だったので夫にも見てもらいたかった。「はじめてであう すうがくの絵本」という3部作。
就学前後から一人でも読めなくない、「すうがく」との出会いになるやさしい絵本。なんで知育系な絵本が教育重視ではない実家にあったのか、定かではないが……母の趣味は私に絵本と親しむ時間をくれた。
私も、まずは私の思い出の絵本や趣味の絵本を揃えてみて、いずれ子どもとのコミュニケーションの一種にしたいなぁ。その前に夫にも共有したいな、と思うのは当然であったし正解っぽいなと感じた。

前述の絵本へのリアクションは悪くはないもので、他の揃えたいと思っている絵本も性についての知育系(これも私の思い出の絵本)か、ただのお話ものなので問題なさそうだと感じた。
その後適当に絵本コーナーを移動しつつ夫が手に取ってみた絵本は、ちょっと説教くさいような、子どもの考え方へアプローチするような内容だった。
「俺、この作者とは少なくとも合わない」「絵本の中で子どもに嘘ついて誤魔化してる」
こんな素直な感想聞けるとは思わなかったし、そのように自分の考えをストレートに示してくれるのも珍しいことだった。今日、なんとなく用事のついでにウインドウショッピングを申し込んで、本屋さんの絵本コーナーに一緒に来れて本当に良かった。

絵本の全てが素晴らしいものであるとは断言できないし、大人の私達に好き嫌いがあるのは当然のことでもある。まずは私達が「好き」と言えるものを揃えてみよう。子どもがいずれ、自分で選びたがるようになったら尊重しよう。
そういう心積りをできた日になった。これからもいろいろなことを相談して、一緒に選んで、一緒に過ごして生きたいなと思い直した日にもなった。

絵本を選ぶときは、まず夫と共有してみる。私の独りよがりにならないように、夫の独りよがりにならないように。
絵本のこと以外でも当てはめられるかもしれない。だからという訳では無いが、今日の気付きを忘れないように認めるとする。

はじめてであう すうがくの絵本1
はじめてであう すうがくの絵本2
はじめてであう すうがくの絵本3
(安野 光雄)(福音館書店)