「milieu」と「ゆうこす」

マスメディアのニュースがしんどい。
最近……というか、大人になってからそう思うことが増えた。
具体的な事例を上げるとしんどさが増すし、本題から逸れるのでやめておく。

私が今書きたいのは、世の中のしんどいあれこれを一瞬でも忘れさせてくれる、新しいメディア。
Webメディアの「milieu」
インフルエンサーの「ゆうこす」
このnoteは、それぞれへのファンレターだ。

milieu

まずは私が好きな記事を3つ紹介したい。

生まれてこのかた、ずっと不況……そんな冒頭から始まる、とある企業の「ゆとり部」の挑戦と開発した新商品の紹介。

文化と商業の両立、と謳う見出しに惹かれて読み始めると、もっと早くに知りたかった!と思える企業の新たな事業の紹介が書かれている。

こんな大学に通えたらきっとモラトリアムなんて感じる暇もないだろうなぁ……と初めて教育機関への憧れを感じたインタビュー。

記事の埋込みがスマホからできるのかどうかわからないためこんな形になってしまった……
さて。milieuは、様々なクリエイティブシーンを紹介するWebメディア。
冒頭は読者を引き込むように情緒的に、丁寧に伝えたい情報を綴り、タイトルと絡めて締める……どの記事もまるで物語のよう。
一言で表すならば、エモい。

私のような消費者は「完成されたモノ」しか知ることがない。
milieuは、「モノ」を完成に導いた「背景」を伝える。人、時代、物、場所……様々な「コト」が複雑に絡み合って、「素晴らしいモノ」が創り出される。
そんな、創作の喜びや素晴らしさという核を、記憶に残る物語として伝えてくれるmilieuが好きだ。なんとなくLife is Wonderful!なんて言いたくなる。
ノイズが排除されたmilieuの作品群。
ぜひ、多くの人に知って欲しいと思う。
……早く新しい記事出ないかな〜。

ゆうこす

先程のmilieuのインタビュー記事と、本人の自己紹介をまずリンクさせておく。
簡単に、もしも一言で表現するならば、シンデレラガールだろうか……?
ドレスもメイクアップもかぼちゃの馬車も全て自前で用意して、自ら御者台に立つシンデレラだと思う。

インフルエンサーとしての活躍ぶりは「すごい!」としか言えないし、InstagramやYouTubeの更新を「わぁ〜今日も可愛い〜」とニコニコしてしまう。
好きだと思うことを熱く伝えてくれる。前向きに全力で駆けていくその姿を見せてくれる。
見てるだけで元気を貰えるのだ。好きにならないはずがない。
追い掛けたい!というファンのために導いてくれるところも好きだ。もう女神様か何かに見えてくる。
ちょっとだけ、全力過ぎて大丈夫かなぁ…と心配になることもある。

ゆうこすの魅力は私程度では語り切れないが、目を離せない連続する一瞬一瞬の輝き……といった雰囲気だと思う。
物語や文学ではない。
現代のあらゆる映像的表現を駆使するシンデレラ。
自分が好きなものに熱中して、自分を信じて、キラキラ駆け抜けるその姿が、彼女自身がインフルエンサーという新しい形のメディアなんだと思う。
たぶんSNSに触れる人なら知らない人はいないかもしれない有名人だが、もしもこのnoteを読んでいるあなたが彼女を知らなければひとまず本人の自己紹介を見て欲しい。
私が何か語るよりも確実に知ることができるし、心に響くものがあるはずだ。

ふたつ、二人

私が好きなメディアを2つ紹介しつつそれぞれへのファンレター(のつもり)を書き綴ったわけだが。
なんとなく、本当になんとなくだがmilieuは「もののあはれ」な紫式部で、ゆうこすは「をかし」な清少納言かな……と思っていた。
そこでこの平安時代の天才2人を対比させて語っているこの連ツイと、こちらの連ツイを読み直した。
うぅぅぅん…ちょっと微妙に違う!

milieuはエモい、記憶に残る物語だ。背景として、クリエイティブの素晴らしさを伝え続ける。
ゆうこすはキラキラとした一瞬の連続だ。駆け抜けるその姿が、今を生きる喜びを魅せてくれる。
紫式部は「もののあはれ」という視点で、「愛の物語」を書いた。物語の中で時は流れ、誰もが幸せになりきれなくても、それでも人は生きていくのだと訴えかけた。
清少納言は「をかし」という視点で、「美しい瞬間」を書いた。ひたすらに愛おしい日常を切り取り、編纂し、ただ留めた。

単純な対比はできないようだ。
もっと俯瞰で物事を解説できる人ならわかりやすく説明してくれるかもしれないが。
知的に纏められなかったけど、とにかく私はmilieuとゆうこすが好きだ。
今日も荒んだ気持ちを癒したいと思う……

余談。というかなんというか。
書き上げた時点でリンク先の3人に許諾を取るべきか否か悩んでいる。Twitterのアカウントとかリンクさせるべきなのか。いちいち煩わしい許諾とか確認しない方がいいかなやっぱり。基本的にTwitterならリンクフリーなはずだし、milieuもシェアを前提にしてるはずだし……
ひとまずは私の日記で私が好きなことを、発想のきっかけを紹介しつつ書いてるだけということで。