パパ活?いいえ実父活

何かと話題になっている気がするパパ活。
私は意図的に実行した覚えはない。
振り返ると結果的にあれらのお食事は該当するのか…?と思わなくもない経験があるにはあるが、まあ本題はタイトルどおり、実父だ。

私の父は幼少時からほぼほぼ家にいなかった。
単身赴任で持ち家に帰宅困難とか可哀想。
まあ、だからというか、未だに実父であると認識はしているがたまに家に遊びに来る母と仲が良い方のおじさんと思っている節がある。
父娘の普通の関係というものが、よくわからない。
私が社会人になってからは、単身赴任先近辺の観光に都合が良いので宿目的で父に会いに行くこともあった。
自ら行動することはほぼないのに、いざ会いに行くとなると何かと気を回して娘との時間を楽しもうとする節が見える。
度々小さい頃は構ってやれなかったからと自覚ある発言も出る。
まあ、正月くらいは毎年帰ってきたら多少は塩分濃度が下がっただろうに……と思わずにはいられない。
用事のついでだろうと会いに行ってる時点で関係は良好だと思っているが、塩対応なのは今更変えられない。

とまあ、そういう私と父のデート(笑)をひとつ紹介しようと思う。
思いやりを排除した呼び出しから始まるハートフル父娘ストーリーである。

今年のある日曜日、前日から東京に赴き予定通りの用事とちょっとした観光を楽しみ終わった私はさてどこで飲むか?と考えていた。
夕方というには早い時間、適当に銀座付近を歩きながらそういえば父以外の家族には理由含めて東京観光を伝えていたがメールの不調か何か知らんが父には話が伝わっていなかったな、と思い出した。
休みだろうし、と電話をかけて一言。
「今東京居るんだけど飲む?」
「電車で1時間かかるんですけど……」
翌日仕事なのだし移動時間も概ね把握していたし、東京滞在を後々人伝に聞いてもにょるよりマシか程度で電話しただけだったのだが、ぼやきつつも父は移動してきた。
娘に振り回される親父の図、としか言えない。
適当に決めたバーで飲みつつ、問題なく合流できるように配慮しつつも塩分濃度高い指示を出し、無事に合流したあとの会話の詳細は覚えてない。
家族の雑談でしかないのだ、仕方ない。
ちなみに、酒と映画と時事ネタで今のところ誰よりも話しやすく私よりも知識豊富で対応が楽なので父と飲むのは嫌いなわけではない。
2軒目は宿泊先近くの焼肉屋で美味しい思いをし、気持ちよく全奢られし、翌日仕事の父と店先でサクッと解散した。
弁明するが、1軒目は自腹切れる範囲で飲んでいたのだ。
出してくれるなら自分から言い出さないだけで、実父とはいえ最初からたかるつもりは一応ない。

さて、これのどこがパパ活と絡めるような話になるんだよ、と思うがひとまず今までで最も振り回した話なので忘れないうちに書いておこうと思ったのだ。
それ以外では、単身赴任先に宿泊したときに1晩でコンビニに売ってある角ウイスキーをほぼ空にした結果盛大なリバースや二日酔いで大変ご迷惑をおかけしました、とか。
美術館巡りをしたいから宿を提供できるならよろしく、と伝えた結果美術館巡り自体から提供してもらったりとか。
すぐにATMで金を下ろして返金したが欲しい服を一旦立て替えて購入してもらったとか。
先日は彼氏共々少し敷居の高い地元居酒屋でご馳走になったりとか。
専門高校の入学金をこのまま彼氏と結婚した場合は結婚祝いとして返金不要にしてもらおうかな等と考えているとか。
うん、娘様をしているとしか言えない。
もしかしなくても覚えてない振り回し事案は他にあるのだろう。

私と父は年に1度会うことがあるかどうか、といった関わりをしてきた。
兄の結婚や姪の誕生の関係で、父が帰宅する頻度が多少増えてからはもう少し父娘らしい関わりになったのではないかと思っている。
それにしても、父方の祖父母にひ孫の写真も嬉しいが孫の写真を見せろと怒られた話は「自業自得www」と笑い飛ばすしかなかったなんともいえない家族関係である。

今後は距離的にもっと疎遠になる予定なので、実父活なんてもうないかもしれない。
娘課金がなくなるので、存分に孫課金してほしいと思う。
酒煙草で消費する前に孫の知育玩具を調べて買い込んでしまえ!