市民のすずき NO.2 「玉木雄一郎の本質」

 2016年の民進党代表選に現国民民主党の玉木雄一郎議員が立候補したときから、玉木議員の動向に注目していた。なぜなら、旧民主党勢力には、右側(小沢系)と左側(菅系)、中道(野田、前原、鳩山系)の「振り子」があると考えていたからだ。
 当初、1996年の旧民主党結党当初は、代表・重役の多くが左側・中道であったが、しばらく経つと、2006年頃には、右側の小沢一郎議員が党の実権を握るようになる。経緯は様々であるが、「白(潔白)」というイメージが、政局では重要になって、構造改革、汚職、天下り改革などの柱が民主党で立っていくうちに、小沢一郎議員の力が増していったと考えている。
 民進党代表選の玉木雄一郎議員の公約の中身は、「コンクリートから人へ」というもので、正に、民主党政権の検証と公約が見直されたものだったし、『安倍晋三が〈日本〉を壊す』(2016年)の佐藤優さん情報で、玉木雄一郎議員は、民主党政権の検証ようなことをやっていると書いていて民主の右側に近い中間の位置にいるという確信に繋がった。それから、財政法第13条第2項の「特別会計」の問題にも触れていたため、小沢一郎議員に近い議員ではないかと感じた。
 経緯の確認はここまでになるが、なぜ、国民民主党と自由党は合流したのかを見極めなくてはならない。
 それは、現在のTwitterの勢力図に現れていると考えられる。

〈Twitter内の玉木支持者の特徴〉

・積極的支持者の分類

→維新にも寛容で、立憲・共産嫌い
→山本太郎を支持するが、現実路線で考えるれいわ新選組の支持者
→自称愛国者で玉木議員には自民党と上手くやって欲しいと考える支持者、立憲・共産嫌い
→純粋に国民民主党の理念・政策に共感する人

(それぞれどのぐらいいるか考えれば、ごく少数のマイノリティ的な人々だと考えられる。しかし、彼等は熱狂的である。現段階では、玉木雄一郎代表は、彼等に能力を見せ、興奮させまくって、人心掌握を狙っているものと推測している。)

・消極的支持者の分類

→小沢支持者①(菅・野田元首相らが嫌いな人→積極的小沢支持者)
→小沢支持者②(菅・野田元首相らのことより、政権交代が重要だと考える支持者→積極的小沢支持者)
→立憲をなかなか信頼できないけど、国民民主党なら期待できると考える。一方で、野党連携を重視している支持者(→実は玉木雄一郎のフォロワーで最も多くの層を占めていると考えられる)
→コロナ対応で、玉木雄一郎議員の名前を知った人

 玉木雄一郎議員のTwitterのフォロワーが現在は、11万人に迫る勢いである(2017年頃は1万6千ぐらい)が、コロナ危機以後は、伸び悩むのではないかと推測しているが、熱狂的でアクティブな支持者がどういう形で応援しようとするかにかかっているものと思われる。
 率直に言えば、玉木雄一郎議員は、小沢支持者をなめきっていると考えている。後で、「塊」の理論さえ言っておけば、勝手についてくる連中だと思われているのではないだろうか。
 そういう政治姿勢を敢えて取っているのか、取らざるを得ないかを考えなくてはならないが、私は、その両方だと考えている。合理的に考えたら、今の積極的支持者を煽っておけば、しばらくついてくるものだと考えられるし、彼等を本気で説き伏せることなど、玉木議員にとっては、至極簡単なことだと考えているからだ。また、現時点で、積極的に支持している人たちが、後で、どれぐらいついてくるのか、調べようとしている意図もあるのではないだろうか。
 玉木議員は、総理大臣の辞任が近づく〝政局〟まで、色んなことを確かめておきたいと考えているのではないだろうか。私は、玉木議員が特別な人だとは、考えていないし、基本的に「強い二つの政党が議会の緊張感を保つ議会制民主主義」を望んでいるため、玉木議員のアクションに一喜一憂させられることはない。
 しかし、本気で、野党がバラバラであることに、問題意識を持っていないような、或いは、そぶりを見せない姿勢が気にさわるのである。
 今まで生きてきた経験上、盲目は、政治に於いて「カモ」を意味する。しっかり、自身の目、論理性で政治家と向き合って欲しいし、そういうシティズンシップを成長させたいと考えていた。
 今後のTwitterの動向観察の一助になればと思う。

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