8割おじさんのひっかけに素直に騙されちゃいますか?
"死亡者数の被害想定は、あくまで「流行対策をしない」という仮定の下で計算されているので、実際に観察されたのがそれを下回る700人台(5月中旬時点)の死亡者数であると、「モデルが間違っていた。自粛なんてする必要がない」というような誤解も生じかねない。"
……がんばるんばおじさん( #8割おじさん )はデータだけ提供してあとは政治判断に任せておけば良かったのに、勝手に一人で記者会見して42万人死亡説をぶち上げたものだから、今頃あらゆるメディアに言い訳文を投稿する羽目になっている。
だが、これを読んで納得するかしないかがリテラシーの分水嶺。8割おじさんは日本のデータではなく、イギリス(およびヨーロッパ)のデータに基づいて計算していたので、今回のように感染力に地域差がある場合には机上の空論でしかない。ただイギリスの学者のアイデアを翻訳輸入しただけでローカライズができていないのだ。
北海道の研究室に篭りっきりで自国の状況も見えていない輸入せどり屋の言い分ではなく、国内の知の巨人のご意見を伺ってみよう。
"西浦氏が何を勘違いしているのかわからないが、たぶん「本当は2.5のRoを自粛で1.7に抑え込んでいるだけで、油断するとRが増えて感染爆発する」と考えているのだろう。
残念ながら、まったくそういう兆候はない。最近はPCR検査が増えて感染者数が増えているが、それでも日本の感染率(人口比)は、図2のように先進国の圧倒的トップ。ロックダウンで行動制限したヨーロッパの1/30である。この差は自粛では説明できない。
図2 新型コロナの累計感染者数(札幌医科大学)
中国と韓国の感染者が少ないのをみても、東アジアに固有の原因があることは十分考えられる。それはBCG接種による自然免疫かもしれない。今まで中国との交流の中で新型コロナに似たウイルスの免疫ができているのかもしれない。"
[引用元]「8割おじさん」の勘違いhttp://agora-web.jp/archives/2045392.html
……感染率は(特に日本のデータは)あまりあてにできないので、他の人の声も。こちらは山中伸弥教授が今回のファクターXの有力候補に挙げているもの。
" なぜ、G型ウイルスによる日本の死亡者数は欧米と比べて少なかったのか。上久保氏らはその理由として、日本政府が3月9日まで入国制限の対象地域を武漢に限っていたことを指摘する。19年11月から20年2月28日の間の中国から日本への入国人数は、184万人と推定されている。特に武漢では、閉鎖のアナウンスがなされる直前に500万人もが流出し、武漢から成田への直通便で9000人も日本に入国したという武漢市長の報告がある。その結果、S型とK型の日本への流入・蔓延が続いていた。
そして、多くの日本人の間にS型・K型の集団免疫が成立した。具体的には、K型の侵入に対して、体内のTリンパ球が反応して獲得する「細胞性免疫」がG型への罹患を防ぐため、日本人の死亡者が少なくなったと主張する。また、日本と同じく中国人の大量流入があった韓国や台湾、香港、シンガポールなどでも同様の集団免疫獲得があったことで、死亡者が少なくなったと推測される。"
……少し長いですが、S型・K型・G型と新コロを分類し、日本に流入してきた仮説が詳細に述べられています。こちらの引用本文は是非リテラシーのある方に読んでもらいたいですね。
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