電子書籍のコンテンツについて(電子書店別)

このエントリーは練習も兼ねてつらつら書き連ねていきます。
前あった内容が突然消えたり平気でするので参考程度に。

Kindle

品揃え:個人出版環境の充実からテキスト関連の充実は他の追随を許さない。商用のものについては一番大きいストアだけあって主要な作品は揃っているが、中小の出版社のコンテンツや開業以前に電子化されているコンテンツについてはリクエスト頼みなものもある

画質:画質は悪い悪いと言われていたがダウンロードサイズ上限の解放により、その問題を解決しているものも存在している。データサイズに対する品質はあまり良い方ではない。一部作品ではビュワーで線が歪むなどの現象も見られ、割と作り手泣かせである。リリースされているデータは開業当時のこれらの問題が起こらないよう配慮されたデータが多く、コミックでも雑誌でも0.2MB/ページ程度に収まるよう作られている。Kindleに画質を求める場合、この基準を超えた作品を探すことが重要になる。データサイズが厳しいなと思ったら必ずサンプルを確認し、自分が満足できるか確認することを心がけると良いだろう。なお、線が歪む問題はデータサイズではなく作り手の提供したデータの縦横比にビュワーが順応できていないものと思われるため、データサイズに関係なくサンプルは確認したほうが良い。白泉社の雑誌やアース・スター・エンターテイメントなど作品でそういった傾向がかつてみられていた。

eBookJapan

品揃え:10年積み上げてきたマンガ作品の蔵書が強み。古くから取り扱っている講談社や株主でもある小学館の古い作品の品揃えは他を寄せ付けない。集英社は割と最近の取り扱いなので、他とあまり変わらない。KADOKAWA作品は1ヶ月の先行配信後に発売されることが多い。出版社作品のほか、著作権者と直接契約して取り扱っているマンガ作品もある。まんてんプロジェクトという特定の作者の全作品を電子化する企画などもある。

画質:圧縮率が高いらしく、同じランクのデータならばサイズは小さめになることが多い。その反面圧縮率の高さが災いし色ムラとなって現れることがあるので注意が必要。10年という長い営業期間のため、古くからおいてある作品だと新規参入の電子書店と比較してデータサイズと画質が劣る場合がある。全体的に線が細くなることがあり、同じランクでも文字が視認しやすい反面色が淡いように感じる事もある。最近一部の作品の高画質化が行われており単行本でも0.48MB/ページとなり単行本では100MB越えや、雑誌ではページ数の半分MB程度になることもある。芳文社やマイクロマガジン社のコンテンツは新規参入組と異なりカバーもデータ化できる権利を持っているため、カバーコンテンツも堪能することができる。唯一背表紙をデータ化している書店でもある。

Kinoppy(紀伊國屋書店)

品揃え:一部のデータをBookLive!などと同じビットウェイより仕入れており、発売スケジュールはそれに準ずることが多い。独自フォーマットであるHyCで展開しているものについては独自にスケジュールされているようで、ほかの書店にはあるのに無いもの、その逆のケースがよくある。芳文社がその最たる例で、すでに他店では販売され始めている2014年4月期放映の「ご注文はうさぎですか?」はないのに、逆にBookLive!では置いていないまんがタイムKRコミックスつぼみシリーズ(すでに休刊されている雑誌)は多く品ぞろえされているといった具合。そのため出版社全体で見てHyCフォーマットで配信されている作品が目立つようであれば、そのスケジュールは他店の発売通りに行かないこと(逆に他店でなくても販売されること)に注意する必要がある。必要に応じてサポートにリクエストするなどのアクションを起こした方が良いだろう。

画質:HyCという独自フォーマットを保有しており、そのフォーマットで作られているデータは画質の良いもの(データサイズの大きいもの)が多い。(参考:二輪乃花 http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-9988453639 ) 良く記事で紀伊國屋書店のデータの画質が良いとされるのはこれらのフォーマットで作られている場合であり、.bookなどで作られている講談社作品(参考:別冊少年マガジン http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0164789 )などはeBookJapan(参考: http://www.ebookjapan.jp/ebj/book/60251992.html )よりも控えめな画質に留まることが多い。それらの画質はBookLive!などに提供されているものと非常によく似ている。PC版サイトではフォーマットおよびデータ容量を確認できるので、自分なりの基準を設けて買いかどうかを判断するのが良いだろう。一部の書籍(HyCは無理のようす)ではSony Readerで読める作品も存在しており、ここまで端末の対応が柔軟な書店は他にはない。


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