第33回 東京ゴッドファーザーズ (2003年 日本) ホームレスが主役のほのぼのアクション人情劇
はじめてこの作品を見たとき、驚いた。主役がホームレス三人組。思い切りました。これまで映画で、特にアニメの主役がホームレスてありました?しかも博打で家族を捨てた中年オヤジと同じく中年のオカマ(オバさんのようなオッサン)、そして刑事の父親を刺して逃げた10代の女の子。
その彼らが、偶然ゴミ捨て場で見つけた赤子。三人はその子を「清子」と名付けます。タイトルのゴッドファーザーは名付け親という意味。
年末、三人は清子の本当の両親を探すため、東京の街を駆けずり回ります。
途中、色々なトラブルに巻き込まれながら偶然出会った清子の母親。母親は子供が見つからぬことを気に病み自殺をするところを三人に救われます。
別れを惜しみながら母親に清子を返すのだが、実はその母親こそ清子を誘拐した偽の母親であることが発覚。三人は慌てて清子と偽母親を探します。
ようやく見つけた清子だが、偽の母親はトラックを盗み逃走。大晦日の夜、暴走しながら逃げる偽母親とそれを追うホームレス三人組。
ラストは大変なアクションシーンで盛り上げます。
途中、ホームレス男の捨てた娘と再会やオカマの仲間たちとの交流、父親の娘の思わぬ再会とテンポよくストーリーは進んでいく。
最後はとてもほのぼのとして、落ち着くものとなっている。
★★★★☆ 4.2点