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【CIN】Prospects Rankings (RHP編)

皆さんこんにちは。CINな日常です。

前回で野手編は終了、今回から投手編です。だんだん飽きられてるのを肌で感じつつ、やってまいります。前回記事はこちらから。

Tierの考え方
Tier1: ASGクラス (WAR5.0-)
Tier2: 上位レギュラークラス (WAR3.0-)
Tier3: 下位レギュラークラス (WAR1.0-)
Tier4: 代替可能クラス (WAR0.0-)

※3/19 追記
トレード加入したC.PettyをTier2に記載。

Tier1: ASGクラス (WAR5.0-)

Hunter Green (22)
2017年ドラフト 1st 全体2位
評価ポイント:ファストボール、スライダー、球速

最強の二刀流と謡われた逸材。投げれば100mph、打てば主砲クラス、守ればショートをこなす身体能力と、スペックだけ見ればまさしく主人公。2018年にFutures Gameに選出と順調も、2019年にトミー・ジョン手術。2020年はMiLB自体が開催されず、半ばオワコン扱いだったところ、2021年に覚醒。AAで7GS, ERA1.98と圧倒的なパフォーマンス。昇格後のAAAでは14GS, ERA4.13とずば抜けた成績ではないものの、K/9 10.9、BB/9 3.4と大崩れしなかったこと、何より平均年齢より6歳若いリーグで堂々と戦ったことは、来るMLB昇格にも明るい材料となる。

Tier2: 上位レギュラークラス (WAR3.0-)

Christian Roa (22)
2020年ドラフト 2nd 全体48位
評価ポイント:コントロール、カーブ、チェンジアップ

同年全体4位指名のA.Lacy(KC)と同じ大学の出身。NCAA時代はスイングマン起用だったが、Jr.時から先発に専念、からのシーズン終了と、評価が難しい選手。2021年はプロデビューし、最初こそRkだったものの、着々とマイナーの階段を駆け上がりA+まで到達。選手としてのタイプはストライクスロワーで、出所の見にくいフォームとの相性も〇。決め球に欠けるが、スライダーが平均レベルになれば3つの変化球で相手を惑わすことができるだろう。

Bryce Bonnin (23)
2020年ドラフト 3rd 全体84位
評価ポイント:ファストボール、スライダー

クロスファイアから繰り出される力強いファストボールと、プラス評価のスライダーが武器の投手。NCAA時代の成績は好ましくないが、ポテンシャルの高さを買われての3巡目指名。2021年はプロデビューし、C.Roaと同じような昇格ステップでA+まで到達。投げる球の質は高く、コントロールの悪さを解消できれば先発ローテ定着も夢ではない。A+昇格後に被弾が跳ね上がったのがやや懸念材料。

Chase Petty (18)
2022年 traded for S.Gray, F.Peguero(MIN)
評価ポイント:ファストボール、身体能力

サイド気味のフォームから繰り出されるファストボールが武器の高卒右腕。S.Grayを中心としたトレードでMINから移籍した。先発としては小さな体型、不安定なデリバリーと懸念点も多いが、秘められた身体能力は高く、今後適応していくものと思われる。出身校が同じR.Porcelloのような、CY級の活躍を期待、、は少し大袈裟だろうか。

Graham Ashcraft (24)
2019年ドラフト 6th 全体174位
評価ポイント:ファストボール、安定感

2021年にブレイクを果たした大卒右腕。NCAA時代は通算ERA5.63、トミージョン手術も経験しており、とても期待できる数値ではなかったが、HS時代の評価を信じてか(2016年、LADに12巡目で指名を受ける)、CINから6巡目に指名。迎えた2021年、A+,AA通算で11W, 4L, ERA3.00, K/9 10.5, BB/9 3.0, HR/9 0.3と、抜群の安定感でCINのマイナー最高投手に選ばれた。投球スタイルは、2種類のファストボールとスライダー、チェンジアップを使い分ける。

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Tier3: 下位レギュラークラス (WAR1.0-)

Lyon Richardson (22)
2018年ドラフト 2nd 全体47位
評価ポイント:変化球、スタミナ

高校時代は二刀流な事もあり、高い身体能力をピッチングにも生かしている。再現性の高いデリバリーとストライクを投げ込む点で優れており、高校生とは思えない完成度。2019年はAで112.2IPを投げ評価を高め、2020年は代替キャンプで存在感を示した。2021年はA+でERA5.09とやや打ち込まれ、2022年は勝負の年か。90mph後半のファストボールと3種類の変化球を使い分ける。

Joe Boyle (22)
2020年ドラフト 5th 全体143位
評価ポイント:球速、ファストボール

三振も四球も多い、イメージ通りハイシーリングな右腕。NCAA時代はリリーフだったが、プロ入り後は先発として修行中。驚くなかれNCAA通算でK/9 14.3, BB/9 12.0, HR/9 0.0、バッターが死球にビビって腰がひけていたとしか思えない成績。今後も先発として投げていく可能性は限りなく低く、リリーフ中心に落ち着くだろうが、逆に四球を畏れないスタイルをMLBで期待したい。

Tony Santillan (24)
2015年ドラフト 2nd 全体49位
評価ポイント:ファストボール、スライダー、スタミナ

大柄な体格から繰り出される最速100mphのファストボールとスライダー、MiLBで3年連続100.0IPを達成するスタミナが自慢のワークホース。2019年にAAでつまづいた事で評価が落ち、2021年はAAAでもスイングマン起用だったがERA2.13と好調。MLBでも26G, 43.1IPでERA2.91, rWAR1.5とよく投げていたが、なぜかAAAとMLBを行き来する日々。チームが勝負期だった昨年と異なり、今年は中継ぎ、先発の起用も期待したい。

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Tier4: 代替可能クラス (WAR0.0-)


Thomas Farr (22)
2021年ドラフト 5th 全体150位
評価ポイント:カーブボール、チェンジアップ

怪我などもあり、2020年までは殆ど注目されていなかったが、2021年にSr.で開花し、15GSでERA3.87。サイズは優秀ではないがK.RockerやT.Madden(DET)と張り合うエースとして注目を浴び、5巡目で指名。プロ入り後も少ない登板機会だがERA0.90と安定。ブルペン転向のリスクもあるが、セットアッパーやクローザーが務まるとも。

Eduardo Salazar (23)
International FA 2017
評価ポイント:ファストボール、カーブ

過去2シーズンでスイングマン起用だったが、2021年はA+で19GS、ERA 3.56、K/9 9.8、BB/9 2.9 HR/9 0.6と見違えるような結果に。元より四球もHRも少ないタイプだったが、ここに奪三振能力が加わったことがブレイクのきっかけか。成長理由が明確なため、多少の昇格スピードの遅さはそこまで気にならない。うまくいけば2023年中にシーズン昇格、ローテ定着も狙える。

Riley O'Brien (27)
2020年 traded for Cody Reed(TB)
評価ポイント:スライダー、カーブ

C.Reedとのトレードで加入した右腕。長身だが細身で、真っ先に怪我の心配がされる選手だが、2019年は102.2IP、2021年は112.2IPと意外なワークホースっぷりを発揮。AAAでERA 4.55はやや打たれ気味だが、MLBの先発陣がトレード等で放出された暁には、ローテ入りの可能性も十分にある。ブルペン転向すればファストボールが強化されるとの見立てで、いずれにせよMLB定着が待たれる選手。

James Marinan (23)
2018年 traded for Dylan Floro and others(LAD)
評価ポイント:ファストボール、チェンジアップ

がっしりした体格からシンカー気味のファストボール、2種類のブレイキングボール、そしてチェンジアップを投げ分ける先発型の投手。プロフィール上は期待の若手だが、プロ入り後はずっと投球内容に不安を覚え、4年間でK/9 7.3、BB/9 4.5と正直あまり良くない。本来なら体格からイニングイーターとしての活躍を期待したいが、そもそも打たれるので100.0IPのラインに届かない。それでもCINはルール5ドラフト回避のため、オフに40人枠入り。何に期待しているか正直分からないが、とりあえずブレイクに期待。

Jared Solomon (24)
2017年ドラフト 11th 全体317位
評価ポイント:ファストボール、球速

ファストボールに定評のある剛腕投手。2020年にトミージョン手術、2021年はリハビリに充てたため、直近2年間での登板はないが、それ以前では最速99mph、先発でありながら90mph中盤をコンスタントに投げることができ、かつ115.1IPを投げるスタミナを併せ持った理想的な先発型であった。投球内容は決して良くはなく、怪我もやや多いため、今後はブルペン起用が中心と思われる。3年ぶりの復帰登板となる2022年は、まずはAAあたりで先発からスタートか。

総括

やはりH.Greenが目立ちます。逆に言えば、それ以外のメンツはあまりパッとしないのが正直なところ。まあチームとしてはハイシーリング指名の傾向が強いので、このあたりは致し方ないのでしょう。

C.RoaとB.Binninは、全く逆のタイプだからこそ、それぞれの成長の方向性を追っていくのが楽しみな存在です。高卒組は評価が難しいところですが、L.Richardsonあたりは今年が評価の分かれ目かと。ソリッドな活躍が期待できそうで、かつ2021年にブレイクを果たしたG.Ashcraft、E.Salazarには、引き続きの活躍を期待したいですね。

既にMLB昇格済みで、主にスイングマン起用だったT.Santillanは、今年こそ先発の柱として活躍を期待したいです。こうやって何人も紹介していても、MLBに昇格すらできない選手がごまんといる中で、少なくとも彼はMLBで投げることができています。ファンとしては信じて待つほかないですね。

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それではまた次回の記事で。宜しければ♡やコメント頂けると嬉しいです。

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