見出し画像

【CIN】未来は僕等の手の中(ドラフト&TDL振り返り)

ご無沙汰してます。CINな日常です。
更新遅くなって申し訳ないです!

今回は、非常に面白そうな選手を獲得できたドラフトと、例年以上の盛り上がりを見せたTDLを振り返っていきます。

ドラフトについては正直、指名されてからその選手を調べるスタイルなので付け焼き刃の知識ですが、現チーム状態との兼ね合いを踏まえてお話しできればと思っています。

TDLについては、今回のCINの動きには💮をつけたいです。もう大満足です。
若干ポジション被りが目立ちますが、まあプロスペクトが全員開花するなんて幻想ですからね。デプスを厚くする事に特化したことは、フロントの成長を感じさせます。何様だよ。

という事で久しぶりの記事、やっていきます!

ドラフト振り返り


MLBのドラフトは、日本よりも即戦力性が少ない傾向があります。昇格まで一定の時間を有するのと、トレードが盛んでポジションの充足/不足が常に変わるからですね。

CINのドラフト戦略は、よく言えば柔軟、悪く言えば場当たり的です。高卒/大卒への拘りや、投手/野手の傾向もあまりありません。
ただ、結果だけで言えば、2015年以降の1巡目指名選手は、多くが順調なキャリアを送っています。簡単に振り返ります。

2015年 Tyler Stephenson (HS, C)
2016年 Nick Senzel (Col, 3B→CF)
             Taylor Trammell (HS, OF)
2017年 Hunter Greene (HS, RHP)
             Jeter Downs (HS, SS)
2018年 Jonathan India (Col, 3B→2B)
2019年 Nick Lodolo (Col. LHP)
2020年 Austin Hendrick (HS, OF)
2021年 Matt McLain (Col, SS)
             Jay Allen (HS, OF)
             Matheu Nelson (Col, C)

やや野手偏重ですが、戦略に捉われていい選手を逃す、といったことは少ないように思われます。
この傾向を踏まえて、今年の上位指名の選手を見ていきます。

1(18) Cam Collier (JC, 3B)

父は元MLBのLou Collier。主にMILで活躍した選手のようですが、知ってたら相当のマニアです。
2023年ドラフトクラスでしたが、2022年ドラフトの対象となるためにJCに転校。Chipola Collegeという短大ですが、過去にはJose BautistaPatrick Corbin等が在籍していたとか。

選手としては、若干17歳にして圧倒的なバットコントロールが評価されています。JCでは2,3歳も年上の相手にAVG.333 8HR 47RBIと圧倒的なパフォーマンス。守備はアームの評価が高く、本人の努力及びチーム状況次第でOFや1Bへのコンバートはありそうです。

選手としては、現BOSのスター選手のRafael Deversが比較対象になりそうです。ASG出場、SS獲得を狙えるクラスの本物のスター候補だと思います。このレベルの選手が全体18位までスリップしたのは不思議ですが、全体10位相当の契約金が掛かっていますので、そのあたりで避けられた可能性が高そうです。

1C(32) Sal Stewart (HS, 3B)

なんと1巡目指名で実質高卒の3Bを2名指名。MLBはデプス重視、デプス重視。。
チームの方針は別にして、こちらも面白い選手です。出身校はWestmister Cristian Schoolで、かの有名なAlex Rodriguezの後輩にあたります。
パワーの評価はCollierに勝り、アームも強力です。ただ、絶望的なまでに走力の評価が低く、Collierよりも高い確率でコンバートとなりそうです。

ちなみに本指名はオフに移籍したNick CastellanosへのQO代償によるもので、なんとまあタイプが高い選手を指名したな、と思います。(Castellanosもかつては3Bでしたが、守備が改善せずOFにコンバートされて現在に至ります。)

さわやかすぎるStewart

2巡目以降の上位指名選手

2(55) Logan Tanner (Col, C)

強肩自慢の守備型の捕手です。大学のクラスでもそこそこの打撃は心配ですが、それを補って余りある守備の評価。打撃のスケールを落としたSean Murphyが最もイメージに近いと思います。アプローチの良さを上のクラスでも維持できるか。

CBB(73) Justin Boyd (Col, OF)

また野手。。ゲフンゲフン。走力に評価の高いUTプレイヤーです。コンタクトには定評があり、ややパワーレス。主な守備位置は2B/CF/RFで、どこかで見たことあるなと思ったらWhit Merrifieldに似てますね。即戦力タイプだと思うので、早期昇格に期待です。

3(94) Bryce Hubbart (Col, LHP)

ようやく投手です。投手のデプスには気を配らないんでしょうか。心配です。スライダー、カーブ、チェンジアップを操る先発左腕で、ファストボールは通常90mph以下ですが、短いイニングであれば出力を上げて97mphまで出せるそうです。例えに自信がなくなってきましたが、Aaron Ashbyが近いでしょうか。

ドラフト総括

以降、10位まで大学生の指名を続けました。ほぼ全員がアンダースロットで、Collierとの契約に全てを賭けたドラフトとなりました。
22名を指名し20名と契約。Collierを実質高卒として扱うなら、高卒:大卒=4:16、投手:野手=14:6の内訳です。上位指名に野手を固め、下位指名はほぼ投手でした。結果的に投手デプスは厚くなった!

個人的にはCollierはもちろん、Stewartにも注目しています。傘下に有望株がひしめき合う環境で、自身のバットでのアピールにより磨きがかかるのではないでしょうか。

TDL振り返り

ここまででも一本の記事にできた気もしますが、次いつ出せるか分からないので、TDLも振り返りしちゃいます。なんなら遅いくらいですが。。すみません。

ネタバレ。ようこそCINへ!

トレード第1弾 (w/ SEA)

out: Luis Castillo (29, RHP)

in: Noelvi Marte (20, SS)
     Edwin Arroyo (18, SS)
     Levi Stoudt (24, RHP)
     Andrew Moore (22, RHP)

我らのエース、Castillo放出トレードです。開幕を出遅れたことで夏場のトレード放出の可能性が低くなっていましたが、それ以上にチームがボロボロだったので放出に至りました。本人もASGに選出されるほど復調も早かったので、相当な対価を獲得できました。

目玉はなんといってもNoelvi Marteです。パワー、スピード、アームに定評ありの身体能力系プロスペクトで、歳上ばかりのA+でソリッドな成績を残しています。そこまで圧倒的な成績ではないのでやや評価が落ち着いてますが、上のクラスでも適応できているのであまり心配してません。

評価の上がり方ではEdwin Arroyoが勝ります。スイッチヒッターのショートで、守備の評価がかなり高いですが、今期は打撃でもインパクトを残しMLB公式のTop100 Prospects入りしました。

他、Levi Stoudtは今期で評価が少し下がりました。昨期はA+,AAで好成績を残しますが、今期AAでやや打ち込まれます。CINとしては即戦力としての採用らしく、トレード後にAAAに昇格させています。来年の開幕でローテーション入りもあるかもしれません。
Andrew Mooreはリリーフプロスペクトで、こちらも大卒のため早期昇格の可能性が高いです。

トレード第2弾 (w/MIN)

out: Tyler Mahle (27, RHP)

in: Spencer Steer (24, INF)
     Christian Encarnacion-Strand (22, CI)
     Steve Hajjar (21, LHP)

我らのエース、Mahle放出トレードです。このチームには何人もエースがいたんですよ。Castilloほどではないにせよ、デビュー時からチームを支えてきた選手です。一時期ERA7.00を超えてきて私の胃腸ストレスが頂点に達しましたが、6月は月間ERA2.94と復調していました。Castilloのトレードがロマン性が強いトレードだとすれば、Mahleのトレードは手堅いトレードという印象です。

Spencer Steerは、アプローチに優れた内野のUTです。プロ入り後に評価を高めていった選手で、上のクラスに上がっても成績を維持できています。既にAAAまで昇格済みで、早ければ今期・来年開幕でのデビューの可能性十分です。難儀なのが守備位置で、SSはおろか2B・3Bでもやや厳しそう。数年後の外野コンバートも視野に入ります。

同じくChristian Encarnacion-Strandも、プロ入り後(というか今期)に評価を挙げた選手です。パワーツールが秀でており、プロ入り後の454ABで 30HR, SLG.601 を記録しています。この手のタイプにしては珍しく守備も手堅いようで、1Bと3Bの両方を守ることができます。現在AAに在籍、MLBデビューは来期末かそれ以降でしょうか。

先発左腕のSteve Hajjarも獲得しています。ファストボールは93mph付近であるものの、なぜか異常に四球が多いです。変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップで、特にチェンジアップの落差の大きさが評価されています。理想は現在の奪三振能力を維持しつつ四球を減らすことですが、そこまでうまくいくかな。。とも思いつつ。

Christian Encarnacion-Strand(一字一句間違えないように)

トレード第3弾 (w/NYM)

out: Tyler Naquin (31, OF)
       Phillip Diehl (27, LHP)

in: Hector Rodriguez (18, 2B/OF)
     Jose Acuna (19, RHP)

Naquinは元CLEのレギュラー外野手でしたが、2021年にCINに加入、その年のプレーオフ争いに貢献してくれました。Diehlは4月にフルボッコされた中継ぎの一人です。こんな形で出ていくのは少し寂しい。。
ここからはトレード相手の情報が少ないので簡潔に進めます。Hector Rodriguezはドミニカ出身の18歳。まだ18歳ですよ、若いわあ。Rkでは敵なし状態で、A以上でのパフォーマンスにも期待です。
Jose Acunaはベネズエラ出身の19歳。ファストボールはスピードよりもスピン量で勝負するタイプで、スライダー・チェンジアップ・カッターと豊富な球種を活かして先発に残れるかもしれません。

トレード第4弾 (w/SD)

out: Brandon Drury (29, IF)

in: Victor Acosta (18, SS)

Druryは、今期最大のサプライズプレイヤー。チーム加入時はマイナー契約でしたが、内野陣の故障者続出に伴い開幕MLBの座を掴みます。その後はご存じの通り、OPS.855を記録し旅立っていきました。
トレード相手のVictor Acostaはスイッチヒッターのショート。少ない打席数ではありますが、ヒッティングとアプローチを兼ね備えた選手で、リードオフ適正が高そうです。

トレード第5弾 (w/BOS)

out: Tommy Pham (34, OF)

in: To Be Named Later

Phamを獲得した時、フロントの意図が見えず不信感を強めてしまったことを思い出しました。。
正直、成績は年俸に見合うものではありませんでしたが(7.5M/1y, OPS.694)、チームを引っ張るベテランとして存在感は十分でした。結果的にトレードもできましたし、BOSでも頑張ってほしいところです。

TDL総括

まずフロントの動きについて。春先とは別組織が運営しているのか?と思うほど良い動きだったと思います。今期で契約が終了するベテランがそこそこいたのですが、怪我が長く売るにも売れなかったMinor, Solano以外は売り切ることに成功。そして、賛否両論あると思いますが、ダブルエースの放出も勇気ある決断だったと思います。このトレードがチームの未来のためになることを、いちファンとして祈っています。

そして放出された選手たち、特に在籍が長いCastilloとMahleには、本当にお世話になりました。個人の全盛期とチームの全盛期は殆どマッチしませんでしたが、低迷するチームを支え、2020年の拡大プレーオフを経験できたことはとてもありがたいです。新しいチームは、ワイルドカードに留まらず中地区の首位に立ち返れるような強固なチーム作りが出来ればと思います。

最後に、負けてはしまいましたがFIELD OF DREAMSのエモ画像で締めくくります。
忙しくて中々執筆する時間が取れませんが、♡頂けると本当に励みになります。今後ともよろしくお願いします。

おそらく来年がラストイヤーになるVotto。
私がCINを好きになるきっかけとなった選手なので思い入れがあります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?