ギャルになる -まつ毛-
8月の暑い日
わたしは渋谷にいた
ギャルになるためのアレを買いに渋谷のMEGAドン・キホーテに入る。
近所の薬局や100円ショップでも手に入るものではあるのだけれど、ギャルといえば渋谷のドン・キホーテで買い物してるっぽい!というざっくりした浅はかな考えでわざわざ片道1時間弱かけて出てきたのだった。
アレというのはつけまつげのこと。
ギャルといえばつけまつ毛っぽいというこれまた薄っぺらい考えで買いにきてみたけど
今はマツエク、通称まつ毛エクステがナチュラルで主流なのかもしれない。でもわたしはつけまつ毛をつけたのことがなかったから、これはこれで初つけまつ毛デビューなんだ。と納得して貰えたら嬉しい。
つけまつ毛は化粧品売り場にあった。
さすが渋谷のMEGAドン・キホーテだけあり
色とりどりの色んなつけまつ毛が揃っている。
タレハネ、もれナチュ、甘ハーフ、ピュア3D...
本当に分からない。言葉だけじゃ全く想像ができない。お寿司のネタの名前みたい。
つけまつ毛初心者、ギャルのお姉さんがパッケージに載っているつけまつ毛にしとこうかと思ったけれど、1200円には手を出せないな...とついつい貧乏症が出てしまい、人気No1の100円の自然なのに視線小悪魔なつけまつ毛と資生堂のつけまつ毛用接着剤を握りしめてレジへ向かった。
つけまつ毛を探しながら、ギャルはいないかなとまわりを見てみたけれど、ギャルらしき人はいない。そういえば渋谷についてからギャルを見てない気がする。渋谷のギャル達はいったいどこにいったんだろう。109にいるのか。もしくはわたしの幻想なのかもしれない。
初めてつけまつげを買うのは少しドキドキとする。この人つけまつげ付けるんだと笑われやしないだろうか...
緊張しながらレジへ向かうと爪がキラキラしているピンク髪でツインテールのギャルな店員さんだった。
お会計したつけまつ毛をバックにしのばせて、
渋谷の街を後にした。
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