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VJ始めて半年経った人によるVJを始めて思ったことや得られたものなどの記事

概要

・やっぱりVJの初期投資は大きい!すごい大きい!
・一方でVJを始めることの技術的なハードルはそれほど高くない
・VJを始めると音楽やDJ、イベントを新しい視点で楽しむことができる
・オーガナイザにVJの知識があるとすごく心強い




 はじめまして、cigareと申します。趣味でDJとVJをやっています。

 私事ですがVJを始めてから半年ほど経ちました。この記事はその半年で感じたものや学んだことをまとめたものです。

 今後VJを始める方や始めてみたいと思っている方はもちろん、VJのことを知っておきたいという方々の一助になれば幸いです。



1.VJ経歴


○プロフィール

 映像、芸術系未経験の学生、DJは始めて3年ほど。

 もともとVJに興味があったことから、イベント主催を機に昨年の黒金で機材を買い揃えてVJを始めました。


○機材環境

PC
ThinkBook 16p Gen 2

VJソフト
resolume

MIDIコントローラ
Akai MPK mini mk2
KORG nanoKontrol2


○VJ経歴

02/12 #音ニ聞ケ @中野heavysick ZERO
03/27 ANISONAIR!! 04 @秋葉原mogra
05/03 #好物論 @秋葉原mogra
06/04 ゆるぼっくす @町田カプセル
06/05 どうにかDJ @渋谷JUMP
06/18 99' Night @早稲田茶箱
07/23 HARD&BASS OVERDOSE @阿佐ヶ谷Drift
08/03 Garage Kit's @秋葉原mogra

 以上のイベントにVJとして参加させていただきました。ありがたいことに概ね月1のペースです。

 改めてお声がけくださったイベントの主催の皆様、本当にありがとうございます。



2.思ったこと、感じたこと


○初期投資の高さ

 VJに必要なものといってまず思い浮かぶのは高スペックなラップトップではないでしょうか?

 もちろんVJにとって必ずしもGPUを積んだ高スペックなラップトップが必要なわけではありませんが、私のやりたいスタイルでは必要でした

 私の場合は無金利ローンで購入したため負担は分担されましたが毎月2万飛んでます。すごく辛いです。

 他にもVJソフトをはじめ、総額として現在までに18万ほどかかりました。学割などありましたがこれくらいはかかります。この上映像素材など継続的な出費ももちろんあります。

 単純な比較にはなりませんが、高くともDDJ400さえ買えば始められるDJとは文字通り必要な桁が違います。この障壁がある限り、VJを始めることのハードルがDJほど低いとはいえないでしょう。


○技術面での情報の多さ

 私がResolumeユーザということもあり、その視点での話が多くなります。

 ResolumeはINOMUSICAさんやszkさんによる解説記事、Tips集が豊富にあります。VJを始めてから思う「これどういう感じで設定したっけ?」みたいな要素がすべて入っていると言っても過言ではないです。

 また特に便利なのがINOMUSICAさんのサンプルコンポジッションです。これさえ見れば「いきなり明日初VJすることになりました!」って場面でも大丈夫でしょう。

 他にも有用なDiscordサーバーもあったりします。ご興味のある方はぜひ調べてみてください。

 前述の点と合わせて金銭面のハードルは高い一方、技術面ではユーザによる支援が豊富でそれほどハードルは高くないといえます。

 これからVJを始める方、始めたいと思っている方はこの点を意識していただければ幸いです。


○VJの荷物の多さ

 始めてから一番痛感したことが荷物の多さです。

 普段の私の荷物の一部を列挙すると
・VJ用PC
・PC充電器(でかい)
・MIDIコン*2
・PCスタンド
・電源タップetc…
とこんな感じでかなりの量です。DJのときに比べて荷物量がすごく多くなりがちです。VJの荷物どうやって減らそう問題は永遠の課題です。



3.映像未経験者がVJを始めて得られるたもの


 ここまでVJを始めてから思ったことなど書いてきました。

 ここからはVJを始めることにより得られるもの、得られたものについて書いていきたいと思います。もちろん楽しい!とかもありますが、今回はそうではなくVJを始めることによりどのようなメリットがあるか?という点にフォーカスを当てます。

 映像未経験、DJとかは多少わかるけどほかは全く!みたいな方の目線で書いていきます。


○イベントにおけるVJという視点

 DJやオーガナイザ、観客の視点がそれぞれ違うようにVJにも独自の視点があります。

 どんなサウンドや流れに対してどのような映像を当てるのかという視点はVJをやることによって得られるものの一つです。

 他にもDJがクラブごとに異なる音の鳴りを意識して選曲するように、VJもクラブごとに異なるプロジェクター、色の出方、フロアの明るさなどを意識して素材選びや光量を考えます。

 また違った側面からクラブを見ることができるのも面白さの一つでしょう。


○VJ周りの知識

 ほかにもイベントの前後でVJが何をしているのか、何が必要なのかなどのVJに対する知識が得られることも大きなメリットです。ここでは私の学んだ例としてスイッチャーを紹介したいと思います。

スイッチャーの例 ATEM Mini

 スイッチャーはVJのスムーズな転換に必要不可欠なものですが、大抵の場合備え付けでは用意されていません。有料でレンタルするかVJさんに持ち込みをお願いするかのどちらかで用意されます。

 「じゃあVJ各々が買えばいいじゃん!」と思われるかもしれませんが、このスイッチャーは安価なものでも数万円ほどします。実際に上の画像のATEM Miniはスイッチャーの中でも安価なものですが、現在の価格で43800円となっています(SOUND HOUSEより)。

 この価格からVJ全員がスイッチャーを持っているわけではありません。イベントにVJを呼んだものの、誰もスイッチャーを持ってなかった!なんて事件が起こる可能性もあります。

 スイッチャー関連はVJ以外には重要性が分かりづらいですが、VJにとって非常に重要な点です。個人の感想としてはスイッチャーをご用意してくださったVJさんには別途手当などあっても良いのでは……とさえ思ってしまいます。


 他にもプロジェクター周りの配線確認の重要性やワンオペVJの過酷さ、得意ジャンルでないDJを担当するときの大変さなどVJを始めることで知ることは数多くあります。これらを理解するために始めてみるのもいいのではないかと思います。

 少なくともこのような知識を持っているオーガナイザはVJにとって非常に心強い存在のはずです。


○呼ばれる【重要】

 一番大きな得られるものです。

 皆さん御存知の通りDJの供給に比べてVJは不足しています。そのためDJに比べて出演できる機会は多いでしょう。

 イベントに出演できるということはイベントに無料で遊びに行けることに直結します。エントランス代なしにいろいろなイベントに遊びに行けることは非常に魅力的ですよね。



4.まとめ


 以上VJ始めて半年たった+私生活が一段落したのでまとめた記事でした。

 ここまでVJを勧めるような内容を書きましたが、皆様に気軽にVJ始めてみてよ~とは言えません。初期投資のハードルがやはり非常に高いからです。私自身金欠学生のため、VJを始める際に一番ネックだった部分はそこでした。

 ただそのハードルを乗り越えて遊んでみる価値のある趣味だとは感じています。この記事がこれからVJを始める方、もともと興味のあった方の助けになれば幸いです。


 記事に対して質問とか疑問とかありましたらお気軽にtwitterまでご連絡ください。

 あと私生活一段落したのでVJ、DJ関わらずブッキングもお待ちしてます。