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岩木山と八甲田山 のんびり東北旅  ③

 "できた! 今回は早くできた! アップしよーー。あれ、ハッシュタグがちゃんと出てない。アップし直そうか。下書き残っているだろうしな。えい!"と削除ボタンをぽんと押すと、どこにも下書きは残っていませんでしたとさ。
 noteー! noteよー、書いてる間はあんなに下書き保存してくれてたのに。。。削除ボタン押す前に大丈夫か?!とか聞いてくれんかのー。下書きもなくなるよーって教えてくれんかのーーーー!!!

はい、怒りの放出は終わり。書き直します。やり直します。

 9月19日(月)祝日。旅は三日目。酸ヶ湯温泉湯治棟のせまーいふるーい部屋で、早朝に目覚めたオットと私は、連れ立って巨大露天風呂へ。もちろん混浴タイム。女性側は湯船に入るところに仕切りがあり、入ったあとはそのまましずしずと移動すれば、お湯はまっしろなので、不穏なものをお見せすることはない。広がる広大な空間。幾人もの男の人が何も気にせず、ふつーにのんびり入っている。原始的なおおらかさを感じる。感じるが、多勢に無勢だしこちらはおおらかにはなりきれず、オットとちょっと喋ってそそくさと退却する。
 すごーーく混んだ朝食バイキングを戦い抜き、宿を出たのは9時半頃。もうアウトドアはお腹いっぱいだし、予報通り天気も怪しくなってきたので本日はインドア。

 今にも雨が来そうな曇り空の下、小一時間で青森県立美術館に着く。よく知らなかったのだけど、有名なところらしい。ネットで流れてきて何度も見ていた、奈良美智さんの大きな白い犬がいるところだ。
 広い公園の中に四角い綺麗な建物。

 入ってゆくと現在企画展示中のミナ ペルホネンの布パネルが一面に。ミナのデザインのほぼ日手帳やハンカチを愛用している私には、テンションが上がる展開である(ちゃんと調べていないから、いちいち新鮮に驚ける)。 
 受付を済ませると、これまたミナデザインの可愛い制服を着た女性が、にこやかにエレベーターへと案内してくれる(ここは動線がきっちりと決められているらしく、途中で一休みしたいなとカフェを探していると、どこからともなく制服の女性が現れ、こちらのエレベーターにお乗りくださいーと、隅の方に案内されたりした。流れを逸脱して連行されている気分になる(被害妄想)。次回はたっぷり時間を取って、縦横無尽に徘徊してやろうと心に決める(おおげさ))。


 こちらを通り抜けて、展示会場の方へーと案内された先に大きなホールがあって、そこには四面の壁に大きなシャガールが。おお。あの綺麗な色、寄り添いながら空を飛ぶ幻想的な恋人達ーなどのおなじみのモチーフが、そのままリリカルに見上げる壁いっぱいに描かれている。素敵だ。しばし歓声をこらえつつ、見惚れる。

 後ろ髪引かれつつ先へ行くと、ミナペルホネンの企画展示。好きな人にはたまらない企画。好きだけどそこまでではない私たちは、ざあぁっと眺めていく。
そのあとは、奈良さん→草間さんと濃いぃのが続く。ウルトラマンの造形デザインをした成田亨さんのデザイン画もたくさんあった。これは初めて見たのだけどどこか哀愁を帯びていて、とても綺麗で面白かった。


  カフェや売店にも寄り、いよいよ外のワンコかと思いきや、八角堂というところに導かれる。ここには"Miss Forest/森の子"という、奈良さんのもうひとつの大型立体作品がある。しんと静かな佇まい。彼女にはちょっと狭い空間だなぁと思うなど。



 そこからまたくねくねと歩き、"あおもり犬"に到着。その大きさにまず圧倒される。でも不思議な静けさがここにもある。すべてをしっかりと受け止め、許してくれる感覚。すごいなぁ。

 ひとしきり触れ、眺め、感じ入った後、また館内へ戻ると、そこにはミナのさまざまな製品が売られていた。おお。可愛い。バックも靴下もお洋服も。だが代官山のお店と同じくお値段が可愛くない。5万円の素敵スカートを五度見くらいして、そっとハンガーに戻す(理性)。


そのあとはオットの希望で、ちょっと離れた「棟方志功記念館」へ移動。こじんまりとした趣のある建物。作品数は少ないものの、入り口で流れていた映像が圧巻だった。独特すぎる棟方先生・・・。2024年には閉館してしまうのが残念だ。

  芸術で胸いっぱいになったのと対照的に、腹ペコになった夕方、本日のお宿に向かう。最後の宿は、奮発してお高め素敵温泉宿だ!!




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