2024.2.25〜3.2

2月25日(日)

 11時過ぎに家を出る。目の前でバスが行ってしまい、雨の中20分待つ。電車も行ったばかりで10分待つ。下北沢のフヅクエさんで3時間強読書。和風キーマカレーとコーヒー、瀬戸内レモンのブラウニー。

 ADRIFTにて又吉さんの『まだ、起きてたよ』。自身のブランド水流(つる)舎のパジャマを言うまでもなく着こなしていた。下北沢の思い出を朗読とトークで語ってくれて、それは又吉さんに出会ってこの街に通うようになったわたしにとっての思い出でもあった。15年の間にここも大きく変わったはずなのに、ぜんぜん変わってないみたいだった。フルポン村上さんとの力の抜けたやりとりも、古里おさむさんの弾き語りもとてもよかった。誇張でもなんでもなく、おそらくこれからもずっと、この世でいちばん好きなひとだと思った。

 終演後にもう一度フヅクエさんに寄り、遅ればせながら阿久津さんの『読書の日記』2冊を受け取り、チャイをタンブラーに淹れてもらい帰宅。

2月26日(月)

 10時頃家を出る。普段は使わないJRに乗ったので、この機会に気になっていたfinn coffeeへ。いちごみるくスコーン、エスプレッソチョコパウンド、コーヒー。1時間強本を読む。

 立川でぐうちゃんとちいさなともだちと待ち合わせ。プレイパークでおもいきり遊ぶ。わたしたちの幼少期にはなかったおもちゃで溢れていて、新鮮に楽しむ。こどもの底なしの体力に毎回目を瞠る。大人も遊べる遊具で背中を押してくれたり、道具を貸してくれたり、優しい子に育ったなあと思う。

 近くのカフェでコーヒーを買い、ストーブが近くにある外のベンチでひと休みし、駅まで手をつないで帰った。これからもたくさん遊ぼうね。

 夜はファンタジスタチャンネルのTikTokライブ。昨日待望の長編動画が公開されたので前半は主にその話。カメラ以外はすべてふたりで完成させたとは思えないほどの仕上がりだった。再生回数も好調なようで、身内のようにうれしくなってしまう。

2月27日(火)

 品出しのため早出。2月の出勤日が今日を含め2日しかないことに気付き呆然とする。補充も新刊も多く、あっという間に定時。フェア準備をなんとか終わらせ、連休中の分の発注や明日の会議の準備など。早出残業合わせて3時間弱。

 本屋大賞投票のため、塩田武士『存在のすべてを』(朝日新聞出版)を読んだ。先が気になって早く読みたいが、読み終わるのが惜しかった。こんなにうつくしい作品に出合えた幸福を噛み締めた。

2月28日(水)

 本屋大賞投票のため早出したが、お腹を壊してそれどころではなかった。丈夫な腸がほしい。開店からトラブル続き。ひとつは数日前の自分のミスだったので反省しつつ、珍しいこともあるなと他人事のように思った。周りに迷惑をかけたら落ち込むが、今回はすべて自分でカバーできたので引きずってはいない。あっという間に会議の時間。休憩後も客注処理、品出しする間もなくレジ、思った以上に新刊が多く呆然とする。定時を過ぎて発注、なんとか本屋大賞二次投票を済ます。早出残業合わせて3時間弱。

 帰りのバスで本を読んでいて、ふと顔を上げると見慣れぬ景色だったので驚いた。3つくらい乗り過ごしていた。母校の手前だったので、よくドリンクバーで居座ったファミレスを横目に15分ほど歩いてようやく帰宅。

2月29日(木)

 昼過ぎに横浜方面へ。髪を切ってもらう。普段はファッション誌かライフスタイル誌をその間に読むが、今日はピンとくるものがなく、美容誌を熱心に読んだ。はじめてかもしれない。おもしろかった。

 寄りたいお店は定休日だったのでまっすぐ帰宅。

 ようやく仕事以外の本が読める喜びを噛み締めながらのんびりと夜を過ごす。

 まどろんでいたが、日付が変わった瞬間メガ割のためQoo10にアクセスする。案の定サーバーが落ちている。何度も挑戦して目当ての商品を買い、安心して入浴し、寝た。

3月1日(金)

 フェアふたつ入れ替えのため早出。人が足りないためいつもより多くレジに入る。補充も多くずっと売り場にいた。いつも以上に癖の強いお客さんが多く辟易とする。ほぼ介護だな、と久しぶりに思う。撮影や商品の上に荷物を置いていることに対して注意すると開き直るやつはどういう倫理観で生きているのだろうか。この間は舌打ちをされた。許されるならその荷物を床に落としてやりたい。

 早出残業合わせて3時間。

 森田たま『石狩少女』(ちくま文庫)、植本一子 滝口悠生『さびしさについて』(ちくま文庫)、川上未映子『発光地帯』(中公文庫)、朝吹真理子『TIMELESS』(新潮文庫)を買った。

3月2日(土)

 わりと人が足りていたのでレジは少なめ。溜まりに溜まった雑務を進める。

 先日テレビで紹介された健康系の書籍の反響がすさまじく、年配の方に声をかけられたり電話がかかってくると全員その問い合わせなのではないかと身構える。あながち間違いでないのがまた恐ろしい。当然とっくに在庫がなく、入荷数未定のため客注も不可にしていたが、古巣の後輩から電話がかかってきたので相談してみると、ちょうど直送されてきたので客注分なら出せますよと言ってくれる。無駄にベテランなわけではなかったなと誇らしくなった。

 1時間強残業。

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