2024.1.28〜2.3

1月28日(日)

 午前中は人員が足りていたのでフェアの準備を進める。午後、レジに入ったあとようやく終える。来週の会議の準備などで残業1時間。

 去年のベスト10冊に選んだ本の編集の方が用事の帰りに寄ってくださる。うれしくてつい熱く語ってしまった。来月のフェアでも引き続き置かせてもらうので、というよりその本に引っ張られてフェアを組んだので、できたばかりのフリーペーパーをお渡しする。とても喜んでくださった。

1月29日(月)

 予定が変わり、2週間ぶりに家で過ごす休日。寒くて10時過ぎまで布団から出られず。掃除をしてコーヒーを淹れる。昼食をすませ、メイクブラシを洗い、全身を丁寧に保湿し、爪をやする。部屋にいるときはパロサントを焚くのが習慣になっている。浄化にはあまり興味がないが、香りが好きだ。なぜかライターは怖くて、マッチを使っている。好きなものが揃った空間で小説とマンガを交互に読んでいるとき、たしかに幸せを感じる。

 夜はファンタジスタチャンネルのTikTokライブ。筋トレの話題で盛り上がるふたり。わたしも筋肉がほしい。

1月30日(火)

 品出しのため早出。大量の客注をひとりで処理する。人員不足のためレジもたくさん入り、午後は150冊入荷した文庫のうち80冊にひとりで特典を封入する。今日はとくにこんなことをしている暇はないのだ、と憤慨しながら。仕入れ担当はそんなわたしを宥めるが手伝う気はなく、自分は定時で上がっていった。作業を終え店頭に並べる頃にはとっくに定時を過ぎていた。その後ようやく発注など。早出残業合わせて2時間半。

1月31日(水)

 午前中は客注と品出し。欠員が出たのでレジに入る。午後からは会議。前回参加できなかった方にお褒めの言葉をいただき恐縮する。知識や情熱を褒めていただくことが多いが、あくまでわたしのは読み手としてのそれであって、書店員としてもっと幅広い知識を身につけるべきだよなと思う。しかし、大量の積読と大量のゲラやプルーフ、どちらを取るかと言われたら迷わず前者だ。好きなもののために生きている。それでいいのかもしれない。どんどん突き詰めてゆくべきなのかもしれない。

 1時間残業。

 古賀及子『おくれ毛で風を切れ』(素粒社)を買う。

 津村記久子『ディス・イズ・ザ・デイ』(朝日文庫)を読んだ。わたしはサッカーには明るくないが、この連作短編集ではまさにそのようなひとびとが、それぞれのきっかけでスタジアムに通うようになる。読んでいる間ずっと幸せだった。



2月1日(木)

 フェア設営のため早出。開店前にふたつ展開。正午に本屋大賞ノミネート作が発表されたのでそちらも展開する。合間にもちろん客注処理などの通常業務も行っていたため、品出しはほぼ手付かずのまま休憩へ。午後の新刊もわりと多かった。早出残業合わせて2時間半。

 金原ひとみ『アンソーシャル ディスタンス』(新潮文庫)、絲山秋子『御社のチャラ男』(講談社文庫)、片岡千歳『古本屋 タンポポのあけくれ』(夏葉社)を買う。

2月2日(金)

 10時近くまでぐっすり眠り、表参道へ。shozo coffee storeで軽食をとるつもりが満席だった。オーツミルクのカフェオレをタンブラーに淹れてもらい、焼き菓子、コーヒー豆を買う。LA MAISON SHIGETAでアボカドトースト、ゴールデンスパイスチャイ、コールドプレスジュースの朝食セットをいただく。すぐ近くのサロンへ移動し、まつげと眉を整えてもらう。寒いのでまっすぐ帰る。

 突然、いや数日前から予兆はあったが、何もかも虚しくなってしまい、寝ても回復しなかったので、今日は文学に触れるのをやめた。だらだらとマンガを読み、動画を何本か観て、オンラインでスキンケアをいくつも購入する。美容は裏切らない。

2月3日(土)

 朝はひたすら品出し。人員は足りていた。来週は新刊ラッシュで忙しくなるので、この土日だけは早く帰ると決める。30分残業。

 体調が優れず、気持ちが塞ぐのもそのせいだと思い、死んだように眠る。

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