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【俺のnoteがこんなに読まれる訳ない5】「ここはじ」という選択肢をつくる

こんにちは!前回あげたXキャンプの記事を片木さん(キャンプのえらい人)にいいね!と言ってもらい、モチベーションが爆増しております。なんだかんだいって書くの大変なので、感想とか言ってもらえるとサイダーは喜びます。

さて今回のテーマは「ここはじ」です。ここはじについて大まかに説明すると、前校長先生の小瀧真理さんと学生(大体ふく子屋のメンバー)が運営をしている放課後スクールです。月から金までやっており、毎日たくさんの子ども達が来てくれます。先生は大学生で、子どもと近い目線で、勉強を教えたり遊んだりみたいなことができます。

今回もまた時系列を追って僕なりの考えを書き出してみようかなと思います。

小瀧さんとの出会い

小瀧さんが市長選に出馬した時に学生の意見が聞きたいということで、先輩を通じてzoomでお話をしたのが最初でした。その時はもう関わることはないのかな、と思っていたのですが、2020年10月ぐらいに人伝てに小瀧さんから「学習塾を手伝ってくれないか」と連絡があり、まいまい堂(福知山のカフェ)で初対面しました。

その時の気持ちを正直に言うと、政治系の人だしちょっと怖い、後あまり学習塾に魅力を感じなかったっていう感じでした。まあ、はじめましての人が選挙に立候補していたら身構えてしまいますよね。

実際に話してみると、もちろん緊張はしたものの全然高圧的な態度じゃないし、学生のやりたいことをちゃんと聞いてくれてそれを反映させてくれました。また今の教育業界の問題についてご自身の大きすぎる経験をもとに解決する方法を見出し、それを実行しようとする。すごい尊敬できる人なんじゃないかと僕は思いました。

2020年10月はコロナ真っ盛りだったため、ふく子屋も全然活動できてなく、モチベーションもすごく下がっていた時期でした。小瀧さんの話を聞いてゆうだい(ふく子屋の前副代表)と「これがふく子屋を変える最後のチャンスかもしれんね」と今思うと「きっつ」って思う言葉を交わした覚えがあります。

まあそんなわけでふく子屋のメンバーと話し合った結果、こちらこそお願いします。ということで、ここはじの一歩目がスタートしました。

実際に動きだして

2021年2月から体験会がスタートし、3月から本格的にここはじが始まりました。まず思ったのは思ったより子どもが来てくれていて、元校長先生の人望ってすごいっていうことです。僕はもともと塾の講師をバイトでしていたので、教えるのに自信はありました。しかし、ここはじには一癖も二癖もある子達が多く、今までの「子どもは椅子に座って僕のいうことを聞く」という常識が通用せず率直に学校の先生ってすごいんだなと思いました。

ここはじのスケジュールは16:30~17:30まで勉強の時間(宿題や苦手なところのプリントなど)17:30~18:30は遊ぶ時間になっています。大学生がいる学童みたいな感じです。

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2〜3週すると僕らも子ども達も慣れ始め勉強が終わった後の遊びの時間がすごく楽しみになりました。ドッジボールをしたり、絵を描いたり。この時間は大学生側と子ども側、双方にとって大切な時間だと思います。大学生になったら子どもの頃の頭を空っぽにして遊ぶということがなかなかできませんが、僕にとってはその感覚を追体験させてくれる場所になりました。

そんなここはじですがもうすぐ1周年になります。ゲームだったらガチャをたくさん回せますね。子どもが1ヶ月で延べ80〜100人ぐらいきてくれる場所になっていて、課題はまだまだあると思いますが、個人的には大成功だと思っています。

大学生としても成長できる場になったと思います。普段子どもと接しているおかげでふく子屋のイベントでも難なくこなすことができるようになりました。特に1年生がやけに子ども慣れが早くて僕らの時と比較して嬉しさと悲しさのよくわからない気持ちになりました。

成美スクールができた

去年11月から実は2つ目のここはじである成美校ができました。小瀧さんから「サイダー君、成美の方任せたいんやけど」とお話しをいただき、学習支援リーダーという形で教室を任せてもらいました。

もちろん僕だけの力でできるはずもなく、協力してくれる方がいます。おひさまと風の子サロンの活動をしており、ここはじの副代表をしている足立喜代美さんです。僕は主に子ども達の勉強や遊びのマネジメントをしているおり、足立さんは学校との連携や保護者との連携などをしています。

場所は成美高校の1室を借りてやっており、高校の中で大学生と子ども達が勉強しているというなんとも面白い状態です。まだまだきてくれる子も少なく、伸び代しかない成美校なのでこれからがすごく楽しみです。


ここはじという選択肢をつくる

さて最後になりました。いよいよ本題です。

ここはじの活動を始めるまであまり知りませんでしたが、様々な事情で学校に行きずらい子や、発達障害を持った子どもが思っているよりもおり子どもだけでなく親も不安を抱えている現状が多くあります。様々な特性を持った子が多くいるので学校教育だけでは拾いきれないのだと思います。

1人の女の子がここはじに来ています。ちょっとその子の話をしたいと思います。

その子はずっと学校に行くことができずにいました。今も行けていません。その子がここはじにきたときは4年生でしたが、掛け算の九九から始めていました。長い間学校に行けていないため勉強も相当遅れていました。勉強が終わって遊びの時間になると他の子とトラブルになりそうでヒヤヒヤする、という感じでした。

なにがきっかけだったのか分かりませんが、その子が毎日来るようになると小瀧さんから言われて実際に毎日ここはじに来るようになりました。もともとあまり集中が続かない勉強は他の子と同じようにできるようになり、ドッジボールをしている時も自分がとって他の子に渡してあげたりと目まぐるしいぐらいの成長をしました。ここはじは彼女にとって当たり前のようにある居場所になっていたのです。

大袈裟ではないかもしれませんが、一人の女の子の人生を少し良い方向に変えることができました。ここはじにはこんなに力があるんだぞと誇ってもいいと思います。僕はこのここはじの有意性に気がついた時からもしかしたらとんでもないことをやっているのかもしれないと思うようになりました。

人生を変えるまでは難しいと思いますが、1人1人にとっていい影響のある空間にしていきたいと思います。

そろそろタイトル回収をします。

学校教育だけでなくここはじなどの民間教育事業が案外その子を救うことにつながるのだと思います。子ども達と大学生が学びあえる空間、ここはじがどんどん広まっていき福知山のどこの学校でもここはじに行くという選択肢を作れたらいいなと思います。

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