アフリカ情勢報(10月22日)

チャドの政権移行

タシンガ氏は、チャドの政権移行期間の延長に反対する抗議デモの前夜に逮捕され、6ヶ月に及ぶ勾留の末、transitional president(暫定的な大統領)によって恩赦された。

他にも、発表されているだけで83人の未成年者を含む621人の若者がこのデモに参加して逮捕され、首都から600キロ離れた砂漠にあるコロトロの邪悪な流刑地に連行された模様である。

2022年10月20日の平和デモに対する弾圧で多数の死傷者を出したチャド。政府広報は約60人の死亡を確認したと発表したが、主催者によれば300人以上が死亡したとされる。

国家人権委員会(CNDH)のモハメット・イベドゥ委員長は国家の犠牲者に対する補償責任について言及している。

憲法国民投票を二ヶ月後に控え、政権移行の漸進的な取り組みが注目されるチャドであるが、昨年の突然の移行期間の延伸や未だ国外に逃れた反体制派の存在など、不安が残る。


参考

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