ITと法律を取り囲む問題の個人的な整理 その2

この記事は、「ITと法律を取り囲む問題の個人的な整理 その1」の続きです。
なぜこれを書いたのかのいきさつや、注意事項などについては「その1」を確認ください。


(以下本文)

署名活動について

(元メールの、署名活動をしてはどうか? という意見に対してのもの)

 これについては既に複数の方から意見を頂いており、私としても軽く検討は行いましたが、友人のエンジニアと相談してみても、「エンジニア誰も個人情報扱いたくない問題」と呼べばいいのか、だれも積極的に動きたくはなさそうな雰囲気です。私含め、誰もそうやって多くの人の個人情報を取り扱う責任を持ちたくない雰囲気があります。
 また中には、そもそも署名の力に疑問感を持つ人もいました。(1人1署名という証明はどうやってされてるの? 偽造できまくるので信用できない)

(Change.orgについては、個人的にはあまり良いイメージがありません。 e.g. 署名後に募集者が署名の内容を書き換えた問題, 署名数の嵩増しがしやすいのでは? という問題)


 さて、ここで署名の持つ効果・役割 を考えてみましょう。私は以下のような整理が可能であると考えました。

・ある事柄を問題と思っている人・集団の規模・存在の可視化
(ひいては)
 - 票・お金に繋がるという事の証明
 - メディアに取り上げられるといった話題性の提供
 - 何かしらの回答を要求する圧力

「『ITと法律, 司法』について問題に思っている集団の規模の可視化」 という点について、私は、既に日本ハッカー協会のCoinhive事件・Alertloop事件での寄付募集、1,2日間で1000万円以上(近く)集まったという結果によって既に示されているのではないか、よって今新たに署名を集めてもあまり効果が無いのではないかと考えます。
(Coinhive, 高裁の被告人質問の方でも、弁護人からの質問で寄付・支援に触れられていたのですが完全に無視されましたね…)

 とはいっても、この規模を再度可視化することの意義を私の一意見だけで否定しきれるとも思いませんので、近日中に、お詳しい方に質問してみようかと思います。

 また、個人情報を扱わずに署名と同様の効果を得る手法として1つ思い浮かぶものとしては、
「~~に賛同します!」
といったツイートを行えるページを作って、SNS上で拡散してもらうようなことが考えられます。これについても、そういった話が話題になれば、メディアに取り上げてもらえますし、ツイート数等によって規模の可視化が可能なのではないかと思います。

(元メールの、エンジニア外にも賛同者を増やす活動を行ってはどうかという意見に対して、)
 エンジニア外にも賛同者を増やす方法について、うまいこと人をひきつけられて、かつ問題を正しくとらえて貰えるようなキャッチコピーを私は思い浮かびませんでした。


その3 に続く

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