デッキ紹介【剛鬼】
全デュエリスト待望の禁止制限改訂が発表されました。悪名高いリンクロスがついに禁止になりました。いうてETCO発売から半年も経ってないんですがね。
さて今回紹介するデッキは【剛鬼】です。
剛鬼の特徴は何といっても一部を除いてほとんどのモンスターが共通で持っているサーチ効果であり、展開しても手札が減らないのは中々癖になります。この効果により、デッキ内の剛鬼カードが多いほど、パワーとスタミナを兼ね備えたデッキを作れます。ちなみに剛鬼は3年間使い続けているのでかなり愛着があります。
そんな【剛鬼】でもリンクロスをバリバリ使っていたため、現在の型の供養として本記事を書くことにしました。
1. デッキレシピ
ETCOでのパワーロードオーガとコードブレイカーの登場によりこのような感じになりました。パワーロードオーガは他の効果を受けないという最高級の耐性を誇りながら、自身の効果で攻撃力を上げられる、切り札に相応しい強力なカードです。さらに従来の剛鬼Lモンスターと違い素材が緩めなので出しやすいです。そしてコードブレイカーは剛鬼の展開力をさらに高めてくれ、パワーロードオーガの素材にもなれるためシナジーは抜群です。
こんな感じでパワーロードオーガのパワーで勝つのを目指すデッキです。
2. 剛鬼とコードブレイカー展開
剛鬼とコードブレイカーは抜群に相性がよく、以下のようなシナジーがあります。
・イゾルデや剛鬼再戦によりコードブレイカー展開に必要なリンク素材を容易く賄える
・パワーロードオーガのマーカーがコードブレイカー展開に利用できる
・コードブレイカーを素材にパワーロードオーガを出せる
・コードブレイカー展開によりLマーカーが増え、パワーロードオーガの攻撃力の攻撃力がより高くなる
剛鬼がリンク素材を稼ぎやすいことは、過去に【トロイメア剛鬼】として環境で活躍していた歴史が証明しています。コードブレイカー展開は必要なモンスターの数が多いですが、剛鬼なら容易く素材を確保できるため、自然に戦術に組み込めると思います。
コードブレイカー展開についてもっと詳しく書いている記事があるのでよかったらそっちもぜひ読んでね。
3. 戦術と展開例
パワーロードオーガは最高級の耐性を誇るとはいえ他にリンクモンスターがいないと攻撃力は2800でしかないため、他にリンクモンスターを出しておくことは必須であると考えます。コードブレイカー展開ならパワーロードオーガを2体出すことができ、その場合は攻撃力はそれぞれ最低でも3600になります。
しかし、どれだけ攻撃力を上げようが結局はヴァレルソード・ドラゴンや双穹の騎士アストラムに殴り倒されます。特に前者は2回攻撃されると複数対並べたパワーロードも無惨に散っていくので天敵です。そのため、そういったモンスターを出させないために妨害できるリンクモンスターも出しておきたいところです。
筆頭候補は召命の神弓-アポロウーサ。3~4体を素材にしてのL召喚も容易いです。が、パワーロードオーガをより生かすために、トポロジック・ゼロヴォロスを使います。ゼロヴォロスは全体除外効果を持ちますが、パワーロードオーガは耐性により生き残ります。
以上より、展開の目標は、パワーロードオーガ×2+ゼロヴォロスとしています。
では展開例を載せてみます。
・剛鬼2体
最終盤面:パワーロードオーガ×2、ゼロヴォロス、トークン
スープレックス召喚、ツイストコブラ特殊召喚→ジェットオーガL召喚、ヘッドバットとガッツサーチ→ヘッドバッド特殊召喚→サンダーオーガL召喚、再戦サーチ→再戦でガッツとツイストコブラ蘇生→イゾルデL召喚、戦士族とアイアンクローサーチ→アイアンクローを召喚→パワーロードオーガL召喚、ムーンサルトサーチ→イゾルデ効果でマンジロックリクルート→リンクリボーL召喚、再戦サーチ→ムーンサルト特殊召喚、ジェットオーガとマンジロック回収→ウイルスソードマンL召喚、ゼロデイ特殊召喚→ウイルスバーサーカーL召喚、ウイルスソードマンとゼロデイ蘇生→パワーロードオーガL召喚→リンクロスL召喚、トークン2体生成→リンクリボー蘇生→ゼロヴォロスL召喚
・戦士族+剛鬼
最終盤面:パワーロードオーガ×2、ユニオンキャリアー、マスカレーナ、トークン
フォトンスラッシャー特殊召喚、ツイストコブラ召喚→イゾルデL召喚、剛鬼サーチ、ヘッドバットサーチ→イゾルデ効果でマンジロックリクルート→ヘッドバット特殊召喚→ジェットオーガL召喚、再戦とフェイスターンサーチ→パワーロードオーガL召喚→再戦でマンジロックとヘッドバット蘇生→リンクリボーL召喚→ウイルスソードマンL召喚、ゼロデイ特殊召喚→ウイルスバーサーカーL召喚、ウイルスソードマンとゼロデイ蘇生→リンクロスL召喚、トークン2体生成→リンクリボーL召喚→ユニオンキャリアーL召喚、ガッツを装備→フェイスターンでガッツを破壊し剛鬼蘇生、ムーンサルトサーチ→パワーロードオーガL召喚→ムーンサルト特殊召喚、ジェットオーガとマンジロック回収→マスカレーナL召喚
4. 採用カード解説
剛鬼カードを中心に解説していきます。
唯一まともな展開効果を持った剛鬼。問答無用で3積み。
単体では役に立たない効果の上にパワーロードはその恩恵を受けられないとイマイチなカードですが、ヘッドバットの効果の都合上剛鬼の枚数を増やしたいのと再戦のレベルをバラけさせるために積んでいます。
展開効果持ちですが、場と手札に剛鬼が必要なため、初動で使うのは当てにできません。イゾルデ出した後に使うことがほとんどです。
ツイストコブラ同様、剛鬼の嵩増し用。
イゾルデからリクルートするレベル1剛鬼の1体。もう1体のレベル1のマンジロックと一緒に入れておけば、片方を初動に使いサーチ効果を使ってももう一方をイゾルデで出すことでサーチ効果をフルに使えます。
レベル1剛鬼その2。申し訳程度のダメージ半減効果があるため、ムーンサルトでの回収候補です。
パワーロード登場で評価が大逆転したカード。
①でパワーロードを対象に取れば、パワーロードは効果を受けないためEXデッキに戻ることはなく、このカードの特殊召喚だけが行われます。単純にリンク素材を稼げます。
また、展開でわざわざジェットオーガを経由しているのも、②の効果を生かすためだったりします。
剛鬼最強の展開カード。
ユニオンキャリアーで破壊対象を用意する動きがやりたかっただけ。
この動き実は一見アドバンテージを取れているけど、Lモンスターを蘇生させない限りそのターン中に使えるリンク素材数は変わらないんですよね。その上、マスカレーナを出さないとユニオンキャリアーが棒立ちになってしまいます。結局、展開には使用せずにLモンスターを蘇生させて打点として使うのがベターな気がします。
このデッキの切り札であり、今回の展開の要になっているカード。耐性がただただ強いです。剛鬼はパンプアップする効果も多くそれらの恩恵を受けることはできませんが、逆にムーンサルトを有効活用できるので一長一短ですね。
召喚権追加は言うまでもなく剛鬼のサーチ効果と相性がいいので、出せるなら積極的に出していきたいです。
効果の関係上EXゾーンに出さないと意味が無い上に素材が剛鬼指定なので、イゾルデからスタートした場合は出ることはほぼないです。無理やり出せないこともないですがリンク素材数的にはディスアドバンテージとなります。
サンダーオーガに繋げたり、ムーンサルトで回収する用のカード。
5. これからの展開例
リンクロスが禁止になったため、前述の展開ができなくなりました。
リンクロス禁止により、
・ゼロヴォロスの効果起動用のリンクリボーのコストを別途用意する必要がある
・ユニオンキャリアーが重くなる
といった影響があります。どちらも現在の戦術の根幹に関わる部分なので、扱うリンクモンスター自体を変更せざるを得ないです。
そこで、最近話題の幻影騎士団
これを使った展開を考えてみます。
最終盤面:パワーロードオーガ、バルディッシュ、トライゲートウィザード、トロイメアグリフォン、幻影霧剣
スープレックス召喚、ツイストコブラ特殊召喚→ジェットオーガL召喚、ヘッドバットとガッツサーチ→ヘッドバッド特殊召喚→サンダーオーガL召喚、再戦サーチ→再戦でガッツとツイストコブラ蘇生→イゾルデL召喚、戦士族とアイアンクローサーチ→アイアンクローを召喚→イゾルデ効果でマンジロックリクルート→パワーロードオーガL召喚、ムーンサルトサーチ→ムーンサルト特殊召喚、ジェットオーガとマンジロック回収→ウイルスソードマンL召喚、再戦サーチ、ゼロデイ特殊召喚→ウイルスバーサーカーL召喚、ウイルスソードマンとゼロデイ蘇生→バルディッシュL召喚、ダスティローブ落としてブリガンダインセット→ブリガンダイン発動→トロイメアグリフォンL召喚→ダスティローブ効果でサイレントブーツサーチ、サイレントブーツ特殊召喚→トライゲートウィザードL召喚→サイレントブーツ効果で幻影霧剣サーチ
(新規使ってない)
コードブレイカー展開後にバルディッシュを出します。そこからのリンク素材7体分をどう使おうか考えたところ、現状はこの感じになりました。
剛鬼からすれば幻影騎士団モンスターは不純物でしかないため、デッキ全体のバランスを取るのが難しいですが。
6. おわりに
リンクロスを使った展開こそできなくなったものの、新しい展開を模索する機会になりました。これからも剛鬼を使い続けていきたいですね。けどいずれイゾルデが禁止になったらさすがに考え直すかもしれない。
最後に
KONAMIよ、半年も経たずに禁止にするなら最初から刷るな
以上です。ではまた。
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