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ライブロックについてのFAQ




●ライブロックのキュアリングについて



ライブロックに付着している生物の中で、
[輸送ダメージや飼育環境の変化によるダメージからの回復が見込めない生物]を、取り除く作業がキュアリングです。

ライブロックの価値は、様々な海産動植物が付着していることにあります。
多くの場合、キュアリングをすれば、有益な生物までも取り除かれてしまいます。
ですので本来、キュアリングが必要とならない事が重要で、キュアリングはしないほうが良いのです。

[キュアリング済みとして市販されているライブロック]は、[回復が見込めないほどダメージを受けたこと]と[有益な生物までも取り除かれている可能性があること]を自虐していると言えます。

[ライブロック(生きた岩)]の対義語に[デットロック(死んだ岩・ただの岩)]という言葉がありますが、キュアリングをすればするほどデットロックになっていきます。

当店のライブロックは、通常、キュアリングは不要です。

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●ライブロックに潜む、カニやシャコなどの害生物の駆除について



ライブロックの隙間には、同居する魚類や貝類を捕食する招かざる生物が潜んでいることが良くあります。
水槽導入後に駆除するのは厄介なので、導入前に駆除するのが望ましいです。

駆除の仕方には様々ありますが、隙間を丹念に調べて見つけたら引っ張り出す。
引っ張り出せない場合は、押しつぶすほかないでしょう。

シャコの仲間は駆除したほうが良いです。
カニの仲間には問題ない種類も沢山いますが、区別は難しいでしょう。



●ライブロックのレイアウトについて



■水流が行き渡るように
・岩と岩の接点をできるだけ少なくする方が良いでしょう。
・空間をできるだけ大きくする方が良いでしょう。
※小さな隙間はかえって水流が滞りやすいです。

■崩れないように
・軽くて固いものが良いでしょう。
・砂に埋まる部分は岩組の基礎となる部分なので、しっかりとしたサンゴ岩や【自社製人工サンゴ岩】が良いでしょう。
※アクリル棒製の土台などは、よほどうまく使わないと、地震には頼りないと思われます。

■裏表を間違えないように
・当店の新鮮で良質なライブロックは、明確に[裏と表]の区別が可能ですが、一般に流通しているもので[裏と表]を意識してストックされているものは少ないと思われます。
・[裏]と[表]とでは光の当たり具合が異なるので、付着する生物が異なります。
光がより良く当たる[表]には、光を好む海藻類やコーラル類の幼生などが付着します。
[裏]には、強い光を好まない赤い被覆状の石灰藻が付着します。
・積み重ねるように組み上げていく構造上、[裏と表]を正確に守っていくのは困難ですが、できる限り[裏と表]を守って組み上げる方が良いでしょう。





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