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養殖ライブロックについて

美ら海熱帯魚 自社生産
養殖ライブロック

Lサイズ(22~25×12~15×10~14cm前後):正面(真横)より
Lサイズ(22~25×12~15×10~14cm前後):真上より

ライブロックの最大の価値は、[サンゴの幼生]や[石灰藻・藻類]や[甲殻類]や[微小生物・細菌類]などの様々な生物が自然(海中)に近い状態で付着したり住み着いている事にあります。

当店の養殖ライブロックは、長い期間を経て熟成され、[付着生物の多様性]や[見た目]や[触った感触]など、天然のライブロックと見分けがつかないほどです。
これこそ、真にライブロック(生きた岩)と呼ぶにふさわしい品物です。
当店の養殖ライブロックを直に見れば、ライブロックとはどういうものか、それまでの概念が変わるかもしれません。

当店のライブロックは、市場に流通しているライブロックの中でも最高ランクの物です。
当店のライブロックは、品質の差によるグレード分けはありません。全個体が最高ランクの物です。

[ベースとなるレプリカサンゴ岩の改良]×[ライブ化の熟成方法]の試行錯誤の結果を得るには長い年月が必要でしたが、熟成度・形状・強度・軽さ・耐久性などの課題を高いレベルで達成しており、これ以上の改良の余地はないほどの完成度です。

ライブロックの養殖は、単にレプリカサンゴ岩を海中に放置しておくだけでは高い品質の物はできません。
メンテナンスの手間を惜しまず年単位の歳月をかけて熟成させます。
また、ベースとなる【自社製レプリカサンゴ岩】の形状や材質や質感等には独自のノウハウを用いています。


Mサイズ(17~20×10~12×10~12cm前後):正面(真横)より
Mサイズ(17~20×10~12×10~12cm前後):真上より
Sサイズ(10~12×8~10×6~8cm前後):正面(真横)より
Sサイズ(10~12×8~10×6~8cm前後):真上より
Lサイズ :裏側より

Mサイズの動画


※画像,動画はサンプルです。
・一つ一つ形状・重量・付着生物が異なりますが、品質レベルはどの個体もサンプルと同等です。


●形状、大きさ、重さ、強度、レイアウトなどについて

【養殖ライブロックのベースとなる自社製レプリカサンゴ岩】のページに詳しく記載しております。

自社製レプリカサンゴ岩

●梱包について

海水生体と同様に海水と酸素でパッキングしますので、デリケートな付着生物への輸送ダメージは最小限です。
付着生物がダメージを負い、キュアリングが必要となることは、通常ありません。※湿らせた新聞紙や布で包み、「水なし・酸素なし」のような状態で箱詰めするような梱包ではありません。


●キュアリングについて

当店のライブロックは、通常、キュアリングは不要です。

ライブロックに付着している生物の中で、
[輸送ダメージや飼育環境の変化によるダメージからの回復が見込めない生物]を、取り除く作業がキュアリングです。

ライブロックの価値は、様々な海産動植物が付着していることにあります。
多くの場合、キュアリングをすれば、有益な生物までも取り除かれてしまいます。
ですので本来、キュアリングが必要とならない事が重要で、キュアリングはしないほうが良いのです。

[キュアリング済みとして市販されているライブロック]は、[回復が見込めないほどダメージを受けた可能性があること]と[有益な生物までも取り除かれている可能性があること]を宣伝していると言えます。

[ライブロック(生きた岩)]の対義語に[デットロック(死んだ岩・ただの岩)]という言葉がありますが、キュアリングをすればするほどデットロックになっていきます。


●カニやシャコなどの害生物の駆除について

ライブロックの隙間には、同居する魚類や貝類を捕食する招かざる生物が潜んでいることがあります。
(必ずしも招かざる生物が潜んでいるわけではありません。)
水槽導入後に駆除するのは厄介なので、導入前に駆除するのが望ましいです。

駆除の仕方には様々ありますが、隙間を丹念に調べて見つけたら引っ張り出す。
引っ張り出せない場合は、押しつぶすほかないでしょう。

シャコの仲間は駆除したほうが良いです。
カニの仲間には問題ない種類も沢山いますが、区別は難しいでしょう。

当店のライブロックは、出荷時に隙間を丹念に調べて、できる限り駆除しています。


●ライブロックのレイアウト(組み方)のコツ

■水流が行き渡るように
・岩と岩の接点をできるだけ少なくする方が良いでしょう。
・空間をできるだけ大きくする方が良いでしょう。
※小さな隙間はかえって水流が滞りやすいです。

■崩れないように
・軽くて固いものが良いでしょう。
・砂に埋まる部分は岩組の基礎となる部分なので、しっかりとしたサンゴ岩や【自社製レプリカサンゴ岩】が良いでしょう。
※アクリル棒製の土台などは、よほどうまく使わないと、地震には頼りないと思われます。

■裏表を間違えないように
・当店の新鮮で良質なライブロックは、明確に[裏表]の区別が可能ですが、一般に流通しているもので[裏表]を意識してストックされているものは少ないと思われます。
・[裏]と[表]とでは光の当たり具合が異なるので、付着する生物が異なります。
光がより良く当たる[表]には、光を好む海藻類やコーラル類の幼生などが付着します。
[裏]には、強い光を好まない赤い被覆状の石灰藻が付着します。
・積み重ねるように組み上げていく構造上、[裏表]を正確に守っていくのは困難ですが、できる限り[裏表]を守って組み上げる方が良いでしょう。


●ライブロックの養殖について

養殖ライブロックとは、海に設置した養殖ゲージにレプリカサンゴ岩を並べ、年単位の時間をかけて天然ライブロックのように様々な海産動植物を付着させたものです。

ライブロックの養殖には、許可と資格が必要です。
当店の養殖ライブロックは、[ライブロック養殖漁業許可]及び[漁協組合員資格]を有して養殖する正規品です。
(当店の養殖ゲージは、当店の占有です。共有ではありません。)

※国内産天然ライブロックの採取・所持・販売は違法です。
輸入物もワシントン条約の厳しい規制があります。
違法なライブロックにお気を付けください。




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