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パキスタン・アメリカ駐夫OBの徒然なるままに〜

はじめまして。

Noteへの投稿が夏休みの宿題と聞きまして(笑)
読書感想文のような文章を書くのが苦手で最後まで残してしまう性分です…
そんな私が書く拙い文章でありますが、お読みいただけると幸いです。

【自己紹介】
駐夫を4年間経験し、現在は専業主夫歴6年になりますKaigueと申します。
2016年8月〜2019年11月までの3年3ヶ月間、パキスタンの首都イスラマバードで駐夫として生活し、
2019年12月〜2020年11月のおよそ1年間、アメリカのワシントンD.C.近郊のメリーランドで駐夫としてやっていました。

【略歴】
2007年 大学農学部系卒業。
2008年 青年海外協力隊員として南米パラグアイに派遣される。
2010年 2年間の活動を終了して帰国。その後はいろいろなアルバイトを経験。
2012年 NPO法人に就職。障害児通所施設にて児童指導員として従事。
2014年 結婚。
2015年 第一子(女の子)が生まれる。
2016年 出産育児休暇明けに妻の海外赴任が決まり、赴任1ヶ月前に退職して専業主夫に。娘とともに随伴家族としてパキスタン・イスラマバードへ。
2019年 パキスタン生活を終えて帰国。妻は研修でアメリカ・ワシントンへ。準備を済ませ、子どもを連れてアメリカへ。
2020年 アメリカ生活を終えて帰国。専業主夫として現在に至る。


【結婚、そして出産】
妻は国際協力の分野で働いており、海外での業務も普通に経験したいということで、「海外赴任に理解のある男性」と結婚したいと考えていたそうで、とあるイベントの実行委員会で知り合って、白羽が立ったようです(笑)

そして、付き合ってまもなく結婚を決めました。

さらに、結婚したらまもなく子どもを授かりました。

そろそろ海外赴任がまわってくるというときに妊娠・出産。
子どもができてどうしようかとなりました。

妻は自分の専門分野が活かせる国ーパキスタンを以前から希望していました。
希望を出せば必ず行けると言われるくらい人気のない国。
そして家族を連れて行けるギリギリラインの治安状況。

妻が娘を連れて赴任して、私は日本に残るという選択肢もありましたが、こちらはあまり考えていませんでした。
仮に母娘で赴任したら、妻が現地で出張のときなどは娘をどうするか問題もありましたし。


『やっぱり家族は一緒にいた方がいい。』

なんだかんだ私自身も、人とは違った体験をしてみたいという好奇心があって、海外赴任についていくことにあまり抵抗を感じませんでした。

そういうわけで、専業主夫、そして駐夫となりました!


【専業主夫になってみて】
赴任1ヶ月前に、出産育児休暇を終えて職場復帰する妻とスイッチするかたちで退職し、専業主夫となりました。

シュフ業(主婦・主夫業をまとめてこう書かせていただきます)はどちらかというと性に合っていました。

高校時代までは家庭科の授業は比較的好きでした。
大学は農学系出身で、畑で野菜づくりに精を出し、収穫物は調理して食べていたので、料理に苦手意識はなし。
施設で働いていたとき、掃除は日課でしたし、幼児のおむつ替え、食事や生活介助などもやっていました。


今思うと、すべてがシュフ業に活きる経験でした(笑)

当時は今よりも専業主夫が珍しかったと思います。
保育所に併設されている子育て支援センターに娘を連れて行ったら、
「パパが子育てしているんですか!?」と保育士の先生に驚かれました。


【駐夫になってみて】
各国でどんな駐夫生活を送っていたか、それはまたの機会に書いてみたいと思います。
(ハッ…自分で自分に宿題を課すなんて!)

駐夫として赴任してみると、現地の駐在員や駐妻の方々から、最初は「…!!??」みたいなリアクションがありました。


それはそうですよね、日本人ですもの。

けれど、次第にどちらも慣れてくるもので、パンづくりのサークルに参加させていただいたり、毎週のようにお茶会に呼んでいただけるようになりました。
子ども会的なイベントの取りまとめや、婦人部でパンづくりの講師をやらせてもらうこともありました。

おかげさまで、駐夫として孤立することなく楽しくやっていくことができました。
パキスタンでもアメリカでも、出会いに恵まれた駐夫生活でした。

そんな関係構築の上で、一番のキーとなったのは娘の存在でした。

私も妻もどちらかというと他人とのコミュニケーションが苦手な方ですが、そんなふたりの間になぜこんな積極的にコミュニケーションをとりにいく人が生まれたのか…
娘がお友達をつくり、そこから広がる関係に私たちが乗っかる…そんなかんじでした(笑)


【駐夫生活を終えて】
帰国後、専業主夫に戻りました。
日本でどのように生活していくか、考えなくてはなりません。
妻はお互いフルタイムで働いてダブルインカムを期待していました。

しかし、私はコロナウイルスの流行下で長時間保育所に子どもを預ける不安があり、私自身も30代半ばとなって再就職が厳しくなってくることや、また妻が海外赴任となったとき、娘が「一緒に行きたい!」と言ったら、またみんなで赴任したいと思っています。

収入は必要だけど、家事・育児はやっていきたい。
海外に出ても自分のキャリアは築いていきたい。

そんな気持ちから、Webデザインのオンラインスクールに通い、Webデザインやプログラミングの勉強を始めました。
目標は海外に行っても働けるようになることです!


【今を駐夫として活躍されているみなさまへ】
私がFacebookの『世界に広がる駐夫・主夫友の会』グループを知ったのは、パキスタンでの駐夫生活を終える直前でした。

現地コミュニティでは孤立感はなかったものの、やはり『駐夫』という存在自体に孤独感を感じていたところがありました。
「こんなヤツ、他にはいないんだろうなぁ…」と。

ニュース記事か何かでグループを見つけて、即、入会を申請し、グループの代表の小西さんから快諾いただき、メンバーの末席に加えていただきました。
もっと早く知ることができたら…と思いましたが、国は違えど同じ環境にいる方々の存在に力をもらいました。

アメリカ生活中にはオンライン飲み会を企画してくださり、それに参加することができて、他の駐夫(OBも含む)の方々の話しを聴くことができて、貴重な体験となりました。

ぜひ、みなさまの経験をシェアしてください!

これからもっと社会が変わっていき、駐夫も増えてくることと思います。
しかし、まだまだ私達はレアな存在です。
みなさまの経験や考え、学びや知恵が新たな駐夫の背中を押すことになると思います!

私自身の経験が何の役に立つかはわかりませんが、
駐夫の存在を発信する一助になれればいいです〜

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