〈ビジネス連携story#03〉組合をつくって仕事が別次元に。「こんないい仕組み、本当は秘密にしておきたい」
こんにちは、山口県中央会です。
このnoteでは、中小企業のビジネス連携の魅力を分かりやすく発信しています。
今回は、アウトドアスポーツに関する取り組みを行う「アウトドアスポーツやまぐち協同組合」の皆様にお話しを伺いました。
#03 アウトドアスポーツやまぐち協同組合
ーすごい人気ですね。ところで、ハダシランドって基本的にどういう場所なんでしょうか?
三由さん:
名前の通り、裸足になって遊べる場です。
会場にはいろんな遊びを持ち込みますが、特にスラックライン(ベルトの上を歩く綱渡りスポーツ)はどこでも行列になりますね。
私たちが指導しなくても、子どもたちは自分より上手な子を見ながら学び、夢中になってチャレンジしていきます。
平均の滞在時間は3時間。リピート率は50%を超えています。
―裸足になる目的は?
福村さん:
裸足になって1時間も遊んでいると、足の指が面白いように動き始めるんです。
それと同時に、本来持っている運動能力もどんどん開花していくんですね。
普段、靴を履いているときには、その能力を封じ込めているんです。
―どうして協同組合をつくられたのでしょう?
三由さん:
組合発足以前からハダシランドを開くために福村さんと動いていましたが、行政から公園の使用許可が得られなくて。
公共性を求められるので、個人やフリーランスの集まりではなかなか認めてもらえないんです。
福村さん:
まず、話をきちんと聴いてもらえなかったですね。
でも、協同組合だと全然違うんです。
やはり県の認可を受けているという点で、信頼度が別次元でした。
―協同組合については、以前からご存知でしたか。
三由さん:
存在そのものは知っていました。
特に数年前、県の大きなイベントの運営に携わった際には、協同組合のメリットを目の当たりにしました。
行政が業者集めをするときは、組織に連絡するんですね。
つまり、いくら経験やスキルを持っていても、個人には話が持ち込まれにくい。チャンスさえ得られず、実績も積みにくいんです。
だから、もし自分で団体をつくるなら協同組合がいいと感じていました。
―実際に協同組合として活動してみて、いかがですか?
福村さん:
志を同じくする個人が横の連携で集まっているから、そのときどきでメンバーの組み合わせを変えて活動できるのが有難いですね。
また、ハダシランドに来場された方から「子どもの能力をもっと伸ばしたい」と相談を受けることも。
その場合には、内容によって各メンバーが経営しているスポーツジムなどに繋いでいきます。
こうした仕事の生まれ方は、協同組合ならではだと感じています。
―これからの展望をお聞かせください。
三由さん:
見ての通り、ハダシランドは毎回大人気なんです。
親御さんにとっては、子どもを遊ばせながら運動能力を伸ばせる。
行政はコストを掛けずに公園や広場の有効利用ができる。
私たちは経験やスキルを生かして皆さんに貢献し、仕事にも繋がっていく。
すべてwin-winの関係なんですね。
今後はライセンスを発行して様々な地方都市で展開し、講師の派遣などもしていきたいと考えています。
そうしたプラットフォームをつくるのにも、協同組合という仕組みが最適だと感じています。
ほんと、協同組合にして良かった。
本音をいうとあまり教えたくないんですよね。こんないい仕組み、真似されたくないので(笑)。
アウトドアスポーツやまぐち協同組合の皆様へのインタビューを動画にしました。
なぜ、事業協同組合をつくったの?
どんなメリットがあったの?
などにお答えいただいています。
ぜひご視聴ください!
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