逮捕そして勾留生活1

3月中旬、荻津の家に一級建築士詐称者荻津伸輔に注意をいう張り紙をした
目的は当然、SNSやYoutube上で一級建築士や行政書士を名乗り現実社会でも顧客に資格を詐称して仕事を受注している恐れがあるからだ
現にSNS上でも荻津は行政書士だと思い嘆願書を送ったという人が数名、私にコンタクトを取ってきたこともあり、インターネット上だけでなく現実社会で騙される人がいてはいけないと思ったからである。
荻津のアパートにいき荻津の玄関ドアに張り紙をし近隣住民にポスティングをした。
万が一、法に触れてしまってはいけないので事前に弁護士に相談してからの行動だった。
しかし5月中旬、朝6時に警察がガサ状と逮捕状を持って自宅にきた。
逮捕状の内容を聞いて少し驚いた。
名誉棄損罪だったのである。
事前に弁護士に相談してからの行動だったので何故名誉棄損罪になるのか疑問だった。
しかし朝も早いしスマホも押収されたので、電話することもできなかったので素直に家宅捜索に従い、ガサに入った刑事と一緒にタバコを吸いながら色々話していた。
ガサも終わり逮捕され警察署に向かう道中、刑事には私は絶対に不起訴になる理由を話していた。
公共の利害に関する事実、公益性があると話していたが、それはあくまで荻津が無資格者であった場合である。
現状でそれを証明することができないのが悔やまれた。
これは私の憶測だが荻津はこの時点で二級建築士だと刑事に説明していたのではないだろうか
だから警察は逮捕状を請求してしまったのだと思う
正直、今思うのは逮捕状を請求する前に刑事が照会をかけて荻津の資格の有無を調べるべきだったのではないか?

そんなこんなで警察署に向かう長い時間、私と刑事は荻津の笑いネタ披露大会で盛り上がった。
一人の刑事は荻津が黒川に「借りた金返せー」と茨城弁で言うところがツボだったらしい。
荻津は一度、警察署に来ると数時間滞在して訳の分からないことを言ってくると頭悩ます刑事の愚痴を聞く
更には荻津組に入りませんか?などと刑事に戯けたことまで言ってきたそうだ
長い道のりではあったが荻津ネタで笑いながら移動できて気が楽だったのは、ひとえに荻津のおかげである。
夜、ひたちなか警察署に到着し事情聴取を受けた
そこでも荻津の笑いのネタ大会
強行犯だけでなく生安の刑事も顔を出し私に挨拶しにきた。
特に大した取調べもなく雑談で時間が経過していった。
途中、用を足したくなり、ひたちなか署の留置所のトイレに行く。
用を済ました後、先に勾留されているであろう駒田がこの先にいると思い、「駒田、嘘なく正直に話せよ」と少し大きい声で叫ぶと留置官に怒られてしまった。
この時、全く気負いもなく、荻津が無資格者であればすぐに釈放になると思っていた。しかし結果は16日勾留であった。

駒田と共犯ということで私はひたちなか警察署ではなく、常陸太田署に移送された。
時間は夜中0時を回っていた。

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