タイ音楽アーカイブ - I
Ice / ไอซ์ ศรัณยู วินัยพานิช
Ice / ไอซ์ ศรัณยู (2006)
駐在員にも圧倒的な知名度を誇ったシンガー。とにかく「คนใจง่าย」が売れた。2010年ぐらいまでRCAの箱付きバンドがみんなカバーしていて、これが振り付けとセットでよく盛り上がった。今聴いても非常によくできた曲。日本語セルフカバー「恋ナンジャナイ」(微妙に原音に寄せてるところがなんとも)も日本版に収録されたが、あれは何だったのか。一瞬オフィシャル日本語ブログもあったりした。「ร้อน」「หมอนสองใบกับใจเหงาๆ」も非常に良い曲。
Party On Ice (2007)
上のジャケ写は2008年発売の日本盤で、2007年の来日ステージDVDが同梱されている。この作品でも1曲目の「อย่าเล่นตัว」が超キャッチー。アイスは必ずこの手の強力な曲を持ってくるところが信頼できる。「อยากเป็นหมอน」「ยอมให้เธอตี」のような曲も良い。この頃のアレンジはキーボードでグルーヴを作っているものが多い。
I Love You More
I Love You More (2012)
芝生ジャケで敬遠されそうだが、チル系名コンピ。ルーラ、ポテト、ボー、クレッシェンド、ETC.のヌン、カロリーズ、そしてリプタと、新旧アーティストの良曲が並ぶ。
The Impossibles / ดิอิมพอสซิเบิ้ล
เป็นไปไม่ได้ (1969)
初の欧州進出、GMMグランミーの創設者の一人を輩出するなど、タイ音楽史上最重要バンドの一つ、ジ・インポッシブルズのファーストアルバム。上記はメーマイプレーンタイによる再発盤。この頃はまだのどかな感じでルーククルンのような曲もあるが、同時代の曲と比べドラムの音が立っている印象。
Hot Pepper (1975)
スウェーデンで録音、ミキシングされている。レアグルーヴ界隈で人気が再燃し、「レアグルーブAtoZ」にも掲載されている。とにかくファンキーでブラックスプロイテーション映画のサントラのよう。「A Hurting Man」のイントロのドラムフィルとギターのカッティング、サビの欧州風コーラスワークに全てが詰まっている。傑作。
กลับมาแล้ว (1990)
もうメンバーが皆中年を過ぎて、自分たちの好きな音楽を趣味でやっている感じ。微笑ましくすらある。
Ink Waruntorn / อิ้งค์ วรันธร
bloom. (2022)
俺たちのインちゃんの日本盤。日本に頻繁に来ていただけてありがたい。積極的にコラボを行っており、ここでは日本のTHREE1989と共演。「Last Train」という日タイ共作曲の最高峰を残している。
Isn't / อีสซึ่น
กีตาร์โต๊ะ (1988)
この作品はイースン名義とすべきかワサン名義とすべきか迷ったがこっちに。ストレートなフォークロックアルバム。タイのCSY&Nと言うと言い過ぎか。
Itti / อิทธิ พลางกูร
RS Exclusive Hits (2008)
元々ハードロックをやっていたが、アコースティックのイメージが強い人。RSで人気が出た後、独立してレーベルを立ち上げたが最終的にはうまくいかず、畳むことに。2004年に癌で亡くなっている。