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【読書】人と社会と幸せについて考えながら

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気の向くままの読書記録です。本の選び方はマニアック、かも。内容も、本の紹介はもちろんしたいことだけど、自分が何を思ったか、何を連想したか、も記録しています。それから基本図書館で借…
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2024年2月の記事一覧

【読書】「国土学」が解き明かす日本の再興 ― 紛争死史観と災害死史観の視点から

タイトル:「国土学」が解き明かす日本の再興 ― 紛争死史観と災害死史観の視点から 著者:大石 久和 出版社 ‏ : ‎ 株式会社経営科学出版 (2022/3/31) 単行本 ‏ : ‎ 312ページ 元建設省(国土交通省)官僚の「国土学」 著者は、京大工学部大学院出身で元建設省(国土交通省)官僚だ。昭和にはこういう志ある官僚がいたんだなぁ。いや今もいるのだろう。それを財務省の財政均衡主義が手足を縛っている。財政均衡主義はとっくに破綻しているのだが、マスコミはまだ財務省

【読書】沖縄はいつから日本なのか 学校が教えない日本の中の沖縄史 その3

出版情報 タイトル:沖縄はいつから日本なのか 学校が教えない日本の中の沖縄史 著者:仲村 覚 出版社 ‏ : ‎ ハート出版 (2018/4/18) 単行本 ‏ : ‎ 240ページ 本書から学ぶ、この一連の記事は下のような構成となっている。 予告編 1 日本の中の沖縄の歴史 2 基地問題は分断工作 3 沖縄県民は先住民族? ← この記事 4 住民を守るのは自治体の義務 沖縄を知ることは日本を知ること 民族とは歴史と使命を共有した運命共同体だと著者はいう

【読書】沖縄はいつから日本なのか 学校が教えない日本の中の沖縄史 その2

出版情報 タイトル:沖縄はいつから日本なのか 学校が教えない日本の中の沖縄史 著者:仲村 覚 出版社 ‏ : ‎ ハート出版 (2018/4/18) 単行本 ‏ : ‎ 240ページ 本書から学ぶ、この一連の記事は下のような構成となっている。 予告編 1 日本の中の沖縄の歴史 2 基地問題は分断工作 ← この記事 3 沖縄県民は先住民族? 4 住民を守るのは自治体の義務 沖縄を知ることは日本を知ること 民族とは歴史と使命を共有した運命共同体だと著者はいう

【読書】現代語訳 古事記:蓮田善明 訳

出版情報 タイトル:現代語訳 古事記 訳者:蓮田 善明 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2013/9/19) 文庫 ‏ : ‎ 304ページ まったく古さを感じさせない昭和9年の現代語訳  本書を読んだ印象は、何よりも上品で、何よりも瑞々しい。昭和9年に訳されたとは。令和を生きる我々にとってはちょっと過剰に思える敬語ぐらいかな、気になるのは。でもそれも、神様に捧げる言葉なら、むしろちょうどいいくらいかもしれない。  訳者 蓮田善明は国文学者だ。古事記に関する論文も

【映画】セデック・バレ 第一部:太陽旗 第二部:虹の橋

作品情報 タイトル:セデック・バレ 第一部:太陽旗 第二部:虹の橋 監督 ‏ : ‎ ウェイ・ダーション 時間 ‏ : ‎ 4 時間 36 分(第一部、第二部 合計) 発売日 ‏ : ‎ 2013/10/31 出演 ‏ : ‎ リン・チンタイ, マー・ジーシアン, 安藤政信, ビビアン・スー, 木村祐一 字幕: ‏ : ‎ 日本語 昭和初期の植民地経営の中で ざっくりした、あらすじは…「1895年から50年間続いた台湾の日本統治時代。そのなかで起きた原住民族によ