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このシリーズは日本社会の縮図を描いてきてたんだけど、3作目にして遂に「人間は社会的動物である」という本質に辿り着いちゃった。社会性を身につけず単独で行動する者は、社会性を備え集団行動できる者に勝てないという明確な図式。

社会性を身につけず単独で行動する者って、ワンマンアーミーとはまた違う。まあ少なくともフィクションでワンマンアーミーが主人公の場合は「誰かを守る」とか「復讐する」とか、背景にちゃんと精神的な紐帯のある人間がいるんだよ。ナイスデイズの悪役にはそれが全くなかったし、付け焼き刃は役立たず。

殺し屋でも「協会」に所属している者はいわゆるエリートでそれ以外は「野良」と呼ばれている。裏社会にもしっかりヒエラルキーがあって社会的階層が分断されている。表でも裏でも社会に属せない者の末路をこの映画は描いているのだ。

当初は女子高生だった可愛い二人の殺し屋がお仕事しながら社会性を身につけていく話にみえて、シビアな現実描いてるのがこのシリーズ。かつては表社会からドロップアウトした者が裏社会で頭角を現しのし上がっていくってのがフィクションの醍醐味だったわけだけど、それ、真っ向から否定してるんだから。

アクションとしてはこれまでは日本の特徴である狭くてごちゃごちゃ物が置かれた場所での戦闘が見ものだったんだけど、今回は宮崎県庁という美しい建物の内部を存分に利用したシーンが圧巻だった。宮崎観光して聖地巡礼したくなった。

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