『ジガルタンダ・ダブルX』の舞台になった1975年とは

#ジガルタンダ・ダブルX 1975年が舞台というのがわりとミソなんですよね。撮影はフィルムでカメラは重い。レイsir達が使っている8ミリカメラは手持ちで撮れるのが売りだったはず。フィルムは現像しなければならず、ネガからポジを焼く。そこにフェイクが入る余地はない。撮ったものは全て本物。真実。

当時すでに特撮映画はあったけれどストップモーションか着ぐるみかで、まあ一目で作り物と分かる映像だったのよ。1977年に『スターウォーズ』が登場して映画史を塗り替えるまではさ。因みに『オーメン』がホラーを新しくしたのは1976年。1975年ってギリギリ古い世代の映画なの。

スピルバーグの『ジョーズ』が1975年。ここに出てくるサメはアニマトロニクスがほとんどなのだけど、映画見ている間は本物としか思えない。でもまあ、サメだから。普段人が見慣れているものじゃないから。 というわけで1975年は人は映画の映像に「作り物では?」という疑念はほとんど差し挟まなかった。

ちなみにインド映画史上に燦然と輝くと言われている『炎』が1975年。ラジニカーントがタミル映画界を席巻するのも75年だそうだから、たぶん本当にターニングポイントになった年なのだろう。レイsirの映画はインド映画史に残った事にされるのだろうか、或いは抹殺されたのか…

1975年というのはベトナム戦争終結の年でもあってね、インドだけじゃなく世界中がターニングポイントだった。

#ジガルタンダ・ダブルX 実はお宝様ことヴィジャイ・セードゥパティさんの #投石機 にも呼応するものがあった。映像が真実を伝え、人の心を動かすという部分で。今はその気になれば幾らでもフェイクが作れるけど、スマホ等でのライブ配信だけは誤魔化しがきかない。一周回って条件が同じになった感じ。

#ジガルタンダ・ダブルX#投石機 の間には、ハリウッド空前のSF映画ブームがあって、’87年の『バトルランナー』には撮影した人物の顔だけを別人に描き変えるという技術が出てくる。これ現在ではほぼ実現してるはず。だからライブ、生放送でない限りそれが本物かどうか分からないのね。'75年との違い。





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