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クラブマッチでの上位争いへの手引き

はじめに

ほとんどの方が、初めましてではない気はしますが、一応初めまして。
「ポーカーチェイス ランク戦の戦い方」で好評を頂いています、くろのと申します。

今回は、24年3月よりプレシーズンがスタートしている、クラブマッチに関して、どのように戦い抜けばいいのか?の手引書となります。
今回の記事は、内容もそこまで多くもなく全て無料でご覧いただけますので、是非最後までお付き合いください。

基本的なポーカー戦術の考え方はランク戦と変わらない

という事で、まだ読んでないよという方は、「ポーカーチェイス ランク戦の戦い方」をお読みください。
戦い抜くための知恵と考え方をまず身につけておきましょう。


・クラブマッチの特徴とメンバー個人で考えるべき事に関して

1.クラブマッチのストラクチャーとポイントシステム

先ずはストラクチャーなんですが、
チップ15000スタート、レベル進行でのブラインド上昇率はランク戦等と同じですが、タイマー進行は、ランク戦の3分とは違い、1レベル毎に「5分」である事が、実は大きな特徴だと捉えるべきです。

スタックがSTAGEⅣ並に少ないので、参加回数が限られた戦いなのに、どれだけ短期なんだ!?と勘違いする方が居たりしますが、
実はタイマーが1.6倍に長くなっているので、案外ゆったりとしたストラクチャー上昇だと気付けます。

これから考えうるスタンスとして、
「スタックは少なく、ミスが許され難い状況ではあるが、ハンドを待つ猶予は与えられている戦いである」
という認識が必要です。
ランク戦での「焦って潰れる人を待つ」という考え方よりは、
「ミスをした人を先ず潰していく」といった考え方の方がいいと思います。


次に順位ごとのポイントの獲得表を。

1位  5pts.
2位  3pts.
3位  2pts.
4位  1pts.
5位  0pts.
6位 -1pts.

他の順位ごとの差と違って、1位と2位のポイントの間だけが2pts.で設定されています。
着まとめの意識は必要ですが、より1位を狙う価値が高くなった戦いとなります。

その為に、メンバーがまず意識して取り組みたいのは、
「ヘッズアップ力の向上」
これに尽きると思います。
絶対的なヘッズアップ能力を求められるという大げさな話でもないですけど、明らかに「ヘッズアップ苦手だわー」というプレイヤーには損な配点であるという意識は持ってください。

ですが、虚々実々なヘッズの駆け引きのコツを教えるための記事ではないので、その辺の事は割愛させていただきます。

2.上位争いがしたい上でメンバーが考えられる方法

残念な話ですが、一人だけが頑張ったところで、クラブメンバー全員の結果が出せない限りは、上位入賞の目は一切ありません。
残酷ですが、やる気があるという貴方が不満足な成績しか得られない状況であるならば、クラブ移籍は真剣に考えなければなりません。

欠席が無く毎回参加できるという貴方ならば、クラブマッチで結果を出したいクラブの引き合いに巡り合えるかとは思います。

ただ、仮に上位3クラブに入りたいといった場合、60人しかない席の、しかも空席に滑り込まなければならないという現実があるので、フリーランスの身で、結果の出る見込みのクラブに入るのは難題でしょう。上位10クラブに範囲を広げてすら200人のうちの空席です。ポーカーチェイスのプレイヤー人口で考えた場合はかなりの争奪戦だと思います。
ランクイン圏内だと30クラブですから、網を張っていればどこかに入れる希望もありそうですが、それでも努力が必要と思います。

X(旧twitter)で #ポーカーチェイス #ポカチェ  とかのタグを貼ってスカウトを待ってみたり、そのタグを追ってクラブマッチ要員で募集しているクラブを追っかけてみたり、クラブのリーダーと思しき人と交流を持って売り込んだり、という地道なロビー活動は必要になるでしょう。
私も、クラブマッチが盛り上がりを見せるという気配に反応して、旧来のコネを頼って、ランクイン出来るクラブにお世話して頂けるように売り込みました。

もしこれでも解決しないなら、
いっそのこと、そういうやる気のある根なし草20人を集めてしまって、クラブ運営に乗り出すのも、ありなのかもしれません。

では、ここからが本編と言っていいでしょう。
クラブリーダーが持つべき、クラブマッチに関するデータ知識や、クラブ運営そのものを円滑に運ぶ意識とかをご紹介したいかと思います。

・クラブ全体で考えるクラブマッチ対策

ここからは、個人では考えないクラブ単位で攻略していくことを考えてのお話になります。
全員が勝てる鉄橋の実力者を揃える、育てるといった、ポーカーの実力で考えた強化論は、論じても仕方ありませんから、必要な分析データやら情報の扱い方、マクロ視点でのクラブ運営に関してご紹介します。

1.クラブ単位で考えるポイント期待値と参加率

先ずは一人当たりの1戦毎のポイント獲得期待値は、
 1.66pts.
となります。
仮に20人全員が参戦する場合、クラブマッチ一日でのクラブのポイント獲得期待値は、
 33.33pts.
となります。
大体の月において、クラブマッチは13回開催されるので、これの13倍、
 433.33pts
このあたりをクラブの目標設定にするのが、現実的かつ上位に君臨できる数字かと思います。

ただ、人にはそれぞれ都合があるので、100%の参加をメンバーに強いるのは酷になってきます。
なので、クラブの運営者が考えて決定すべき、第一の設定するべき値は、
 「目標参加率」
だと思います。
これは、実際にどこまでガチで戦うのかというメンバー選定基準に関わる最重要項目になります。
ポイント期待値がプラスサムで設定されている以上、
 「先ずは参加することが上位争いに必須」
だという事です。一人が1回参加しないだけで、ポイント収支期待値が単純に1.66ptsマイナスに転じてしまいます。
目標参加率を設けることにより、時間を割いてでもやる気のあるというメンバーの選抜を考慮出来るので、現実的にポイントを安定的に獲得する手段に変えられます。

2.過去SEASONの結果から読み解く上位争いの数字

プレシーズンを除いてのフルシーズンが2回行われての、クラブ順位ポイント予想ボーダーを割り出してみます。
 5位以内 500程度
 10位以内 450程度
 30位以内 350程度
戦い抜き方も周知段階に入ってきた影響からか、ボーダーはシーズン追うごとに上昇傾向で、上位を狙いたいクラブのリクルート戦線も活発の模様です。
一先ずこれぐらい獲得が必要だという事で、細かく計算してみましょう。

一人一戦当たり稼ぐべきポイント(一か月13戦計算)
 5位以内 1.92
 10位以内 1.73
 30位以内 1.34
実のところ、全員が皆勤で参戦している場合であれば、この辺りは比較的現実的数字なんですよね。
5位の1.92ですと平均順位3.0あるとクリア可能ライン。全員が6位を取らないという動きを徹底すれば、手が届きそうです。上位争いをできる体制を取っているならば、是非とも目指したい所。
10位以内だと1.73。平均順位3.5より少しだけいい結果を出せればいいんです。ポーカーの実力が足りてないメンバーがいたところで、この数字は意欲的に目指していい数字と思います。
30位以内に至っては、全員が休まず参戦して真面目にポーカーすれば楽にクリアできます!

しかし、現実に考えられるのは参加率の壁という事です。
一人当たりの期待値1.66で計算して出席率とアクティブ率を加味したクラブ1か月の獲得ポイント期待値はこちらとなります。(一か月13戦計算)
 20人が100%参加 432pt
 20人が 90%参加 388p
 20人が 80%参加 345pt
 19人が100%参加 410pt
 18人が100%参加 388pt
 17人が100%参加 367pt
人数を揃えることも大事ですが、参加率向上とその意識を持つことが重要になる数字ですよね。
一人当たりが月1回休んでいいよとして、全員が1回確実に休むと、その期待値損失は33.3ptにも及ぶんですよね。 

ならば、「全員皆勤必須のルールなら楽勝で上位目指せる!」
といかないのがクラブ運営の現実です!

・クラブ運営こそが上位到達のキモ

じゃあ1位目指すために20人確実に100%参加できて平均順位3.0を確保できるメンバー揃えれば、572ptは取れるからそういう運営方針にしよう!
まぁ、そのやり方を否定するわけではないです。上位を目指しきるならストイックにシビアに追い求めるべきで、究極を要求された場合はそう行き着くべき事。
ただ、気付くと思います。「厳しいノルマを与える組織に付いてこれる人材は稀有」なんですよ。
そのレベルの精鋭20人を揃えた上で、クラブ運営に軋轢なく回すなんてのは、絵空事に思った方がいいです。トップがそのような理想を掲げて目指すのは、「そう考えるのも言うのは簡単」ですから、そういう風にすると掲げることは出来ますよね。でもクラブメンバーはそれでついてくるのでしょうか?
なんか現実社会の組織でよく見る光景みたいになってしまいましたが、数字を追うって、行きつく先はこういう事なんです。

しからば現実的運用を考えて行くしかないですよね。

1.クラブマッチ参加率の強制度を測る

まぁ、仕事でもない事に100%を強いるって大変な事です。そこまでの強制力は趣味にはありません。また強制をされるという事自体にも嫌気がくるんですよ、人間ってやつは。
求めるべきは「本人の意欲」なんですよね。
しかし、組織で回す立場であるリーダーはそうも言っていられない面が立ちふさがるんです。
先ずは「非意欲的な人を足切らない限り、クラブ成績向上はあり得ない」と思って下さい。
である以上、クラブメンバーにこの程度は緊張感持って挑んでもらいたいというラインでの参加強制と、不参加者の足切りは務めるべきと思います。
ここの決め方ひとつで、クラブが獲得できるポイントが決まると言っていいほど重要です。ただし、クラブを崩壊させない程度に無理を課さない設定が必要です。

2.戦術の自由度を問う

これも悩ましい問題になりえます。
「VPIP90%が俺のポリシー!!」と言って退かない人物、案外います。
ただ、前著「ランク戦の戦い方」で少々申してますが、「不用意にチップを動かせば戦績は荒れる」んですよ。
そして、クラブマッチは参戦することに意義があるとは申してますが、6位を取ればマイナス1ptです。それってクラブの視点では「お前は休んでた方がマシだ!」という事になってしまいますよね?
それを許容する寛容性は大事だと初めに申し上げます。ですが成績向上につながる寛容ではないんですよね。難しい話です。
私の個人的考えという前提で申し上げますが、クラブという組織で目指す戦いである以上、ある程度は個を棄てて、組織を立てる意識が必要と私は思っています。
スタンドプレイでクラブに迷惑が掛かってるというラインを定め、クラブで動く限りはクラブ第一の意識を求めるは、クラブマッチ上位で戦いたいなら、考えるべきであろうことと私は思っています。
目標と相談しつつ、繊細な舵取りが必要になるでしょう。

3.成績要求の重要度を考える

ここを底上げするのは一見大事のように思えます。
ただ、これを向上させるのは容易ではなく、同時に効果がてきめんになるとは言い難い程度の効果しかないです。一戦当たりの期待値を0.1伸ばしたところで、クラブマッチ1シーズンへの効果はたったの一人あたりは1.3ptしかありません。20人で26pt効果が出ますが、その効果を20人に及ぼすのは難題なんです。
1位を目指すことを目標にするクラブでもない限りは、戦績にノルマを課すのはやめた方がいいと思っています。先ほども書きましたが人は強制を嫌う生き物です。
ですが、一定選効果が出る方法として、上級者になる立場なメンバーは、他の人に足りてない視点を教えて「気づきによる効果」によるメンバー実力の底上げは務めるべきでしょうね。

・クラブのコミュニケーション活性を図る

折角20人も集められる組織をまとめるんですから、それらを活かした集合知を活かせる場を設けたいところです。
クラブメンバーそれぞれに個性があって得意分野も違う事でしょうが、そういうメンバーを活かせる体制作りというのは、努力してしかるべきでしょう。

1.Discord等、外部コミュニケーションツールやSNSの活用

アプリ内にもクラブチャットがあり、それでコミュニケーションが図れますが、生憎とログの許容量が少なく大量情報のやり取りには不向きです。
その為にも、クラブ内のやり取りには是非Discordの活用をお勧めします。
サーバ設定が大変という面もあるにはありますが、全面的に痒い所に手が届くコミュニケーションツールとなってますから、是非とも活用したいです。簡単にメインチャットツールとして使うだけでも効果はあると思いますし、
用途別スレッドになった掲示板、ボイスチャットの活用で、より行き届いたコミュニケーションを図れるかと思います。
X(旧Twitter)の活用も、外向けの発信には大事なツールになるので、様々な告知に利用したいですね。

2.一歩でも意識向上につながるコミュニティ醸成を

クラブの空気感ってのは、そのクラブの方向性を決める大事な部分です。
結果にこだわらずにただただコミュニティとしてクラブをまったり運営するところもありますし、向上心を持って意欲的運営をするクラブも、クラブマッチ開始によって生まれてきました。
折角クラブを作ったんですから、最低でも「そこにいることによる価値を生み出す」努力が、リーダーを中心に必要になります。
その中で、クラブマッチ戦績向上を意図するのであれば、会話と情報交換は大事なクラブ活動の一環です。
この手のゲームアプリ、チャットが苦手な人が無言でのクラブ類を組織する例は多いですが、組織活性を図るのであれば、チャット推奨で積極的に会話の場を設けていきたいですよね。
実際、ある方面で名のある方がポーカーチェイスのクラブ運営をされてはいるんですが、チャットが不活性な為に大変残念な活動しか出来ていない所があったりしてます。
チャット一つで「クラブの雰囲気が決まり、相応の結果を生み出す」という事を念頭に、みんなが努力できる環境を生み出したいですよね。

・最後に

比較的あっさり目にまとめるつもりでも、6000字近くに及ぶ記事となりましたが、
クラブマッチの成績向上を目指すにおいては、
「ポーカー以外の事での意識改革」
からやるべきだというのが、分かっていただければ幸いです。
そして、それは一個人が解決出来る代物でなくクラブメンバー全員の力で解決しなければならない話も含まれるという事です。

しかし、僅かでも意識が出来ればランクインは難しくありません!

是非ともみんなの力で達成する大きな実感のあるクラブマッチで結果を出していきましょう。

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