第17章 世界の果て(ドラブラメインストーリーまとめ)その1

 スマートフォン向けMMORPGコード:ドラゴンブラッドメインストーリーのまとめです。

前回のあらすじ

 ソ・シハンは15歳の時、父ソ・テンキョウと共に高架橋のニーベルンゲンに迷い込み、オーディンと対峙した。テンキョウはこの時初めてシハンに竜族の秘密を明かし、その命を懸けて我が子をニーベルンゲンから逃れさせた。以来シハンは父の行方と宿敵オーディンを探し求め、竜殺しの道を歩み始めたのだったーー

第17章 世界の果て

迫る氷山

 《プレイヤー》が部屋を出ると、偽船長サーシャが船内放送で「航路沿いに氷山が出現した」とアナウンスしました。また、天候とオーロラによる電磁波の影響で、通信設備が使えない状態になっていると言います。

 船長室を訪れるとそこに船長ヴィンセントの姿はありませんでした。なんと、自ら氷山を調査すると言って船を飛び出したのだという。
 ソ・シハンとサーシャも彼の後を追っているようです。《プレイヤー》も急いで合流します。

船内スタッフから事情を聞く

 観光客たちはオーロラを見て大喜び。しかも、珍しい蜃気楼も出ているそうです。確かに、遠くをよく見ると前方に島のようなものが見えています。しかし、ソ・シハンの見立てによるとこれは蜃気楼ではないみたい。

ソ・シハンの蜃気楼講座

 ヴィンセントは流氷の上に降り立ち、島に向かって走り出しました。ソ・シハン、サーシャ、《プレイヤー》がその後に続きます。

「やったぞ! もうすぐ成功だ!」

ヴィンセント
全力でヴィンセントを追う3人

 ヴィンセントは迷うことなく極寒の海の中に飛び込みました。サーシャはさすがに躊躇しますが、その時流氷どうしが衝突し、バランスを崩したサーシャは、助けようと手を伸ばしたソ・シハンもろとも海へと沈んでしまいました。


永遠の地アヴァロン

 ソ・シハンと《プレイヤー》は見知らぬ島で目を覚まします。そこは真冬の北極圏ではあり得ない、緑豊かな島でした。

「ここが探していた場所みたいだな。アヴァロン。永遠の地、精霊にに守られし地、生と死の島……全てこの島の呼び名だ。これ以外にも、俺達がよく耳にする別名があるーーニーベルンゲンだ」

ソ・シハン
アヴァロンはアーサー王物語に出てくる島だよね!

 少ししてサーシャとも合流。3人はヴィンセントの足跡を辿りながら遺跡の方へと向かいます。しばらくすると祭壇のような場所に出ました。

「静かだな……静かすぎて、まるで世界に見放されたようだ」

ソ・シハン

 サーシャが付近で、人間のものではない巨大な足跡を発見しました。近くに堕武者がいるようです。早くヴィンセントを見つけなければ。


島からの脱出

 その時、ヴィンセントの声が聞こえました。3人は急いで救助に向かいます。

ヴィンセントを説得するサーシャ

 サーシャはヴィンセントに撤退を強く求めますが、ヴィンセントは聞く耳をもちません。彼が言うには、この島は毎年12月25日にだけ現れる幻の島であり、この機を逃すと来年まで待たなければなりません。

 しかしーー

「扉が開いた……扉が開かれたということは、誰かが通るはずだ。外に出るか、あるいは中に入るのか? どっちにしろ、この扉は俺たちのために開かれたんじゃない。この島の真の主のためだ」

ソ・シハン

 「真の主」が現れる前に急いでここを離れなければ! 堕武者が波のように押し寄せる道を切り開き、一向は海へと引き返します。
 しかし道すがら、堕武者から致命傷を受けてしまったヴィンセントが命を落としてしまいます。

「ここにずっと残れることは、彼にとっても本望なのかもしれない」

サーシャ

「死んだ人間はもう戻ってこない。でも、生きている人は歯を食いしばってでも生きていかないといけないんだ」

ソ・シハン

 ヴィンセントの亡骸を置いて3人は再び走り出し、ようやく岸辺まで辿り着きました。3人の心に希望の光が差します。


宿敵との再会

 その時、空が激しく燃え、隕石のようなものが海に落下し始めました。空の向こうから姿を現したのはーーオーディン!

燃える海に降り立つオーディン

 宿敵の姿を認め、ソ・シハンは強く拳を握ります。彼はコンタクトレンズを外し、永遠のゴールデンアイを顕にしました。

「あいつは俺の宿敵だ。何年も探し続けてきたんだ」

ソ・シハン
永遠のゴールデンアイを顕にするソ・シハン

 ソ・シハンは《プレイヤー》を海に突き落とし、サーシャにも脱出を促します。サーシャは頷き、ソ・シハンを一人残して海へ飛び込みました。

「君のためにウェディングカーをぶっ壊すことはできそうにないが、何があっても諦めるなよ」

「神よ、来い! 決着をつける時が来たぞ!」

ソ・シハン

(その2に続きます)

余談

 ソ・シハンが最後に言っていた「ウェディングカーをぶっ壊す」という話について。これはロ・メイヒに対する発言だと思われます。

 ロ・メイヒはノノに恋心を抱いていますが、ノノはシーザーの恋人であり、いずれ彼と結婚してしまいます。ロ・メイヒもシーザーが相手では自分に勝ち目はないと卑屈になっていました。
 そんな後輩の切ない想いを知るソ・シハンは、彼の恋を応援し、色々とお節介を焼いていたようです。

ちなみに《プレイヤー》の結婚式も邪魔しに来る

 もしノノがシーザーと結婚するなら、自分はそのウェディングカーの車軸を破壊して結婚式を邪魔してやる……だから最後の最後まで諦めるな。

 そのシーンはもう少し先でご紹介します。ソ・シハンの不器用な優しさが伝わるエピソードですね。