第4章 罪と罰(ドラブラメインストーリーまとめ)その2

 スマートフォン向けMMORPGコード:ドラゴンブラッドメインストーリーのまとめです。

プランB

 ソ・シハンはようやく最上階まで辿り着きましたが、辺りは既に火の海。真に近づくことができません。こうしている間にも熱と煙が真を襲います。もう長く保ちません。

火の手が迫る。早く助けなければ

「プランBだ。活路を!俺が真を救う!」
「とにかく、時間を稼いでくれ!」

シーザー

 シーザーの即席作戦「プランB」は、ロ・メイヒと《プレイヤー》ができる限り敵を引きつけ、その隙にシーザーが言霊《鎌鼬》を使って跳び、真を救うというもの。しかし真はまだ敵の手の内にあり、簡単に奪還できる状態ではありません。そこでシーザーは、真に向かって叫びます。

「飛び降りろ! 受け止めてやるから!」
「麻生さん、俺を信じろ!」

シーザー
シーザーの言葉が真を動かす

 真はシーザーの言葉を信じ、フェンスの向こう側へ。意を決して飛び降ります。

言霊《鎌鼬》発動!

 シーザーはバイクで加速した勢いのまま言霊《鎌鼬》を発動。空中へと躍り出ました。

発砲する暴走族の頭

 その時、派手な身なりの猿顔の男がシーザーに向けて発砲。シーザーは咄嗟に銃弾を躱しますが、真をキャッチするタイミングがずれてしまいます。

お願い、届いて……!

 差し出された手がシーザーに届くことはなく、真は駐車場に停められた車の上に落下。バウンドした身体が地面に叩きつけられてしまいました。

その手は届かなかった……

真の最期

 真にはまだ息がありました。蒼白な顔で駆け寄ってきたシーザーを見て、彼女は儚げに微笑みます。

もう……取り返しがつかない

「戻ってきてくれて……ありがとう……」
「大丈夫……ですよ……でも……病院に……行かなくちゃ……私を……連れて行って……くれ……ますか……」

麻生真

 「病院に連れて行く、今すぐ君を連れていくさ……」

シーザー

「あ……ありが……とう……」

麻生真

 それが彼女の最期の言葉でした。


猿顔の男

 シーザーを撃った猿顔の男は、暴走族たちが「頭」と呼んでいた人物でした。彼はロ・メイヒの中性的な容姿が気に入ったらしく、ニタニタと笑いながら近寄ってきます。

シーザー、ソ・シハンはタイプじゃないらしい

 シーザーは真を抱きかかえ、戦闘に巻き込まれないところへ安置しました。彼の瞳は静かな怒りをたたえています。

彼女の身体をこれ以上傷つけるわけにはいかない

「ガットゥーゾファミリーには、長らく信じてきた真理があるのだ。過ちを犯した者は……必ず、裁かれなければならない。さもなければ……神の存在には意味がないからな……」
「今日この時、俺が神に代わり、お前に審判を下す!」

シーザー

 罪には罰を。
 猿顔の男との激しい戦闘になります。

「お前を必ず殺す。だがその前に、背後の黒幕に誰がいるのか言うのだ!」

シーザー

 猿顔の男は不敵に笑み、竜血を活性化させる薬を飲みパワーアップ。さらに戦闘が激しさを増します。シーザーたちは力を尽くして戦い、とうとう決着がついたかに見えました。

なんとしてでも黒幕の正体を吐かせてやる

「ハハハハハ……あの御方の力さえあれば、お前らもう終わりだな……」

猿顔の男
《プレイヤー》のモノローグ

 猿顔の男がシーザーに向けて発砲。咄嗟に身代わりとなったロ・メイヒが重傷を負ってしまいます。

 そこに偶然通りかかった宣伝カーが、《プレイヤー》たちを拾い上げ、辛くも難を逃れることができました。かくしてシーザー小隊はカラオケバー「高天原」のオーナー、ザトウクジラのもとに身を寄せることとなったのです。


ホストSakura誕生

 重傷を負ったロ・メイヒは3日間眠っていました。

 彼が目を覚ますとそこは見たこともない場所。目の前のシーザーも派手な衣装を着ているので驚きます。

「運がいいな。弾は腕をかすめただけだ。どうやら俺たちはお尋ね者になったらしい。幸い、昨晩この店の宣伝カーに拾われ、しばらく身を寄せさせてもらえるようになった」

シーザー

 なるほど状況が分かりました。指名手配者を匿うとは、オーナーは奇特な人のようです。

「だが、君には慣れる時間が必要だろう。ここはバーだ。ウエイターとして、しっかり働くんだぞ」

シーザー
ちょっとよく分かんないんですけど

 匿ってもらう代わりに、労働で対価を支払えということのようです。シーザーとソ・シハンは文句なしの美男子だし、ロ・メイヒもかわいい顔をしている(猿顔の男談)ので、オーナーにしてみれば良い拾い物だったというわけだ。

「今夜、銀河に1つの新しい星が加わった!……俺たちの輝くスター、新人の右京を紹介しよう!」
「彼はまもなくBasaraKing、Sakuraとともに、高天原のスペシャルプログラムを上演する! 彼らに声援を送ろう!」

ザトウクジラ
何だかんだ言ってこいつら、ノリノリである

 信じがたい光景ですが、これが現実だと受け入れるしかないようです……
 バー高天原。あの海底神殿を思い出させる名称ですが、ここはお客さんがリラックスし、日々のストレスから解放される場所。

「耐えろ。それと、今後君の名前はロ・メイヒじゃない、Sakuraだ」
「俺は化粧直しをしてくる。ソ・シハンの所に行ってくれ。手出しされないようにな」

シーザー
順応性の高いシーザー

「Sakura……って、冗談だろう?」

ロ・メイヒ
呆然とするロ・メイヒ


(その3に続きます) 


余談

(注)お弁当を貰いに行く
 絵梨衣とのキズナが高まると届くメールでのエピソード。ある時、絵梨衣は好きな漫画のキャラが死んでしまったショックから続きが見られなくなってしまいます。そこで《プレイヤー》は、そのキャラは死んだのではなく、物語の舞台を降りただけだと慰めます。ちょうど自分の出番を終えた舞台役者が、楽屋にお弁当を貰いに行くように。

 ドラブラではキャラクターが結構死ぬのですが、異聞や仲間エピソードの中で何事もなかったかのように再登場してくれます。そういうメタ的な意味のある言葉だとしたら面白いですよね。「お弁当を食べ終わった役者がまた舞台に出てきたね」と思って楽しんでいます。