アバンダンシア妖精カード

不必要な人間だと分かることは、賢いことらしい

私は世界で不必要な人間です。

誰からも必要とされていない。

お金を稼ぐ手段も、物を作る方法も、そして、生み出したいものもない。

実は、何が好きで何が嫌いかも、分からなくなった。

誰からも必要とされていないし、お金もないから生きていけない。ただ死んでもいいやとだけ思った。

成功している人、たくさん集客している人、お金持ちの人を見て、その人と同じ方法でやってもダメだった。

だからくじけた。自分には才能がないんだって。


今なら分かる。


「好きを仕事にするのは正解だ」という観念に囚われ過ぎていたんだと思う。

そして、「それで成功しないのであれば、それは好きなことじゃないんだ」「それは正しい人生じゃないんだ」と自分を責めていた。

あまりに理想を追い過ぎていて、目標と自分の心がいつの間にかズレちゃったみたい。

そして、自分をまるっきり失ってしまった。


どんな人だって生きてていい。生きること自体がすごいことなんだから、と自分に言い聞かせても、好きを仕事にして成功したい!という理想が頭から離れなかった。

あまりにそういう情報が多すぎて。あまりにそういう宣伝方法を使う人が多すぎて。そんな情報に疲れていたのかもしれない。



そんなとき私がやったことといったら、

自分を大切にすること。

体のケア。自分が楽しめる食事作り。たくさん寝る。そして、目標や利益が出ないようなくだらないことをするとか。ちょっとした日帰り温泉。それから、自分が本当に会いたい人にだけ会う。


そして、心のズレを修正すること。

目標を改めて設定する。等身大の自分で。でも、気力がなくて、それもできないようなら、あえてしない。生きるとか、なんとか死なないということを目標にする。

もうそれで十分なんだよ。ほんと大変な世の中だから。



そして、ソクラテスの言葉に救われる。

The only true wisdom is in knowing you know nothing.

(ただひとつの真実の賢さとは、あなたが何者でもないということを知ることだ。)


私の勝手な解釈だけど、"in knowing" の意味の中には、「過程」という意味も含まれているんじゃないかなって。

自分が何者でもない、自分には何もない、自分はなんて愚かなんだろう、と知る過程の中にこそ、真実の賢さが宿る・・・という意味なんじゃないかな。


自分には何もできない、誰からも必要とされない、自分には何の力もないという無力さを知り、たっぷり味わえたことに感謝する段階も未来にはあるのかもって。


それってひょっとしたらすごいことなのかもね。


少しでもソクラテスに近づけたかな?!(笑)


とそんなことを思った今日でした。


すごい寒いね。皆さんも体を暖めてのんびりお過ごしください。





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