見出し画像

【和風TRPGリプレイ】デモンパラサイト異聞 鬼御魂最終章「苦思を断ち勝ちを得る語」2話

動画はこちら。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37020387
https://youtu.be/vTEMolc_lYg

GM:かつてこの地に餓鬼があふれた時に白い犬が町を守ってくれたという話はしたね? その後も何度か餓鬼が復活しようとしたんですが、一度、この付近を巻き込む大戦争が起こった事がありました。人間たちには大災害として記録されていますが、実際は妖怪や神たちによる大戦争です。その時に町を救ってくれた英雄の一人がクシナダ姫の子供。戦いが終わり、時の神主さんに「我が母を祀るが良い。千年先まで守護してくれるであろう」と伝えた、という伝説が伝わっています。
シロ:全然知らんかった……
GM:実はシロが知らなかったのにも理由があります。「クシナダ様の御屋代は裏山の奥にひっそりと祀られているんだよ。悪しきものたちに見つかって悪さをされないように、隠してあるんだ」
黒鉄:裏山? 私が住んでいる辺りでは?
GM:そうね。でも黒鉄の力を持ってしても、御屋代がそこにあることすら気づかなかった。
黒鉄:ガーン。千年の間ずっと気づかなかった……
ゴリ:千年は守ると言ったな。ではその守りが切れかけているのではないか?
サスケ:行ってみた方がいいかにゃ。
シロ:行ってみたい! 行ってきて良〜い?
GM:(なだめるように)「そ、そんな簡単に行くもんじゃないんじゃないかな〜?」(笑)。伝説によれば「力無き者がうかつに踏み入れると命を落とす」とあります。「いくら狛犬のシロちゃんでも、オススメしないなぁ……」神主さんはこう言いますが、どうしても行きたいというなら便宜を図ってくれますよ。
シロ:行く? 行っちゃう? 行きた〜い!
GM:では神主さんは腕を組み、うーんと天井を睨めつけ……うん、わかったと酔いの醒めた顔をシロに向けます。「では、明日の朝一裏山の入り口に来なさい」
シロ:はい! おやつは300円までですか!?
GM:(なだめるように)「ん、おやつを持って行くとかそういうレベルの話じゃないと思うな〜」(笑)。
シロ:じゃみんなにはLINEで連絡しときます。
サスケ:じゃあ翌朝でいいかにゃ? 全員で裏山に向かいます。
GM:神主さんはすでに来ていますよ。ご祈祷のとき着ている装束に身を包んで君たちを待っています。入り口には注連縄が掛けられています。これにはリアルに結界の効果があって、この場所の存在を無意識に回避していたことに気がつきます。
黒鉄:ショックだ……。山の主みたいな顔をしていたのが恥ずかしい……
GM:ではショックを受けている黒鉄さん、『精神』で判定してみてくれる?
黒鉄:『精神』?(コロコロ)失敗……だけどなんか成功しておいた方がいいような気がする!
GM:何なら変身しておいてもいいよ。
黒鉄:うーん、もう変身してきますか。衝動使って20!
GM:では、思い出します。1600年ほど前に、黒鉄さんはここに来た事があります。
黒鉄:あれ。もしかして……先の大戦争に、参加していた事がある……?
GM:ええ、ヤタガラスの大親分と共に戦い、平定後この土地を任されていた……ということを思い出します。それと同時に、この先に向かいたくないという強い強迫観念が生じます。
黒鉄:強迫観念。
GM:行きますか?
黒鉄:ええっ!? ……それは私だけなんですね?
GM:黒鉄さんだけ。ついでに、他の人たちは「なんか懐かしいな〜」ってくらいで、黒鉄さんほど強烈な記憶は蘇らないし、別に嫌悪感もない。
黒鉄:えええ……ここに残ったら、なんかあります?
GM:さぁね(笑)。それはわからない。
黒鉄:こっちに残るとして……なんか面白いことあるかな?
サスケ:じゃあ凛ちゃんたちんところに行って護衛しててにゃ。何かあったら《鳥船》使えばいいしにゃ。
黒鉄:そうするか。皆、後はよろしく頼む。バサバサ。
シロ:というわけでこの3匹で行きます!
GM:三匹が行く! では神主さんが、「各々方、準備は宜しいか」と、これまたいつもと違う厳粛な雰囲気で聞いてきます。
サスケ:にゃ! といつもと違う厳粛な雰囲気でうなづきます。
シロ:右に同じく。わん!
GM:「ち、違いがわからない……(汗)。おほん。掛けまくも畏き 櫛名田比売 諸々の禍事・罪・穢 有らむをば 祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと 恐み恐みも白す……」神主さんが祝詞を唱えると、注連縄の先に道が現れます。
シロ:進むよ〜!
GM:では……しばらく進むと、1匹の兎が目の前にぴょこんと現れます。
シロ:お。今度は因幡の白兎?
GM:いいえ、ただの野良ウサギですね。……そう思っていると、狸、鹿、穴熊……ありとあらゆる山に住む動物たちが、いつの間にか君たちを取り囲んでいます。頭上には鷹も止まっていますね。
一同:わーっ!?
サスケ:あ、怪しいものじゃないにゃ。ちょっとこの先の社に用があるだけにゃ。
GM:そう声をかけると、一際でかい猪と月の輪熊が前に進み出てきて、君たちを睨みつけます。
シロ:えーと、言葉は通じるのかな? ワタシノイウコトワカリマスカー?
GM:なぜカタコト。向こうは普通の動物であって荒御魂ではないので、言葉は話せません。
ゴリ:まぁ待て。いついかなる時でも礼儀は必要だ。……いや、ここは【統率】か。
GM:ゴリさんがそう言って前に出ると、月の輪熊の方もゴリの前にぬうと立ちふさがります。ではこちらもサイコロ振って判定しますよ。目と目で語り合いましょう。
シロ:♪目、と、目、で……(曲調を変えて)♪目と目が合う〜瞬間〜♪
サスケ:なぜ曲を変えた?
ゴリ:(コロコロ)……6ゾロ。
GM:え、まじで?(笑) なんという事だ、熊との相撲の一戦がなくなってしもうた(笑)。
サスケ:あー、相撲も神事だからにゃ。
GM:月の輪熊は、スッと両手をつき……「すんませんでした」と頭を下げます。
シロ:熊が敬意を評している!
ゴリ:敬意には敬意で返そう。スッと手を伸ばし……
サスケ:お、起こしてやるにゃ?
ゴリ:名刺を差し出す。
一同:おいっ!(笑)
GM:く、熊さすがに名刺はわからぬ(笑)。熊が敬意を評したので、他の動物たちも道を空けてくれます。猪だけは不服そうですが。「熊の兄貴、なにやっとんねん。俺ら猪といえば古来より山から降りてきて神を殺すのがお仕事。納得いかんわー」って感じで。
ゴリ:動物たちをよしよし、と撫でながら先を歩きます。ここで衝動が溜まったのでサイコロ振ります。(コロコロ)
シロ:ここで高笑いとかやめてよ。
サスケ:高笑いしながら動物たちを撫でてたら……思いっきり悪役だにゃー。
GM:衝動を押さえ込んだ、何もなし。
一同:よかったー。
GM:ここで高笑いしてたらあれやな、猪が「熊の兄貴が何を言おうが俺は祟る! くらえ祟り(物理)!」って言って突っ込んでくるところやったな。
サスケ:それ祟りかな(笑)。
GM:ちなみにこの場に黒鉄さんがいたら問答無用で戦闘になってました。
黒鉄:マジか。ここらの動物たちとは消えぬ因縁があるらしい。
シロ:一体なにしたんや?
サスケ:御社に行ったらその謎も解けるにゃ?
GM:などと言いつつ道をゆくと……一天にわかに掻き曇り、頭上に黒い雲がむくむくと湧いて出たかと思うと、はげしい雨が降ってきます。同時にものすごい強風が吹きすさび、体の軽い人は吹き飛ばされそうですよ。
サスケ:ブルブルっ! ゴリの懐に潜り込むにゃ!
GM:そして、道の様子が一足ごとにどんどん変わっていきます。普通の山道だったのが、気がつくと広大な荒地、起伏の激しい岩山に変わります。
ゴリ:むう、これは……音に聞く黄泉比良坂では。
GM:さて。ではゴリとシロさん、君たちのすぐそばの崖が大きく崩れ、地滑りが起こります。逃げるには【運動】、近くにものにしがみつく【剛力】、素早く横に逃げる【登攀】、ここに逃げ込めば無事という【直感】辺りで20で判定してみて下さい。サスケはちゃんとしがみつけているので運命はゴリに委ねてください。
サスケ:にゃー!
ゴリ:ここで脱落するわけにはいかん……【登攀】成功。
GM:さすがゴリラ! すごい勢いで崖を登りきった!
シロ:振り直して【運動】成功!
GM:多分流れ落ちてきた樹木をタタタッと駆け上ってボン、次の木に着地、タタタ……ポン、と繰り返して登り切ったんでしょう。そして登り切ると、先ほどまでの荒れ野がどこにもありません。振り向いてもただの山道が続いています。天気も、穏やかな晴れ間が木々の間から覗いています。
ゴリ:神の怒りか幻影か……
GM:ちなみにここも、黒鉄さんがいると目標値が5上がってました(笑)。
黒鉄:なんと。やはり行かなくて正解だったか……。
GM:と、この辺で黒鉄さんの方にいきましょうか。おコンさんのお家で凛、芹香、レナ、そしてお子さんたちが女子会をしてます。
黒鉄:は、入りにくい……(汗)。どうしよ。女子会にカラスって変すぎるよね。……九官鳥の真似でもしようか。
サスケ:お前にはプライドってものがにゃいのか!
シロ:青いペンキをかぶって「ツイッター」とかどう? 凛ちゃんとユーチューバーデビュー。
GM:そして「動物虐待」と言われて炎上する、と(笑)。まぁ、黒鉄さんはおコンさんたちが下も置かぬ扱いをしてくれますよ。あっちへパタパタ、こっちへパタパタしながら「黒鉄の旦那がうちに来てくださる日がくるなんてねぇ! 旦那、昨日のうちに買ってきたんです、どうぞ召し上がってください! とらやの羊羹」
黒鉄:おコン、ちょっと落ち着け。
GM:そんなこんなで時間を過ごしていると……強烈な殺気を感じます。着実にこちらに近づいているのがわかりますね。
黒鉄:! 窓の外を見ます!
GM:【知覚】で成功すると、例のサイボーグ軍団が真直ぐこちらに飛行してくるのが見えますね。その数、3機。
黒鉄:みんなを守りながら対3機……きつい……
GM:ええ。ちなみにこの状況を乗り切らないと、凛たちが人質に取られて、最終戦闘が不利になります。
黒鉄:とはいえ一人で……いや一羽でどう対処すればいいと……
GM:そこは知恵と機転を働かせてください。何をしてもいいですよ。
黒鉄:えー……ではGMに「最終戦闘を長引かせると帰るのが遅くなりますよ!」と言います。
GM:何をしてもいいけどリアルを持ち出すのは良くない(笑)。
黒鉄:冗談です(笑)。では、《鳥船》を使ってみんなを瞬間移動させます。神社の裏山へ!
GM:了解。ではその前に三匹のシーンを処理しよう。君たちが荒れ野を制覇すると、少しひらけた場所に出ます。先ほどの悪天候が嘘のように空は晴れ渡り、周りも何の変哲も無い山に変わっています。
サスケ:……試練は終わったかにゃ?
GM:はい。穏やかな清風が吹き抜ける草原の真ん中に、小さな御社があるが見えます。
ゴリ:声をかけてみる。頼もう。
GM:返事はないが、御社の扉が音もなく開く。中は暗くて見えません。
シロ:シロ暗いの苦手〜
サスケ:じゃあ夜目の効く私が中を覗きこもう。ここまできて引き返す手はない。
GM:古いお社です。建築知識がなくても、かなり昔に建てられたものであることはなんとなくわかります。大きさは8畳くらいの狭さですが、奥に神棚のようなものがあり、大きな鏡とボロボロの剣が鎮座しているのが見えます。鏡は何も映していないように見えますが、ほのかに光を発しているようにも見えます。
シロ:こんにちはぁ……クシナダさんのことを聞きにやってきたんですけど……
GM:シロがそう声をかけると、呼応するように鏡の光がピカピカと瞬きます。何かモヤモヤと映っているようにも見えますが、外からじゃ見えません。
サスケ:心を決めるにゃ。入ってみるにゃ。
GM:全員入る? じゃあ、社の扉がゆっくり閉まる。けれど、不思議と中は明るい。鏡からのほの明るい光によって社の中を照らしているようです。鏡には美しい女性が映っています。女性は貫頭衣のような古い着物を着ていますが、身分の高い人のものではないかなと思わせる装飾も身につけています。不意に画面が切り替わり、たくましい男性と共に佇む姿が映ります。二人は巨大な蛇と対峙しています。8頭の頭をもつ異形の蛇です。嵐の中で男性の陣営と蛇の陣営が女性を巡って争っているように見えます。蛇の背後には黒いカラスや白い狼、若者の背後には黒い猫や赤い狒々などが加勢しているのが見えます。もちろん、それ以外にも動物であったり妖怪であったり人であったりが加勢し、戦争を続けています。
シロ:前世から黒鉄と一緒に戦ってたのか〜。
GM:やがて戦争が終わり、櫛に変じた女性を手にした男性が様々な動物たちの屍の上に立っている。櫛は天に昇りバラバラに砕け散ります。その櫛の歯の一つ一つが各地に飛び散り、様々な生き物の中に宿っていく。その一人が、姿を変え……凛とそっくりの姿となる。
サスケ:にゃ!?
GM:と、いうところで映像は終わる。見終わったら気付くんだけど、ボロボロの剣は先ほど男性が持っていたのを同じ物のように見えるよ。
サスケ:まさかのマジックアイテム。ゴリ、ちょっと持ってみるにゃ。
シロ:自分では持たないんだ。
サスケ:今は猫の姿なので(笑)。
GM:ゴリさんが手に持つと、見た目ほどボロボロではないようでしっかりと手に馴染む。とはいえ、見た目は殺傷能力が低そうだ。
サスケ:ゴリは錆びた剣を手に入れた。念のために持って行こうにゃ。
シロ:大丈夫かな? 怒られたりしないかな?
ゴリ:心配ない、名刺を置いていこう。
GM:では、鏡から光が出て名刺をピーと。
シロ:スキャンしてる!
サスケ:名刺アプリかよ(笑)。
ゴリ:これで大丈夫。さぁ外に戻ろう。
GM:では、みんなが注連縄のあたりまで戻ってきたのと同時に、黒鉄が《鳥船》で到着した。キョトンとする凛やレナたちも一緒です。
サスケ:あ、みんな。どうしたにゃ!?
黒鉄:昨日のやつらが襲ってきおった。一人じゃ勝ち目がないんで逃げてきたが……そっちの守備はどうだった?
シロ:いろんなことがあったんだなーって思ったよ。黒が。
黒鉄:ふーん……え、俺!?
シロ:そうだよー。なんかみんな昔戦ってたみたいなんだよねー。凛ちゃんもさー……あ、これみんな聞いてる?
GM:この場で話したら聞こえちゃいますね。あ、ちなみに部屋から外に移動したんで、女子たちはみんな靴下のままです。足痛い。
ゴリ:ではわれが皆を背負って行こう。神社に戻るぞ。
シロ:頼もし〜♪
サスケ:あのさぁ、さっき黒鉄たちが襲われそうになったのって……あ、凛たちがいないところで話してるってことでいいんですね?
GM:いいですよ。凛たちは社務所に預けて、今3匹と1羽です。
サスケ:オロチ機関が昔この町を襲っていたヤマタノオロチ?の末裔で、クシナダがこの町を守る守護神だとして、その力を受け継いだのが凛だとしたら、今襲われかけたのって凛?
GM:ぶっちゃけそう。
シロ:サスケが凛の姿でいたら、敵の目を欺けるんじゃいの〜?
GM:……うん、実はメタモルフォーゼ取ってるの見て「やな能力取られたな〜」って思ってた(笑)。
サスケ:逆に言えば、凛の姿でいれば敵の懐に潜り込める……かにゃ?
黒鉄:でもまだ敵の組織のことを我々は何も知らん。まずはその情報からだ。ゴリ殿、退魔師協会から何か情報はないのか?
GM:では潮から着信があります。「師匠、昨日のサイボーグの件で、退魔師協会から連絡が来たんですが……」
ゴリ:ちょうどいい。何かわかったか?
GM:「オロチ機関の例のサイボーグですが、神宮寺技術研究所の技術が使われているそうです。メモリを解析しようとしたら自壊プログラムに引っかかって自滅されちゃったみたいなんですけど、それをクリアするプログラムを組んだらしいです」
黒鉄:優秀だな退魔師協会!?
シロ:なんでもできる。そう、退魔師協会ならね。
GM:なので詳しいことを調べたかったら、また新たにサイボーグを手に入れる必要があります。「ところで凛は無事なんですか!?」
ゴリ:ピッ。
シロ:問答無用だ(笑)。
サスケ:さっき黒鉄たちが襲われた原因が凛だとしたら、凛を探す為に活動してるはずにゃ。凛の家に戻ってみるにゃ。当然私は凛の姿で移動するにゃ。
GM:はい。では、凛の家に移動すると……玄関が開いてますね。バーンと開け放たれています。
サスケ:にゃ!?
GM:家の中はめちゃくちゃです。花瓶とかタンスとか倒れてる。
シロ:も、もしかして家捜しされてる……?
GM:全員【直感】『感覚』でどうぞ。成功したら不意打ちは喰らわなくて済む……凛の親に(笑)。
黒鉄:は?(笑)成功ですが。
GM:では、居間に黒服の男が倒れているのを発見する。
サスケ:にゃ! やっぱり来ていたにゃ! ……え、でも倒されてんの?
GM:そう。君たちの気配を感じて居間の外から刀を持った男性が入ってくる。「貴様らも仲間か! あれ、凛!」
サスケ:もしかして、パパさん?
GM:その声を聞いてもう一人入ってくる。凛の母親ですが、周りに強い霊力をまとわせています……彼女はモノザネの6位なので。
シロ:なんと! パイセン!
GM:まぁ、シロの能力の上位ではありますね(笑)。「あら、サスケ!」
サスケ:おかあにゃ〜ん! ゴツンゴツンと猫の愛情表現をかまします。……パパさん、分からなかったにゃ? 潮はすぐ気がついたにゃ。
GM:「なんだと!? 母さん、ちょっと潮くんと話をつけてくる」
サスケ:全く、パパさんもまだまだだにゃ〜(やれやれ)」
GM:「だって……ここんとこ仕事が忙しくて娘と会う時間が限られてるんだもん……」
黒鉄:いじけんな(笑)。
シロ:パパさんたちはどこ行ってたの?
GM:「え、小笠原の方にサメの妖怪が現れるというから退治してきたんだ」
サスケ:サメの妖怪……あの〜、もしかして頭が6つあるとかいう?
GM:うん、そう(笑)。
黒鉄:は、本編には関係ないということでよろしいですね(笑)。
GM:さておき。父も母も力を使い果たしたので、エナジー回復のために食事をとりながら君たちに尋ねますよ。「それで、クシナダの件はどうなった? 八武衆本家には知られていないだろうな」
シロ:クシナダさんには会ったけど八武衆には会ってないよ。
GM:「え、クシナダに会った?(笑)」
サスケ:そうにゃ。一体どういうことにゃ! 凛がクシナダの末裔だなんて聞いてないにゃ!
GM:「うむ、突き止めてしまったなら仕方がない。それは我が家系だけの秘密なのだ。……そもそもクシナダというのは、いわゆる悪魔憑き側でいうところの「エキドナ」に相当するものだ。エキドナとは「怪物たちの母」と言われる存在で、それが複数出会うと悪魔憑きが大量発生してしまう……と言われている」
シロ:つまり……どゆこと?
黒鉄:クシナダの末裔が複数人揃うと、そこら一帯の生き物が軒並み覚醒者になってしまうというわけか。いや、覚醒者になるだけならまだしも……
ゴリ:覚醒に至らず化け物になってしまう者も現れるだろう。1話のレナ殿のように。
シロ:凛がクシナダの力を持ってるって、どうやって知ったの?
GM:「どこから嗅ぎつけたのか、凛がエキドナだといって襲ってきた輩がいるのだ。その名もオロチ機関」
一同:オロチ機関!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?