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【和風TRPGリプレイ】デモンパラサイト異聞 鬼御魂2章「古墳超星ドグウダー」1話

https://www.nicovideo.jp/watch/sm35831825
https://youtu.be/tmM2SRALG4E
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GM:それではデモンパラサイト鬼御霊の2話目です。みなさんよろしくお願いします。
一同:よろしくお願いします!
GM:各自レベルアップを終わらせたと思うので、内容を簡単に教えてください。前回は省略した奇魂も今回から使用可能です。
シロ:はーい。シロだよー。相変わらず犬神神社の狛犬やってます。レベルは2-2の方にしました。《具現化》を覚えたので、人形を操れるようになりました。
サスケ:〈妖気〉によって魂魄を具現化させ、行使する……SWのゴーレムみたいなもんかにゃ?
シロ:奇魂は実はこのいつも背負ってる風呂敷がそうでした。名前は「神袋」(一同爆笑)。
黒鉄:超いいと思います(笑)。
シロ:特殊ダメージ防御に+4されます。

サスケ:相変わらず凛ちゃんの家でゴロゴロしてるにゃ。ゴロゴロしてるけどレベルは上がった。2-1で猫らしく《魅了の妖眼》。対象を魅了し、操ります。あと1分前の記憶を捏造することもできます。なのでご飯食べて、「……凛〜お腹すいたにゃ〜。ご飯食べたいにゃ〜」
GM:「え? さっき上げてなかった?」
サスケ:《魅了の妖眼》。みょんみょん。
GM:「……気のせいか。ザラザラ」
サスケ:にゃ〜ん♪
シロ:悪い使い方だぁ!
黒鉄:でぶねこ街道一直線。
サスケ:ちなみに戦闘シーンでは特殊ダメージ+1Dされます。奇魂は凛ちゃん経由で八武衆本家からもらった首輪の鈴。実は調伏器になってます。特殊ダメージ+1Dされます。
GM:特殊ダメージ、上がりすぎちゃう?

ゴリ:我は先の山名事件の功績もあり、晴れてこの街の退魔師協会支部長として赴任してきた。
一同:ええ〜!
黒鉄:出世している!
GM:いいですよ。退魔師協会としては、強い鬼御霊を宿した動物たちがいる町。しかしいつ荒御魂に堕ちるか分からないという危惧もあるので、ぴったりの奴を見張りにつけたって感じですかね。
ゴリ:奇魂はこの数珠。ただの数珠ですが、肉弾ダメージ+2されて、エナジーが+10されます。階位が上がるとただの数珠から金の数珠になり……とパワーアップする予定。
GM:うん、奇魂も経験点を消費することでレベルアップするからいいと思います。
サスケ:レベルは?
ゴリ:2−2で《鉄壁》を取りました。
GM:順当にパワーアップしてるって感じやね。
ゴリ:あ、あと軽トラからハイエースに、携帯電話からスマートフォンになりました。
サスケ:持ち物もパワーアップしてる!
ゴリ:何たって支部長ですから。持ち物も支部長っぽくしないとね。
シロ:なんかイキってんぞこいつ。

黒鉄:最後は私ですね。2−1で《葉団扇》を習得しました。特殊攻撃判定に+10。
シロ:これもダメージUP?
GM:いや、対象を10m吹き飛ばすことができる能力。
黒鉄:奇魂は「羯磨」。
シロ:カツマ? 何それ。
GM:カツマ、コンマ、カルマ。まぁ仏教由来の言葉やけど……この場合は、十字金剛のことだと思ってくれい。
黒鉄:これ、どこに持ってるんですかね?
GM:祈ったら頭上に現れるとかでいいよ。
シロ:ハンドスピナーみたい(笑)。

GM:前回山名氏の悪しき企みを阻止したおかげで、さわらび町に平和が訪れた……と思ったのもつかの間。
シロ:つかの間?
GM:犬神神社には今日も今日とてお参りの人々がやってまいります。しかし、その人数は日に日に増えていってるような気がします。
シロ:ついに犬神神社にもポケGのスポットが!
GM:あいやそうではなく(笑)。増えていると言っても最近ちょっと多いな〜、何かあったんかな〜ってくらい。シロがそんなことを考えていると、神主さんが掃除のふりをしてさりげなく教えてくれます。「最近、さわらび町の治安が物騒なんだよ。ひったくりとか痴漢が増えたらしくてね。芹香にも注意しておいてくれないか」とのこと。
シロ:ふーん? ひったくりとか痴漢とか……。怪奇現象とは違うみたいだけど、気になるなぁ。夜になったら芹香ちゃんに会いに行ってみよう。
GM:ではその前に……サスケさん。
サスケ:まさか、今度は凛が事件に巻き込まれたにゃ!?
GM:いえ、無事です。ちゃんと学校から帰ってきました。が、大変浮かない顔をしています。そして……「はぁ〜」盛大にため息をつきます。
サスケ:なるほど。凛が帰ってきたならサスケは……寝てます。
GM:……。「はぁ〜あ〜!」 チラッチラッ
サスケ:ぐーぐー。あ、凛、帰ってきたにゃ。「ごは〜ん」(笑)。
GM:あげるよ!? あげますけど! あからさまに何か言いたげなんだから何かあったか聞いてくれても良くない!?
サスケ:ご飯が先にゃ。
GM:……。まぁ、ご飯はあげます。ザラザラ。
サスケ:もぐもぐ。食べながら聞いてあげるにゃ。何かあったにゃ?
GM:「実はさ……今日潮に……」
シロ:牛夫!? ゴリラの次は今度は牛!?
GM:その漢字じゃないです! 潮です! 笹野潮くん。サスケは知ってる。シロも知ってるかな。凛や芹香、レナたちと、幼稚園の頃から仲の良かった幼馴染です。
サスケ:その潮がどーしたにゃ。
GM:「あいつに告白されたんだけど……」
サスケ:ふーん。ペロペロ。
GM:「リアクションうっす!」
サスケ:つまり潮は発情期にゃ? でも凛はそのタイミングじゃなかったにゃ? よくある話にゃ。
GM:「発情期言うなぁ! あとそんなに簡単な話じゃないから! 大体ね、こないだの事件も、潮が発端と言えなくもないのよ! レナは潮が好きだから……。あんなバカのどこが良いのかよくわらかないけど……!」
サスケ:凛は潮のことが嫌いなのにゃ?
GM:「嫌いっていうか……男性としてタイプじゃない。ガキのままなんだもん、あいつ……。あー、思い出したら腹が立ってきた! 「もう俺は前までの俺じゃない、新しく生まれ変わったんだ、お前ヒーローとか好きだったろ?」とか言っちゃってさぁ。生まれ変わってねーよ、むしろ幼稚園の頃から変わってねーよ。幼稚園の頃やってた戦隊ごっこをあいつはまだ引きずってんのよ!」
サスケ:ペロペロ。
GM:「もしかして待受、戦隊ヒーローの主人公にしてるの見られた……!? いやいやでもこれはイケメンだからであって……!」
サスケ:ふあ〜あ。
GM:「ねえ聞いてる!?」
サスケ:食後の運動に遊び行ってくるにゃ〜。ぴょ〜ん♪
GM:「ちょっとサスケ! 薄情者ー!!」
サスケ:と言ってシロたちのところ行くにゃ。そして「今日凛が潮に告られたってさ〜」って全部話す(笑)。
シロ:まじか! お年頃だね〜。
黒鉄:シロイヌの君はそういう悩み相談はお手の物では?
シロ:だって僕黙って聞いてるだけだし〜。
黒鉄:それもそうか(笑)。
GM:そんな会話で盛り上がっている平和な一コマ。しかし、不意に遠くの方から爆発音が……
一同:ほうほう……え!?
GM:と、いうところで場面を切ろう。先にゴリさんの導入に入るよ。

ゴリ:支部長らしく、デスクワークしてます。
シロ:支部長ってことは、部下がいるの?
サスケ:ゴリラの部下って嫌だな。
黒鉄:人間とは限らない。
シロ:バナナで雇われました(笑)。
GM:えー、部下はいません。この町には他にも強き獣がいるとのことなので、とりあえず事務所には一人で赴任します。これからさらに実績を上げて売上が上がり、人員増強の要を求む、とかなったら部下をつけてくれるかもね。
ゴリ:ゴリラ界のレジェンドを目指します。
GM:事務所は繁華街の裏路地にあるうらぶれた雑居ビルの一角。今日も町は平和……ではないですが、退魔師協会に依頼が来るような事件はなかった。
ゴリ:ふむ、そろそろ事務所を閉めるか。帰宅する前に見回りを兼ねて繁華街に飲みに行こう。変身します。
シロ:え!? ゴリラのままで事務仕事してたの!?
ゴリ:むろん。我のキーボードは特別仕様。600kgの握力にも耐えられる。
黒鉄:なぜ全力で押す!(笑)
GM:ではゴリさんが繁華街の方を歩いていると、遠くで……具体的には銀行の方で騒ぎが起こっています。
ゴリ:ぬ!? 見逃せぬ。走って見に行きます。
GM:時間的には当然銀行は閉まっているはずです。が、シャッターが破られ、発煙筒みたいな煙がもうもうと上がっています。
サスケ:最近物騒になっていたとは聞いたけど、銀行強盗とはまた派手な犯罪にゃ!
ゴリ:やれやれ、警察の真似事は気が進まんのだがな……
GM:と言って到着した時。煙の中から何者かが出てきて……
ゴリ:待ち構えます。
GM:ジャキン!バシュウウウウウ……!という音を残して、「それ」は地上高くにケム入りの尾を引いて飛んで行きました。
ゴリ:は!?
シロ:飛んだ!?
GM:そう。ロケットのように空高く、ゴゴゴオオオオオオ……キラーン。
一同:ええええええ!
ゴリ:なんと面妖な……。
黒鉄:もしかして、我々が聞いた爆発音というのはこれのことか?
サスケ:まず間違いないにゃ!
ゴリ:ではそちらの方は任せるとして、我は銀行の方を見に行くぞ。
GM:銀行のシャッターはものすごい力でこじ開けられたように奇妙にねじ曲がっています。銀行の中は机や棚がめちゃくちゃに倒されていて、お金が散乱しています。局員たちがオロオロとしていますが、見たところ目立った人的被害はなさそうです。
ゴリ:支配人らしい人を探して話を聞こう。名刺を差し出す(一同笑)。
GM:ではオロオロしつつも部下に指示を出している局員は、名刺を差し出されると咄嗟に日常に戻り、名刺を取り出しお辞儀をする。「恐れ入ります、私はここを任されている者で……え、退魔師?」
ゴリ:何があったのかね?
GM:「何が……何があったのか、我々も皆目見当が……は、埴輪が」
シロ:は?
サスケ:にわ?
GM:「突然埴輪が!」「え、あれ土偶っていうんじゃないの?」「いや化け物だよ!」ワイワイガヤガヤ。大変混乱していますが、要約すると「埴輪だか土偶だかっぽい何かが突然現れ、手の先からビームを出した。金を強奪した後、足の裏から火を吹いて空に飛んで行った」……ということです。ざっと、1億円近い被害が出ています。
ゴリ:ふむ。妖……の犯行か? 金を盗むというのがちと妙だが、埴輪というのが気になる。
黒鉄:山名氏の件もあるしな。
ゴリ:うむ。早速退魔師協会に連絡を入れよう。
GM:「なるほど。では速やかに詳しいことを調べて、可能であれば解決したまえ。手に負えないようなら増援を送るが、こちらも万年人材不足でね。その町には強力な力を持った獣たちがいるという報告を受けている。彼らの協力も得て速やかに事件を終結させることを期待している。結果いかんによっては君のボーナスの査定とか昇給とかに響くことを忘れないように」
黒鉄:ボーナスとかあるんや……
サスケ:ええな……
ゴリ:「では私が全て解決してみせましょう」と言って電話を切り、空を見上げて深いため息をつきます。「また彼らと会わねばならんのか……」
シロ:それはこっちのセリフだ(笑)。くしゃみを三回します。「誰か噂してる」
サスケ:ハハッ、迷信だにゃ〜。
GM:シロやサスケがそんな話をしていると、遠くで爆発音が鳴り響き、続いてバシュウ!ドドドドド……と、ロケットが空に飛んでいくような煙の軌跡が見える。【知覚】か『感覚』でどうぞ。
黒鉄:さっきの場面につながるわけですな。(コロコロ)成功です。
サスケ:成功。……埴輪が飛んでるにゃー!
黒鉄:あ本当だ埴輪だ。それ、追えますか? バサバサ。
GM:うーん、流石に向こうのほうが早いので、追いつくことはできませんね。
サスケ:大体どっちの方角に飛んで行ったかくらいわからないかにゃ?
GM:どこまで確認できたか、【隠密】と【探索】でどうぞ。
黒鉄:どっちも成功です。
GM:埴輪は雲に紛れて見えなくなってしまいました。方角は西南西くらいの方かな。
サスケ:そっちに何かあるにゃ? 古墳とか。
GM:古墳はむしろ逆方向ですね。こっちには少し高めの山があります。ハイキングコースとかあるような。
サスケ:黒鉄が追ってる間、私たちは爆発が聞こえた方に行ってみていいにゃ? ぶっちゃけ銀行の方だけど。
GM:いいですよ。ではサスケとシロが銀行に向かうと、そこには見覚えのある巨体が。
シロ:あ、あれは!
サスケ:見覚えのあるゴリラがいる!(笑)
ゴリ:む、うぬら。ちょうどいい、探す手間が省けた。と言って、真新しい名刺を渡します。
サスケ:名刺は前に貰ったにゃ……って、にゃにゃ! 支部長って書いてるにゃ! こいつ出世してるにゃ!
シロ:すげー! てことは、やっぱりアレ系? アレ系の事件が起こってる感じ?
ゴリ:察しがいいな。
シロ:ニヤリ。
ゴリ:力を貸して欲しい。
サスケ:ということは今回はゴリさんからチュールをもらえるということでいいかにゃ?
シロ:お賽銭ゲット。
サスケ:バナナで払いやがったら《禍々しき夜》使うからにゃ?
GM:では一行が情報を共有したところで……シロちゃん、背中の風呂敷に入っているスマホがブルブルと震えます。
シロ:スマホ!? 持ってたの!?
GM:芹香ちゃんが買ってくれました。簡単スマホ(笑)。
シロ:芹香ちゃ〜ん! あ、じゃあとでゴリさんとLINE交換しときます。
GM:ハイハイ(笑)。ではスマホを開くと、芹香ちゃんから着信が。
黒鉄:すごいな、取れるの!? 犬の肉球で器用に……
GM:あ、じゃあ『機敏』で判定してもらいましょうかね(笑)。
シロ:なんだとう!? (コロコロ)成功だよ!
GM:「し、シロちゃん? 今どこ?」
シロ:今? えっとね……銀行。
GM:「銀行!? なんで!? いや、でも近いからちょうどよかった……」
シロ:近い? 芹香ちゃんこそ今どこにいるの?
GM:「塾に向かう道なんだけど、あの、今……」
シロ:塾? ここから近いのかな?
GM:近いです。場所知っててもいいよ。「実は今、知らない車に押し込まれそうになって……」
シロ:はああああああ!!!????
サスケ:悠長に電話してる場合じゃないにゃ!!! シロに電話する前にまず110番にゃ!
GM:「違うの! 助かったの! 助けてもらったんだけど、ちょっと混乱してて……! お願いシロちゃん、来てくれない?」
シロ:とりあえず向かうよ!
サスケ:私も行くにゃ。ここにはもう情報はない感じにゃ? だったらゴリも着いてくるにゃ。ボディガードにゃ。
ゴリ:うむ、着いていこう。

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