どうして『5yau』なの?

それは私が19の頃、 公園で子供たちがボール遊びしているのを眺めていた時の話だった。
 
「おいtakeshi、お前また勘でボール投げたろ!」
 
「うっせえな!俺の勘はよく当たんだよ!」
 
「はは、確かにな!」
 
平和な日常。
 

周囲を散歩し、心と体が温まった私は帰宅した。
テレビをつけた
 
「昨日、〇国国内に『大山登山』が出現しました。」
「政府はこれを緊急事態と捉え、国民に対し自宅待機命令を出しました。」
 
…大山登山? なんだそれ?w
 
私はそれを鼻で笑ってテレビを消した
過去に似たような事はよくあった。あの時は、フリーライダーとかいう名前だったっけ?
 
─────
 
そして月日は流れた。
大山登山による被害は〇国全域に広がる、諸国もそれに危機感を感じ、大山登山対策を講じる事となった。自国では大山登山による被害を受けた〇国国民を受け入れる体制を取る、正気ではなかった。
 
大山登山はまず南下を試みたようだ。
 
日本海海上に大山登山は留まった。 大山登山の日本上陸を何としても阻止すべく、政府は様々な政策をとる。 
だがその努力も虚しく、日本国内にも大山登山の進行を許してしまう、早くも大山登山の被害者が現れた。
 
1人、1人、また1人。
そして2人、4人、10人。
 
 
気がつくと日本国内に大山登山の被害を受けた者たちが溢れかえっていた。
当然諸国も被害者は増えた。
 
もはや日常的に大山登山の被害を受けた者がいる生活になった。 私たちはこれに怯えながら社会生活を送る。 
 
「本日は東京で大山登山の被害を受けたものがた1382に  ピッ
 
テレビはもうこればかり、マスコミはきっと大儲け、呆れた。 テレビはもう捨てる事にした。
 

まだ世の中がこんな事になる前に僕はキンボールに興味を持っており、毎日のようにキンボールの練習をしていた。 
キンボールの日本大会が9月に行われており、それにも見学をしてきた。
上級者のプレイを見て感動した。 圧倒的な手さばき、初心者には到底理解できない領域、キンボール楽しい、僕もキンボールの大会に出たい…!
 

それらの感情は一つの『大山登山』という者によって全て消し飛んだのであった。
 
 
そんな事が起きた3年前、 長い、永い、冬が明けた。

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