見出し画像

クエス王女関連のイベント文字起こし:4話

・出会い/戦場

「キミは…誰だ?いや、こちらから名乗るのが礼儀だな。ボクはクエス!アロマ王国第一王女、クエスだ。」

「またの名を疾風のクエス。そして真の名は…黒いパンティのクエスだ!」

「サスケ!!」

「へへ!…ああ、申し遅れたな!俺の名はサスケ。王立軍近衛隊長のサスケだ!」

「ほー…で、君は?」 「げ!あのなあ…」

「少年A…?それは名前ではなく単なる記号だな。…なるほど!それで今ここに現れたのか!これから名前のない町へ行くところだ。一緒に来ないか?」

「まあ待てクエス!こいつ…まだ何にもわかってねえよ。多分初めてじゃねえのか?」

「そうか…はじめてなのか。ならば、今不安だろ?」

「そうだよなあ…突然ここへ来てしまった時、目の前に誰かいたか?」

「それはお前にとって大切な人か?」

「そ、そうか!かなり大切な人のようだな。大丈夫だ、必ずその人の元へ帰してやる!そういう事だサスケ、失敗は許されないぞ!」

「CAN!CAN!?俺が今まで失敗したこと…あるか!?」

「それはともかく。」 「何がともかくだ!」

「とにかく行くぞ、目指すは名前のない町だ!」


・議長官邸

「お願いがあります。」

「おや、なんでしょう?私にできることがありますかな?」

「ミハエルを助け出すのに協力して頂きたいのです。」

「あなた方は?」

「私はクエス。アロマ王国王女です。こちらはサスケ。我が国の王立軍近衛隊長です。そして彼は…私の友人です。」

「なるほど…ミハエルたちが援軍を呼んだと報告にあったが、それがあなた達でしたか。しかし、王女自らいらっしゃるとは…今私が衛兵を呼んだらどうするつもりです?」

「あなたはそんなことはしない。なぜなら、あなたはこの町を愛しているから。この町のことを考える者を、あなたは決して売ったりしない。だからミハエルたちも今まで活動してこられたのでしょう。」

「そこまでご存知でしたか。ならば、ミハエルを助けることが無理な注文だという事は分かって頂けると思いますが。」

「なぜ?」

「アショカと事を構えるということは、町の人の生命に危険が及ぶという事です。この町の議長として、それは絶対にしてはならない選択です。」

「しかし…!」

「私とて、この町の住人であるミハエル君は救いたい。しかし、そのために町全体を危険に晒すわけにはいきません。もし私があなた達に協力していることが総督にばれたら、奴らは町の人を皆殺しにするかもしれません。わかってください。」

「お願いします…このままじゃボクは何もできません。せめて情報だけでも!…ボクは自分の周りの全ての人々が、幸せに生きてほしい。」

「俺からも頼むよ。あんたにだって親兄弟や子供はいるだろう?クエスはそういう気持ちであいつを救いたいと思ってるんだ。」

「頭を上げてください、クエス王女。…わかりました。及ばずながら協力させていただきましょう。」

「議長…!」

「今の総督府は元々ソドム城と呼ばれていました。その地図を渡します。空中通路にある秘密の抜け道も、多分まだ機能しているはずです。ただし、私にできるのはここまでです。」

「充分です議長!ミハエルたちは、必ず助けます!」

・ソドム開放後

「人間には自由が必要だ。間違っても監視されて管理なんかされるべきではない。ましてや記号なんかで呼ばれるなんてもってのほかだ。」
「名前っていうのは、その人の本質を言い表す唯一の言葉だ。例えば、ボクはアロマの王女であり風使いでもあるけれど、ボクという人間そのものを言い表す言葉は、クエスという名前だけだ。」
「少年A、少年Aというのは記号でしかない。ボクは君を記号なんかで呼びたくないよ。今度会う時は名前を決めておいてくれ。ボクはその名前で君を呼びたい。」

「少年A、おめえはまた俺たちと必ず会うことになる。その時は、お互い名前で呼び合おうな。それからよ、彼女の心はしっかり捕まえとけよ!」

「どうやら時間のようだ。そうだ少年A、これを貰ってくれないか。これはアロマ王国の紋章だ。ボクと君との友情の証に、ぜひ受け取ってほしい。」

「さよなら、少年A。」
「じゃあな、少年A!」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?