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27話ウィンダムの資料館文字おこし

【人類の新天地 火星】
われわれ人類は 長い宇宙航行の末 移民可能な惑星を発見した
当時この惑星には 文明を築くほどの高い知能を持つ生物は存在しなった
またこの惑星は水分が少なく 地表の多くは赤く渇いた砂の大地だった
そこでわれわれは この惑星を火星と名づけた

【火星の三大都市】
火星への第一次移民によって 大陸の要所に次の3つの大都市が形成された
西部・鉱山都市エルドラド
中部・聖都エデン
東部・工業都市シャンバラ

【黒翼の堕天使1】
堕天使ルシフェルは われわれが移住する はるか昔から火星にいたらしい
彼は われわれの科学では計りきれない超エネルギー「黒の風」を持っている

【黒翼の堕天使2】
黒の風は エネルギーであると同時に 知的生命体に邪悪な思想を植えつける力を持っているらしい
堕天使は 封印もしくは消去しなければならない
しかし 現在のわれわれの科学力では 堕天使に対抗することはできない
したがって彼と事をかまえる前に 最終兵器の作成が必要である

【最終兵器ミカエル】
火星中の各都市から最高の科学者が集められ 研究に研究を重ねた結果 ついに堕天使に対抗できる最終兵器が完成
ミカエルと名づけられた
ミカエルは現在 聖都エデンの地下シェルターにて待機中である
シェルターの扉を開くには 太陽・月・星の3種のカギが必要となる

【超重力爆弾】
人工重力発生装置の理論を応用して 発生した重力を加速度的に増幅する
空間が限界をこえブラックホールになる直前にそのエネルギーを開放する
それが超重力爆弾の基本原理である
その破壊力は絶大だが 惑星上での使用は不可能なので 対堕天使用兵器としては使えない

【7種のエネルギー体】
堕天使研究の副産物として 7種のエネルギー体
通称「風」が発見された
堕天使を消去するに は これらのエネルギー体すべての力が必要である

【堕天使封印機】
堕天使封印機とは 堕天使から発生する「黒の風」を利用して堕天使を封印するシステムである
理論上は堕天使が存在するかぎり永久機関である

【チェーンウォッチ】
チェーンウォッチは7種のエネルギー体「風」の中の1種の力を使った瞬間移動装置である
理論は完璧だが 実験はまだ成功していない
2つのチェーンウォッチと「風」の力を使える2人の人間がいれば お互い自由に瞬間移動ができる
移動した人間は もとの場所に再び移動ができる
理論的には時間を超えることも可能である もちろん超えられるのは未来から過去のみであって
その逆は相対の原理に反するため ありえない
またチェーンウォッチは中に「風」の力を蓄積するので ある程度 使い込まれたチェーンウォッチは
堕天使との戦いの場にあると 有効だと思われる

【最終戦争と滅亡】
対堕天使戦闘用の最終兵器ミカエルは完成した
ミカエルには7種のエネルギー体の中の最強の1種を動力源として組みこんでいる
現在 最終兵器ミカエルは使われることなく 首都エデンにて待機している
堕天使封印機によって 堕天使の脅威は 去ったのである
しかし われわれの被害も小さくはなかった
生きのびたわずかな人々も 復興の道を選ばずに 破壊と暴力の時代を築いてしまった
それが黒の風の影響によるものかどうかは 今となっては さだかではない
このラピュタに残された情報が 次なる文明に伝わることをねがう


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