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クエス王女関連のイベント文字起こし:21話

・アショカ教会

「あなた方は何ですか!?神聖なる協会に土足で上がりこんで…さては異教徒ですな!?」

「お父様…天にめされたお父様。どうかぼくたちに力をください。」

「心配すんな!俺たちはあんたらに危害を加えるつもりはねえ。ただ、おたくの法皇様にちょっと相談があってきただけなのさ。そろそろ戦争は止めませんかってね。」

「戦争をやめる!?そしたら、兵隊になったお兄ちゃん、帰ってくるかな?おなかいっぱい食べられるようになるかな?もう三日もスープしか飲んでないんだ。」

「あなた方すべてがアショカ教に帰依して頂ければ、それで戦争はなくなります。世界は平和になるのです。」

「すべての人がすぐに信仰を変えるのは、無理だと思う。」

「成程…では考える時間が欲しいので戦争を止めたいというのですな?それなら私どもも納得できます。」

「けっ…アイツとは話が噛み合いそうにねえな。」

「仕方ないさ…今までアショカ教だけを信じていたのだから。…では、私たちはこれで失礼します。」

「あなたに神のご加護がありますように。」

・アショカ王宮作戦指令室

「フォボス、ごらんよ。アショカ軍の位置が全部書いてある。それにしては意外と少ないな…。」

「クエス、フォボス。ここに報告書があるぞ。えーと、『第三軍、反乱軍の攻撃にあい壊滅。司令官は死亡。残存兵はその地で散開』えー『第五軍、補給不足により行動不能。現在逃亡兵続出。第八軍、軍司令ごとアショカを離脱。盗賊集団へと変貌』――はーっ、ひでえなあ。リュートの風紀部隊以外ほとんど戦力残ってねえぞ。」

「結局、無理して勢力拡大したツケが今頃回ってきたのさ。」

「そうだな。――おっ、クエス、面白いことが書いてあるぞ!『リュート様、食料品 ・消耗品は地下空洞に運んでおきました。万一の場合、120日程度は抗戦可能です』――へへん、どうやらリュート達は地下にいるらしいぜ。」

・オレンジの風との邂逅

「もしや、あいつは…」

「お前は…風?初めて見る風だ。」

「なんだお前、風使いか?今忙しいんだ、邪魔しないでくれ。この鍵を外せばここから出られるんだが、なかなか開かなくてな。ここの暮らしも悪くはないが…もう100年近くここにいるからな…ちょっと飽きたな。…ええ!?開けてくれるのか!?」

「おお…開いたか!そうか、『ごくろうさん』で5963か!少しもわからんかった!はっはっはっは!」

「で?どうやって開けようとしてたんだ?」

「いやな、0000から9999まで全部やってみりゃ開くと思ってな!」

「はっは!そりゃそうだ!」

「毎回0000から始めてたんだけどな、いっつも途中で飽きてな。」

「どこまでやったか覚えてねえってか?」

「自慢じゃないが俺は数ってもんは100ぐらいまでしか数えらんねえんだい。はっはっはっは!」

「……」

「まあ、開けてくれたんだ。これから俺も一緒に行ってやる。俺はオレンジの風。よろしくな!」

「おう、頼むぜ!俺はサスケだ。」

「ぼくはクエス。…でもボクはいいや。気持ちだけもらっとくよ。」

「そうか、まあいいや。ところで、お前も風使いか?…だがニオイがちがうな。」

「こいつは未来から来た風使いだ。」

「ミライ…?よくわかんねえな。まあいいや、お前のニオイが同じになったら一緒に遊んでやるよ。俺はこの辺で待っててやっから。」

「また誰かに捕まるんじゃねえのかー?」

「そうかもな、そしたらまた助けろや!はっはっはっは!」


・法王を発見

「アショカ法王!お前のせいで沢山の人が死んでいった!その罪、償ってもらうぞ!」

「ひいいーっ!!わ、わしは知らぬ!すべてはリュートが独断でやったこと!他国の町を焼き払ったのも、そこの民を殺したのも、全てはリュートが行ったのじゃ!」

「黙れ!!この期に及んで命乞いか!」

「ひいーっ!!頼む、殺さんでくれ!命さえ助けてくれれば、和平に応じよう!ああ、世界中のアショカ教徒、アショカの軍にこれ以上争わぬよう呼び掛ける。そうすれば、戦いは終わる。これ以上民が苦しむこともなくなるはずじゃ。」

「ほざくな!」

「…!わしを殺せば、アショカ教徒はおぬしらを恨み、一人残らず最後の最後まで戦うじゃろう。それは本意ではあるまい?」

「…リュートはどうする?」

「リュートは反逆者として破門する!そうすれば奴に従う者もいなくなるじゃろう。」

「…奴の使い道は、少しはあるな。」

「法王が平和のために協力するというのなら、これ以上血を流す必要はない。」

「おおーっ!なんと心の広い!さすがアロマの王女じゃ!世界の民のことを考えているのじゃな!」

「ケッ…こんな奴に俺たちは踊らされていたのか。」

「いいだろう、命の保証はして…」

「法王さま、それではちと困りますなあ。」

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「法王さま、あなたはあくまでリュート様の操り人形です。人形が勝手に話を進めては…困ってしまうんですよ。」

「わしは…わしは…」

「バカな!?」

「クエス殿、サスケ殿、ここで死んでもらいます。」


・ダリル撃破後

「フ…フフフ…これで戦いは終わらない。リュート様に盾突くものが生き残るぐらいなら、全て無に帰したほうが良いのだ。リュート様万歳!アショカ教…万歳…!」

「いったいなぜ…お前たちは…なにを求めているんだ!?」

「アショカ教徒以外の死…。リュート様による完全なる支配…!」

「狂ってる!なぜ、どうしてわかり合おうとしないんだ!?」

「まさに狂気だな…。何者かに操られてるとしか思えねえ。」

「リュートに…?いや、奴にそれだけの力があるとは思えない。しかしいったい誰が!?」

「そんなことはわからねえ。今ここで考えたところで、答えは出ねえ。」

「ああ…ボクたちには前に進むしか道はない。わかっているのはそれだけだ。」


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