導くもの

leaderという英単語を辞書で引くと、先導者、指導者、リーダー、首領、主将…といったような訳が出てきます。動詞のleadから来ているように、「先導する」「導く」というニュアンスがこの単語には含まれているというわけです。

何故唐突に英単語の話をしたかと言うと、2/18(火)に高円寺パンディットにて開催された「ライブアイドルのリーダー論 4」を見に行ってきて、彼女らのリーダー論、メンバーに対しての思い、ここが苦労した、リーダーをやっていてよかったこと、など沢山の興味深い話が聞けたので、感想もとい書内容を残しておかねば、と思い至り、こうしてnoteを書いています。

なお当日は仕事が終わらなくて30分遅刻した上にメモ等をとっていなかったので、当日の記憶及びイベントに行っていたであろう方々のツイートを引用しつつ内容を補完しながら書いていきたいと思います。(順不同です)

出演者は以下の4名です。(+大坪ケムタさん)

NECRONOMIDOLから柿崎李咲さん(以下お柿さん)

グーグールルより柳沢あやのさんと瀬戸杏奈さん(以下あーやん杏ちゃん)

爆裂女子よりゆらぴこさん

メンバーに対して

お柿さん「怒る時に、その時に自分の中に浮かんだ感情まで出しちゃうと自分も落ち込んでしまうし伝わらないので、伝える時は感情を入れないで『ここは○○で良くないから、次からこういう風に直してほしい』というように伝えるように心がけている。そして言ったあとは一旦放置する。」

あーやん「ベルハー時代に田中さんに潰されてたこともあって、自分もメンバーに求めることが、自分では高いと思っていなくてもメンバーからすると高く感じられている、ということがあった。一回ちろちゃん(はるちろ)に『あーやんの理想は高すぎてどうしたらいいかわからない』と泣かれたことがあったりして、求めていることが普通じゃないんだと落ち込んだこともある」

あーやん「『この曲のこのパートといえば私!』みたいなものを持っていてほしいし、みんなに与えられたパートには意味があるので、それを感じてほしい。」

運営について

ゆらぴこさん「私達はセルフプロデュースのアイドルで、曲をお願いしたりとかメンバーのオーディションやったりとかも全部自分たちでやらなきゃいけなくて、だからこそ前グループの時に曲のお願いとか色々やってくれていた部分のありがたみは感じる。」

お柿さん「リッキーさんは怒るとかはあまりしないタイプ。ただ、グループのコンセプトや世界観とかを創ってきたり、音楽や文化に対する知識も深くて、そういう私達には出来ない部分を一挙にやってくれている。」

あーやん「田中さんは言っていることは正しいけど怒る時に感情も乗せてくるタイプ。」

リーダーの仕事について

あーやん「メンバーに仕事を振っていくことも大切。自分がやったらすぐ終わるようなことでも、メンバーひとりひとりのキャラクターとかに合わせて色々やってもらったりとか。例えばちろちゃんだと、『ダンスはとてもうまいんだけど、ちろちゃんのアホな部分も面白いと思うから、もっと見せたほうがいいんじゃない?』って伝えたら生まれたのがSOMEBODY ELSEでのはるちろの煽りなんです実は」

ゆらぴこさん(以下ツイート)

グループについて

杏ちゃん「グーグールルのコンセプトは『毎日パー↑ティー↑』だけど、ただ楽しいだけじゃなくて、それこそあーやんが言っていた悲しいとか色んな感情を乗り越えての『楽しい』を感じさせられるようなグループにしたい」

ゆらぴこさん「見ているお客さんに『生きててよかった』と思わせられるようなライブをしたい」

その他印象的な発言(ツイートを引用します)

感想

途中「これ組織論とか『マネージメントとは』みたいな内容だよなこれ」と思うくらい、人と人、仕事の上での人間関係や伝え方など、普通にかなり参考になる内容だったなあと思います。あとお柿さんの「デキる先輩」感が凄くて頼もしかったです。(話したことはない)

リーダーの立ち位置というか成り立ちも4者4様で、お柿さんは2年前は正式なリーダーではなかったというし、ゆらぴこさんは零ちゃんが辞めて新メンバーが入るとなった時に「私がやります」と手を挙げたらしい(うろ覚え)し、あーやんはグーグールル創設からについ最近までリーダーとして活動していて、杏ちゃんはつい最近あーやんからリーダーを受け継いでいる、というそれぞれの立場から見る、考える「リーダーとは」みたいなものが聞けて非常に面白いイベントだったと思います。

彼女らのリーダー観に共通していると感じたのは、「グループ全体のことを捉えて考えた上で自分の行動や思考を組み立てている」部分かなと。どなたかが呟いていたんですけど、「主語が『自分』から『私達』になる」感じ。(この方でした↓)

俯瞰で物事を見れて、相手のキャラクターや人となりを見て何をどう伝えたらいいかを考えて実行し、時には上司(ディレクターやプロデューサー)とメンバーとの間を取り持ったり、かつプレイヤーとしての自分としてどうしていくか、といった点を常に走りながら考えているのだと思うと、本当に頭が下がる思いです。僕はそんなパラレルには頭が動かない。

お柿さん「ダンスも歌も未経験だけど愛嬌がある子がいて、色々注意するんだけど伝わらなかったりもして。でも怒ることで仲良くなれた部分もある」とかにも現れているように、あーやん杏ちゃんゆらぴこさんもそうだけど、メンバーのことはちゃんと見ているし誠実に向き合っていて、愛情を持って接しているのだろうな、と感じました。ちゃんと向き合っているからこそ時には厳しいことも言うし、なあなあじゃない関係性をそこで築いている人たちなのだなと改めて尊敬の念を覚えました。

あと、あーやんの「反対と言うだけで何もしないのは嫌、ならば対案を出してほしい」とかは首がもげるくらい頷いた(同感な)箇所でもありますちなみに。

「上に立つ」というよりは向かうべき方向性を見定め、そこに向かって歩んでいく道筋を描ける人が「リーダー」なのかな、と。自分もこうありたいな、と考えることが出来た1日でした。

後記

推しメン(あやのさんの事です)に会うのも約2週間ぶりだったというのもあり、やっぱり推しメンめちゃんこ可愛いな…となったのもありましたが、同時に「ぐーるるのライブが観たい」の思いもまたより一層強くなりました。

トークイベは、そのイベントごとのテーマに寄ることもありますが、普段は聞けないメンバーの考えだったりを聞ける機会ではあるので、それはそれで貴重だしまたやってほしいなとも思いますこのテーマでとかでも。あと個人的には楽曲や振り付けなどのクリエイター陣とメンバー数名で「制作側」の話も聞いてみたかったりします。そういう意味で、また開催してほしい、というのは偽り無い感情なのですが、ライブのあの瞬間の歓びはまた何物にも代えがたいものだと思っていて、それが3月4日まで無いのは寂しさもありますが、来る3月のパー↑ティー↑を心待ちにしつつ、2月を過ごしたいと思います。

囲みチェキ特典のくまさんクッキーとチョコ味の肉球グミはとっても美味しかったです。あーやん杏ちゃん本当にありがとう。のべ約4時間にわたるツイキャスの配信で制作過程を見ていたこともあり、より一層甘く美味しく感じました。

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