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はじめに

 本稿は2024年4月14日に行われた「あーやん&グーグールルBIRTHDAY PAR↑↑TY↑↑」について書いたものになります。このライブはあやのさん生誕であると同時にグーグールルが2024年に見られるという点で奇跡のようなライブであったし、かつFinger Runsがそこに交わっているという点で個人的にも非常に意味の深い1日だったので、こうして振り返りながら文字にしています。楽しすぎたのと酸欠で記憶が断片的だったりもしますが、なんとか掘り起こしながら書いていきます。それではどうぞ。

2024.04.14

ぐーるるバンド

 何年前かのあやのさん生誕(大塚)でやった以来かな、と懐かしくなるなど。あやのさんもるのちーもコマチもはるちろも杏ちゃんも(はるちろはSW!CHリリイベの関係でぐーるるバンドには間に合っていないけれど)、個々人の活動だったりグループ、あとはるちろ生誕とかで会う機会はあったけれど、いざステージに出てきてくれるとこうして「グーグールル」という形で結集することの有難さと、解散して年月が経っても集まればそこがPAR↑↑TY↑↑なんだよね、という感覚を一瞬にして取り戻しました。スタジオ練習のツイートからすでにぐっと来ていたり。本編では興が乗ってもう一曲やる?!とかなってTT頭から押してたの最高でした。あと、やっぱりぐーるるの楽曲、あまりにも良いというのを再認識しました。

CLOCK & BOTAN

 私自身はベルハー解散後にオタクをしていなかった時期があるので、当時のクロタンをリアルタイムでは見ていないんですよね実は。だから、あーやんずの面々から聞く新宿SAMURAIの話とか譜面台の話とかは体験していないし、切なく迫ってくるようなあのパフォーマンスを浴びたりできなかったことへの、コンプレックスとまでは言わないけれど、見ておきたかったなの感情がないといえば嘘になります。
 故に、2月4日のベルハー主催「少女的心 Vol.2」で観たクロタンがあまりにも良くてライブ中ずっと泣いてたし、ステージではあやのさんも同じく泣いていて、この瞬間のために生きているなという感覚がこみ上げてきた記憶があります。それを経ての今回。あやのさんは「クロタンを好きになれた」という旨のMCをしていたと思いますが、いろんな記憶や思い出、感情すべてを引っくるめて「いま」を歌うあやのさんが幸せそうに歌っていること、それらがすべて音楽に乗って伝わってきたので、この日はずっと笑顔でした私も。
 あやのさんの声って感情の琴線を鷲掴みにするようなところがあって、ベルハーの時の激情もだし、クロタンの切なさや人を想う心、ぐーるるの喜怒哀楽、へっぽこーずの温かさ、みたいにそれらの楽曲が持つ色をより鮮やかにしてくれるところがあるし、あやのさんという人が僕の感情の色彩をより豊かにしてくれたんだよな、と思いながら今回のクロタンも見ていました。存在としてあまりにも大きい。ありがとうございます。ほんとうに。

へっぽこーず

 2023年からなぴちゃんを迎え(加入とか自体はその2年前くらいらしいけど)再び精力的に活動し始めたへっぽこーず、アンナとなぴちゃんという旧くからの友と一緒に自分たちのやりたいことを自分たちのペースでできる、という意味でも、かなり果たしている役割がデカいと思っています。あったかいんですよねほんとうに。「おかえり、ただいま」を言える場所。

Finger Runs

 フィンズがブッキングされたのはみずほちゃんが居るから、という理由であったと思うんですが、このライブでフィンズとグーグールルの対バンという、本来あり得ないはずだったものが見られたのがたまらなく嬉しかったし、私はフィンズにグーグールルのイズムを勝手に感じていたりもするので、そういった意味でも熱かったです。セトリは拝借いたしました。ありがとうございます。
 私が感じているフィンガーランズの良さは、型にハマらず常にその場における最大出力をぶつけてくれるところ、個々人の個性が戦隊ヒーローのように、バラバラでも一つの有機体として機能するところ、フロアへの信頼と呼応、楽曲をどう届けるかについて真摯なところ、だとか枚挙に暇がないわけですけれども、この日のフィンズはいつもにも増して熱量が凄まじかった体感がありました。
 セトリとしてもSPICEからいきなりカマしてきたところに√G→Butterflyでその熱量をさらに上げていく。ここまでのセトリを赤とするとDope246で青い面に切り替えるとともに、Red Sprite→ユレルミライで黄色になっていきstorm riderですべてを放出するような流れというか、緩急も効いているし楽曲で魅せたいポイントをぶつけてくれている、そんな感覚がありました。なんというか「勝ちに来ていた」。最高でした。

あやの&みずほ

 もはや説明不要の2人。みずほちゃんはフィンズ30分からの連続でなので鉄人すぎる。セトリはlow tide→ボクらのWednesday→get rid of the Chopper→夏のアッチェレランドという、現体制ベルハーでもすでに解禁されている楽曲群。あやのみずほは節目節目で観ているけれど、この2人が演ることによるマジックはやはりあって、時計の針が一気に当時に戻るような、それでいて各々が重ねてきたキャリアと表現をここに折り重ねてくれるから信頼しかない。

グーグールル

 5人のグーグールルを観たのは本当に久しぶりなのだけれど、だからといって懐かしさに浸るわけでもなく、2024年においてもこれまでやってきたのと同じようにこの日のパー↑↑ティー↑↑をしてみせたところが彼女らの素晴らしいところで、だからこそ僕らもぐるぐるずとしてそこに存在したし、ほんっっとうに楽しかった時間でした。
 ハイライトはいくつもあるけれど、やはり個人的にはRain Rain。フィンズのDope246と同様にライブで観たら毎回泣いてしまうくらい大好きだし突き刺さる楽曲で、音像と心象風景とコレオ、表情、ぜんぶ忘れたくない。
 そしてアンコールのM.M.D.。「これがぐーるる」をぶつけていくの愛じゃんという。

おわりに

 今回、個人的にはぐーるるを見たことがないサムズにはぐーるるの楽曲とパフォーマンスと「毎日パー↑↑ティー↑↑」という精神性が意味するところについて体感して欲しかったし、ぐるぐるずにはフィンズの熱さ、カッコよさ、真摯さだったりを見てもらえたらなと思っていたけれど、体感としてそれは十二分に果たされたと思うし、フィンズの皆にとってこのライブがより一層飛躍する為のひとつのきっかけになってたらな、なんて思ったりしていました。

 オタクをやっていると時折こういう奇跡みたいな一日が訪れることがあります。それは演者としての皆が続けてくれたもの、繋いできたものがあり、集うオタクたちが居て、そうした空間が成り立つカルチャーが在って、というものがあって初めて成り立つものであり、だからこそこの空間を大切にしていきたいという思いを一層強めた機会でもありました。PARTY MUST GO ON。また会いましょう。それでは。

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