「気楽に気楽に食べにきて、にこやかに帰っていってもらえれば」まちの洋食屋さん〈キッチンひまわり〉
こんにちは!東村山編集室 地域ライターの齊木です。2022年に東村山市に引っ越してきました。東村山ビギナーのわたしが「いいまちだなぁ!」と感じたことをお伝えしていきます。
西武多摩湖線 八坂駅のホームから見える”Kitchenひまわり”の文字。気さくな雰囲気と美味しいごはん、おなかは満たされ心も晴れやか…。八坂エリアで洋食をいただける〈キッチンひまわり〉さんにおじゃましました!私が東村山市に引っ越してきて「おいしくてホッとするごはん屋さんはないかな?」と探していたところ、出会ったお店です。
誰でも来られる”お家のようなお店”に
優しいイエローの壁にテラコッタ色の屋根。赤白緑で彩られた”Kitchen ひまわり”の文字と、にっこりひまわりマーク。その名前のとおり、明るくホッとする雰囲気の店内で、熱々のドリアやオムライス、ハンバーグなどの洋食をいただけるお店です。
キッチンとホールを切り盛りするのは黒澤さんご夫婦です。埼玉や小平のお店を経て独立され、2014年8月13日に〈キッチンひまわり〉をオープンされました。
「誰でも来られる”お家のようなお店”をやりたいっていう思いが強くて。だから、家庭の料理にこだわる、というのを一番大事にしていますね。高くて凝っている料理ではなくてね。皆さんに『おいしい!』と喜んでもらえる、ニコニコして帰ってもらえるお店にしたいなと。」(ヨウスケさん)
すべてのお料理を一人で作るシェフのヨウスケさんは「特別にこだわっていることもなく…簡単でいいんですよ。自分が納得して、人に美味しいと言ってもらえるものを出す、だからウチの家庭の味を出しているだけですよ」とおっしゃいますが、「その”簡単に”ができないのよねぇ!」と笑うマリさん。はい、おっしゃる通りです!
訪れる度にテンションが上がるのが、そのメニューの豊富さです。そしてお味とボリューム、お値段のバランスにも驚きです(いいんですか?!)。お話を伺うと「特別なレストランというよりは、まちの洋食屋さんとしてやっていきたい」という思いのもと、様々な工夫を凝らしていらっしゃいました。
小平の〈サンドリア〉時代からのお客さんも
2014年に〈キッチンひまわり〉をオープンするまで、小平にあった〈サンドリア〉というドリアが評判のレストランで23年間も働かれていたのだそう。
※ サンドリアさんは2014年に閉店されました
「ドリアは、前のお店の味を受け継いでいこうと思って作っていますね。23年もそこでやってきて、育ててもらった恩もあって…やっぱり絶やしちゃいけないかなと。サンドリアに通ってくれていたお客さんが、『インターネットの記事を辿ってこのお店に来ました』と言ってひまわりに来てくださったり」(ヨウスケさん)
〈キッチンひまわり〉をオープンするにあたり、オムライスとドリアだけにメニューを絞ろうかと考えていたヨウスケさん。
「それじゃだめだよって!」(マリさん)
「怒っちゃってね。(笑)」(ヨウスケさん)
お料理はヨウスケさんがお一人で作っているため、 メニュー数が多いだけ大変な部分も。とはいえ、マリさんの「いろいろなメニューから食べたいものを選べるのが嬉しいし『今度はあれを食べよう』って思えたりね」というお客さんへの目線と、「前のお店のサンドリアではもっと多くのメニューを作っていたじゃない!やれるでしょ!」という叱咤激励もあり、バリエーション豊かなメニューになったそうです。
「栄養をとってくださいね。そこのひまわりさんに行って食べたらいいですよ」
いつもの調子でお酒とお料理をカウンターで楽しんでいく常連さん。「○○さんが美味しいって言っていたから来てみたの」というご婦人。結婚する前から訪れ、結婚して、生まれたお子さんも一緒に来るようになったご家族。
「隣に大きな病院があるんだけれども、院長さんがね、『皆さん栄養をとってくださいね。そこのひまわりさんに行って食べたらいいですよ』なんて言ってくださってたみたいで。嬉しいですよね」(ヨウスケさん)
「本当に、周りの方やご近所さんにも助けられてきました」(マリさん)
まちの皆さんからの信頼も厚く、店内を彩るひまわりグッズの中には、お客さんがプレゼントしてくれたものも多いのだとか。ちなみに店内の素敵なお写真は、ヨウスケさんのお父様による撮影です!
気軽に来て、ニコニコと帰っていってもらえたら
最後にこの記事を読んでくださった皆さんへのメッセージをいただきました!
「気軽に来ていただけたらなと!気楽で気も使わなくていい、お家にいられるような感じのお店でいたいと考えてやっていますから。ごはんを食べて、笑顔で帰っていってもらえたらなと思います」(ヨウスケさん)
「どのお店もはじめは緊張するかもしれないですが、うちは一回来てもらえれば、来やすくなるお店だと思うから。ごはんを食べて、にこやかに帰っていただくっていうのが一番!お腹が空いているとみんなピリピリしちゃうからね。(笑)」(マリさん)
ヨウスケさん、マリさん、どうもありがとうございました!
美味しくて気さくな〈キッチンひまわり〉さんは、我が家の「クタクタになっても食生活が荒んでも、ひまわりさんに行けば回復する!!」というお守りのような、駆け込み寺的存在です。皆さんもぜひ、”プロが作る家庭の味”をいただいて、ぽっこり満腹&にっこり笑顔になりましょう!
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